小学校4年、5年、6年の時に3年連続で、小学館主催の「12歳の文学賞」大賞を受賞、14歳の誕生日に『さよなら、田中さんで』デビューした鈴木るりかさん。
その後も毎年作品を発表し続けています。
大学受験の年に担当編集者との話し合いで「今年は受験を優先しよう」と言っていたのに、書かない方が苦しくなって書き下ろしたのが『落花流水』です。
主人公は幼なじみの近所のお兄さんに憧れ、その跡をたどろうとする高校3年生。「落花流水」という言葉を幼い彼女に教えてくれたのもその憧れ、慕うお兄さんでした。
作者の鈴木るりかさんは「落花流水」という言葉を知ったときから、いつか作品名として使いたいと思っていたそうです。その他にも、まだ高3のるりかさんの祖母に当たる年齢の私が知らない知識が、たくさん文中に現れてきます。
高校時代3年間のうち2年間、コロナ禍の中にいたるりかさん。
「不安は大きかったけれども、どんな状況下でも生きていくしかない。今はこの経験をプラスにとらえて、“作家の目″でこれからも動向を見続けたい」
と、新聞社の編集委員のインタビューに答えています。
新聞掲載は今年3月6日。取材はロシアのウクライナ侵攻前ですね。
そのロシアのウクライナ侵攻や、元首相の突然の理不尽な逝去、るりかさんも今回選挙権がありましたね。新しい感染症、ウイルスの変異株で第7波が打ち寄せてきたコロナ。
わずか数カ月の間に、何と世界は様々な問題を抱えたのでしょう。
るりかさん受け止めて、言葉をつむいでくださいね。
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