3月も下旬というのに相変わらず寒い日が続きますねぇ。こんな日は やはり温かいお酒に限りますわ。
最近は「ワイングラスで日本酒を」といった動きもありますが、私は盃かお猪口派です。だって燗酒だし。
もちろん生酒などは冷や(常温)またはちょっと冷やして飲むこともありますけど、冷たいものは口当たりが良すぎてついつい多く飲みがち、昔から「冷酒(ひやざけ)と 親の意見は あとで効く」とも言われてますのでね。冷酒を飲むにしてもワイングラスより小ぶりの陶器や江戸切子のグラスなどのほうが少量ずつ飲めて好きすわ。
先日ご紹介しました人さまのブログに「日本酒とワイングラス」についての文章がありました。
いささか過激ですので反感を持たれるかたもいらっしゃるかと存じますが頷ける部分も多々あります。
中でも、
『世のオッサンどもは、若い子に日本酒を勧めるチャンス!と、日本酒バルに連れていくのは、思ったより効果ないかも。
それより小料理屋で、きちんと和食と酒を飲み食いさせたほうが、いいような気がします。』
との行は冷静に受け止めたほうがいいと思います。
このかたは決して新しいものを否定しているのではなく、迷走している日本酒業界の多くのかたがたに「小手先の技法を模索する前に、ちょっと基本に戻って考えてみませんか?」と言ってくださっているのだと私は感じるのですよ。ありがたいですねぇ、日本酒の今後を心配して下さっているんですから。
昔から多くのかたがたから支えられているんですよ、日本酒は。
一部の酒蔵の関係者が誇りを失いかけているのは私ども酒屋にも責任がありますので、襟を正さねばなりませんわ。
そんなわけで、本日も日本酒で乾杯!