本日付の新聞によりますと、全国の公立中学校の約8割が学校給食を実施しているとのこと。
そう言えば、私が高校に入学したばかりのころ、「中学で給食って、オマエどこの田舎モンだよ?」と、市内中心部の中学から来た仲間にからかわれたことがありましたなぁ。でも、この給食実施率をみる限り、公立中学で自宅から弁当を持って登校している人のほうが珍しいようですが・・・。
ただ、これには地域差があるようで、大阪での実施率は非常に低く なんと10.4%と書いてあります。公立中学でですよ?我が新潟県はどのくらいなのか、只今調査しているところ(新潟県学校給食会に問合わせ中)ですが、結構 実施率は高いと思いますけどねぇ。
給食を実施していない中学の中には、保護者の方がお弁当を作るゆとりが無く、市販の調理パンとジュースで昼食を済ます生徒も居るんだとか。昔のような栄養失調などということは無いでしょうが、育ち盛りの身体に偏った食事は気になりますなぁ。もっとも、給食を出されても、好きなものしか食べないようでは これもまた栄養の偏りが危惧されますので、その辺の指導が不可欠とは思いますけども。
文部科学省・学校基本調査によると、21年度の全国の公立中学校数は10,044校で前年度より60校減少。対して私立中学校数は745校で10校増加。この傾向は数年前から見られるようで、教育熱心な保護者が増えていることを如実に物語っているようです。ということは、公立中学の給食実施率が上がっても、全中学生に占める弁当持ちの生徒の割合は増えるんじゃないでしょうか?こりゃ保護者の方々は大変だわ。
公立でも私立でも、給食でも弁当でも、一日のうちで孤独じゃない食事を摂れるのはお昼だけ、っていう寂しい子も居るでしょうから、とにかく人と一緒に食べる楽しさを感じてほしいですな。そこから学ぶことも沢山ありますし。
そう考えると、中学校は地産地消の給食のほうが何かと重宝するのかな、と私は思います。
当番制での配膳や返却のマナー、食べ物への感謝、いろんな味を舌で学ぶこと、会食の楽しさ、もちろんバランスのよい食事の重要性、などなど子ども達に身につけてもらいたいことが満載です。
それに給食は冷たいお弁当と違い、温かさというおいしさもあります。
給食費未納問題で、一時はマスコミもよくとりあげていましたが、最近どうなんでしょうか。保護者からの徴収金だけではなく税金もかなり遣われているわけですから、みんなで考えないといけませんよね。
給食を実施していない公立中学で、みんながお弁当を食べてるときに
教室の隅で水だけ飲んでいる子も居るそうです。
私の住む土地では、中学生の一日の給食費は311円ほど、小学生で200円台後半。このシステムに落ち着くまでには、大勢の人たちの様々な努力があったことと思いますが、日本中の、せめて中学卒業までの子供たちには、同等の制度を導入していただきたいと願って止みません。
子どもは親だけでなく、国にとっても宝ですからね。