悪 夢

この夏、娘の友人が何人か我が家に泊まることになって、枕を新調することにした。

もともと予備はあるのだけれど、変にやわらか過ぎたり、かさが高過ぎたり。
寝心地など念頭に置いてないようなものが押し入れにしまいっぱなしになっている。

それで、一つ買ってみたのが、この低反発・ウレタン枕。
説明書きには「頭部の体圧を分散し、沈み込みや圧迫感の少ない枕」とある。
あお向けに寝る時は高い部分を首側にし、うつ伏せの時は逆にして使うとイラストで説明してある。――寝返りの激しい人向きではなさそうだ。

私は身体の左側を下にして眠ることが多いので頭を横にして使う時はどうなのだろうと試してみた。それが結構いい感じで使える。

それで、お客さまに使っていただいたあと、私が使うことにした。
使い出して3日間、なんだか寝覚めがよくない。朝起きた時にはすっかり忘れているんだけれど、どうも悪い夢を見た後のいや～な感じが残っているのだ。

この枕のせいじゃなきゃいいんだけれど……。
さしあたって、買い足すのはやめておこう。

悲 鳴

我が家はもともとバルコニーの外側に花台がしつらえられている集合住宅だ。

でも、花にとって、条件はあまりいいとは言えない。
西向きの7階で、しかも港に面している。
夏の西日は容赦なく照りつけて、夕方にはくた～っとしおれてしまう。

かといって、水をやりすぎると土の中に胞子がうじゃうじゃ育ってキノコが生えてくる。
日本はもう亜熱帯なんじゃないかと思うのはそんな時だ。
今年は加えて、台風の潮風を何回かくらって、花の痛みが激しかった。

そこで新しい花に植え替えようと花屋に行った。
何軒かの花屋とホームセンターを回ったけれどめぼしいものが買えなかった。
苗がないのだ。

何軒目かで聞いた花屋さんの話はこうだ。

花の苗はたいていビニールハウスで育ててるんですけど、台風がくると栽培農家はハウスの躯体を守るためにビニールを裂くんです。風を通り抜けさせるんですね。それで苗は犠牲になっちゃうんです。苗が仕入れられなくて我々も困ってるんです。パンジーが出てくるまで待つしかないでしょう。

ハウスを通り抜ける風の低い悲鳴と、とぎれとぎれの苗の高い悲鳴が聞こえたような気がした。

で、買えたのが半分へたったビンカとベゴニアとちょっと大き目のブルーキャッツアイでした。

この世はジェットコースタードラマか……

アテネオリンピックが終わって、丁度１カ月だ。

でも……、
オリンピックが終わる直前のロシアでの航空機爆破テロ、浅間山の噴火、ロシア学校人質テロ、紀伊半島沖地震、日本を縦断した台風18号、ジャカルタのオーストラリア大使館爆破テロ、北朝鮮の謎の大爆発、なかなか終わらないイラク戦争……。
何なんだこの世の中。

北京の日本人学校に逃げ込んだ29人の脱北者はその後どうなっちゃってるんだ？

喜びの多かったオリンピックの余韻も、まだ1と月しか経っていないのに、その後の目まぐるしさで吹っ飛びそうだ。

気を取り直して、アテネ2004のグラフ誌を開いてみる。
せっかくだから残しておきたい私なりのベスト３コメント。

レスリング坂口京子さんの右目をはらしてのコメント
「金メダル以上の経験をしました」

柔道谷亮子さんの金メダル
「シドニーの何倍もうれしいです」

見直したよ卓球福原愛さん、楽しめましたか？の問いかけに
「楽しむために来たんじゃありませんから」

番外としてマラソン坂本直子さんのパワー。
1位の野口みずきさん、5位土佐礼子さんがゴール後、すぐ引っ込んでしまったにもかかわらず7位で戻ってきて、前の2人はどうしたのかなとさがしつつ、インタビューに応じていた。4年後もまだ若い。期待できそう。

