朝8時30分、雲に覆われて薄暗い新潟市西区です。
なので外の電燈も点けました。そうしておかないと店の前まで来てくださったお客さんから「お休みですか?」と心配されますので。
でも店内からだとこのように外のほうが明るく見えることが・・・「雪国あるある」です。
このあとで店の前の雪をきれいに片づけ配達に向かいます。積雪量が少なくても雪が降ったままにしておいてタイヤや靴の跡が無いと、お客さんが来てないってことがバレてしまいますからね。事前の証拠隠滅です。というのは冗談、本当はお客さんがご来店くださったときに足元を気にせずに済むようにですよ。
気温が高めですので車がよく通る道はアスファルトが出て楽々走れます。でもスピードは控えめに、油断は禁物ですわ。
そんなころ、佐渡の「金鶴」醸造元・加藤酒造店さんでは大吟醸の上槽(じょうそう)が行われてました。
アルコール醗酵が進んでころあいになった醪(もろみ)を搾って液体(清酒)と固体(酒粕)に分ける作業です。このとき滴り落ちてきたお酒は言うなれば「しぼりたて無濾過生原酒」という状態、酵素は活性を失っておらず多様な成分が影響し合い、わずかに炭酸ガスも残っていたりで落ち着いていません。まだまだ品質が変化していく成長過程といったところですね。
しっかり落ち着かせて品質が安定したら素晴らしい風味になりますよ。
酒の性格には生まれつきのものと成長の過程で身に着いたものとがある・・・
たしか酒の博士・坂口謹一郎先生が著書でそのように言っていたと記憶しております。
「生まれ」も大事ですが「育ち」も大事、酒を人間に例えたら「立派な大人」になるまで蔵人たちが丁寧に接してくれるんですねぇ。だから育ててくれる人たちの考え方や人間性が重要なんですよ。そしていい蔵人たちに囲まれて育ったお酒はいいお酒になります。
奥が深くて面白いですわ、お酒は。だから興味が尽きないんですよね。
それでは本日も日本酒で乾杯!