「酒を悪くいうのはまちがいで、其は本人の罪で酒の罪ではない。
酒は利用すべきものだ。
正宗の名刀と同じで下手が持てば自ら怪我をするが、上手が持てば之程 役に立つものはない。」
とは明治の陸軍少佐・多賀 宗義氏の言葉。全くその通りだと思いますわ。
この多賀氏、大変な豪酒家だったそうですが一度も酔ったことはないとのこと。体質的なものもあるでしょうけど、それよりも責任感の強さがそうさせたのでしょうね。きっと酔ったことがないのではなく、酒に飲まれたことがないのだろうと勝手に解釈してます。
酒に飲まれず、酒と上手く付き合っていくというところは見習わねばなりませぬ。
明治後期から大正期の歌人・若山牧水氏は、
「醉(よう)といふ事は、心が次第に酒の味を味わって行く事である。
酒の味は味覺だけでなく、心の栄養である。
乾ける心は濡ひ、
弱った心は蘇り、
散った心は次第に一つに纒る。」
との言葉を残されております。
本当にお酒が好きだったんですねぇ・・・
適量の酒はこころを豊かにしてくれます。
豊かなこころは健康な体があってこそ。そのためにもお酒を飲む際はお料理も忘れずに味わってくださいませ。それが楽しく酒を飲む秘訣ですよ。