それにしても、こんなに事件、事故てんこ盛りの世の中なってみると、
「ミッチー、サッチー」で半年もった、のどか（？）な時代がなつかしい。

パッチの赤い鼻

「パッチ・アダムスってご存知ですか？」
と、控え目に話しかけられた。
大阪で開かれているある学会に参加するため、
我が家を宿にしている娘の友人のＭさんだ。

ロビン・ウィリアムスの映画のあらすじ程度は知っていたので、
左手を丸めて鼻に当ててみた。

そうしたら、映画に感動したこと。
モデルになったハンター・アダムス氏の熊本での講演会に行こうと思ったらチケットが完売していたこと。
でも、運営スタッフだったら受け付けられると言われて大喜びでかけつけたこと。
パッチ・アダムスファミリーの明るさ、スタッフの熱気、聴き手に与えた影響力なんかを話してくれた。

夢を持つことは生きるエネルギーになる。まるで、パッチ・アダムスの考えを体現しているみたいだった。

午後のタコ焼き

娘が外に出てから、日曜日はたいていブランチだ。
それで、3時ごろお腹の空いた夫が時々買ってくるタコ焼き。
近くのスーパーの店頭の屋台だ。

私もついでがあれば買ってくる。
一応、10個300円なんだけど、トレイに10個は半端なようで、
始めから12個入れてくれる。

タコ焼き屋のおっちゃんは、そこで、
「12個入れときました」と言う。
こちらも言わねば
「ありがとう」

「お休みですからお子さんにおまけ2個つけときます」
「はい、ありがとう」

「奥さん、ソースはどうしましょう」
「多めにお願いします」
「じゃぁ、タップリつけときますからね」
「ありがとう」と300円わたす。

おっちゃん「毎度、おおきに」

いつも客の方が「ありがとう」という回数が多いタコ焼き屋さんなのだ。
別に不満はないけど……、なんか変だ。

９．１１の神戸港

ポートターミナルに
丁度今日入港した、EXPLORER号。

ご主人の写真を撮っている外国人の奥様に声をかける。

「お2人一緒に撮りましょうか？」
「ありがとう、お願いします」

ガシャ。よかった、きれいに撮れた。

「私は毎日、Weblogをつけているんですけれど、
お2人のことを書きたいので写真を撮らせてください」
「もちろん」




ピッ、ピッ、ピッ。う～ん暗い、失敗だ3枚とも。

「今日は9月11日ですね」
“Yes，Nine　One　One”
「どちらから来たんですか？」
「ペンシルベニアです。神戸はきれいですね」
「私は東京圏で生まれたんですが、神戸が好きです」
　・
　・
　・
　・
“Have　a　nice　trip！”

身振り手振りでアメリカ人と「会話した」9月11日だった。
EXPLORERはバンクーバーから神戸へ。
次の寄港地は上海だ。

頑張れ ダイエー！ カッコいいゾ 古田！

ダイエー系列のスーパーがプレーオフ進出記念セール中です。
何ソレ？っていう方もいるんじゃないでしょうか？
簡単に言うとレギュラーシーズン2位と3位のチームがまず戦い、その勝者が1位のチームと戦って、勝ったチームがリーグの覇者となるのです。
ということはレギュラーシーズン3位のチームがリーグ優勝ということもありえるわけです。

このやり方がいいか、悪いか別として今季プロ野球全体がおもしろくありません。シーズンが始まったとたん合併騒ぎなのですから。
プロ野球や社員である選手を愛していなかったオーナーたちに責任の一端はあるでしょう。オリンピック3位というのも中途半端でした。

で、ダイエーはプレーオフ進出が決定してこのセールとあいなりました。食料品も、衣料品も確かに安くなっていますが、今消費者は安くてもいらないものは買いません。
写真もセール商品、1尾39円のサンマです。油が……全然のっていませんでした(-_-)。

常に福岡ドームを満杯にしているダイエー球団に反して、今本元ダイエーは再建に必死です。とにかく売上高を伸ばそうと、近くの店舗でも営業時間がコンビニ並になっています。経費のほうが高くつくんじゃないかと心配になるくらいです。

大体この業界は盆、暮れもなく店舗を開け、ハッピーマンデー制度なんかにも全く無縁です。
かといって、平均賃金だって決して高いほうだとはいえないでしょう。

ここでダイエーホークスが全くの別会社になったり、合併して業態の違う会社になったら、社員の士気は下がりそうです。球団の持つ意味って本来そういうところにもあるんですよね。だからダイエー、今年も頑張ってください。震災後、神戸三宮でいまだに再建できていないダイエーの跡地を見るのはつらいです。

オリックスにはまだまだ神戸で頑張っていてほしいです。本拠地が神戸にあるから、イチローは毎年神戸で始動しているんだと思います。


もと東京高検検事長だったという根来泰周コミッショナーさん、どこにいるんですか？
巨人のオーナーを辞任した渡辺恒雄さん、なんでまだそこにいるんですか？
そんな中で古田敦也さん、あなたの存在感は際立っています。

2リーグ１2球団制を死守するのがベストであると、今はもう言える状況ではありません。
クリーンでエキサイティングな野球界づくり、たのみますよ。
子どもの夢の受け皿がまた一つなくなる。そんな時代にだけはしないでください。

昼間、選手会長として、どちらかといえば優柔不断そうなプロ野球選手たちをまとめ、
夜は阪神を4―0で破る立役者。
阪神ファンには複雑な気持ちですが、いいです、今は。
しかもセ・打撃10傑では4位（9/9現在）です。カッコいいです。古田さん。

これからも、子どもが目指したい大人でいてください。

殺 生

ベランダの鉢に水遣りしていた朝。

花台の上に米つぶぐらいのたくさんのフン。

こんな時にはその上に必ずいる。ムシ。

ごめん。

その葉っぱ、食料じゃないんだ。

ごめん。

この鉢、枝つめして、

新しい葉っぱが出てきたとこ。


………合掌。

9月9日～重陽の節句

私が今住んでいる地域は人口約1万4500人。
ところが一戸建ての住居がまったくないという、ある意味特別な環境の中にあります。
住民全員が集合住宅住まいということになるのです。

ですから、個人の住宅のお庭をながめつつといった、優雅なお散歩はできません。

それでも公園に花壇はありますし、個々のマンションの敷地内や学校の校庭に花はたくさん育っています。道端やバルコニーの花も楽しめます。




前置きが長くなりましたが、今日9月9日は重陽の節句。

この日は「菊を愛で、月を望み、酒をたしなむ」日というように私の中には刷り込まれています。下戸の私ですから酒をたしなむことには無縁ですので、せめて菊を愛でようと毎年、きれいな菊を露地でたくさん咲かせているところに行ってみました。残念ながらつぼみすらありません。

察しのいい方ならお分かりでしょう。元来は旧暦で祝われた行事ですから、今だったら晩秋にあたるのです。
そこで、写真の菊はお花屋さんで買った菊です。露地に咲いている菊の葉っぱの特有な香りはありません。

それでも、季節の行事に関わることは心楽しいことです。

走る、おっちゃん

音楽仲間のＫ氏が我が家の近くの事業所に異動になって、昼休みに走っているとは聞いていた。
この地域には緑道があって車道と交差しないで走れるから昼休みに走っている人が結構いるのだ。

それが昨日、Ｋ氏が台風が近づいているというのにさっさか走っているところに出くわした。

そうだ、そうだ「走る、おっちゃんというタイトルでblog書くから写真撮らせて」と言って撮ったのがこれ。NGを2～3枚出したれっきとしたやらせ写真だ。

あんなに汗かいて走って、午後の仕事に支障をきたさないのかと、他人事ながら気にかかる。