燗酒を好むようになったのがいつごろからだったか憶えておりませんが、温めたお酒の美味しさを知ったことで日本酒の楽しみ方が大きく広がったのは間違いありません。その広がりはまだまだ果てし無く。
味覚は人それぞれ違いますし、お酒をどうやって飲もうと自由ですから人さまに燗酒を強要するつもりはないのですが、騙されたと思ってやってくれた人が「燗するとこんなに美味しいとは思わなかった!」と言ってくださることが少なくないのですよ。そして体にも優しい飲み方ですからついついおすすめしてしまうんですねぇ。
日本酒を飲むと体温が平均で1~2℃ほど上がると言われてます。飲んだら温かくなったと感じるのは血流が良くなった証拠なんですね。
体温が1℃上がると体の免疫力が5~6倍になり、逆に体温が1℃下がると免疫力が3割ほど下がるそうです。温かい飲みものに共通することですが、燗酒が体に優しいといわれる大きな理由の一つです。そして以前も書きましたが、体内に入ったアルコールは体温と同じくらいになってから吸収されます。ということは燗酒は飲んでからアルコールが速やかに血流に乗り、酔いを自覚するのが早いということになります。その結果飲みすぎ防止にもつながるんですね。それも体に優しい理由の一つです。
燗酒といえばお猪口、いつの間にやら増えました。お猪口は手に持ったときや口に当てたときの触感と、口に当たる部分の形状による口中へのお酒の入り方の違いでお酒の味を変えてくれます。口径の広さや曲線のわずかな角度も影響するんですね。いろいろ試しているうちに、「このお猪口であのお酒を飲んだらよさそうだな…」などと思うことも。そんなふうに勝手に想像を膨らませているとそれぞれのお猪口に愛着がわいてかわいくなってきますわ。
温度の違いと器の違いを組み合わせることで、同じお酒でも幾通りもの味わいを楽しむことが出来ます。機会がありましたらぜひ試してみてください。
なお、飲酒と健康についての研究は常に更新されています。その都度新しい情報や信憑性の高い情報に基づいて発信しておりますが、飲酒による体への影響は体質によって違いが出ることもありますので、一日どれくらいまでなら飲んでもいいのかは研究者によって見解が異なります。お酒は楽しく、お料理と一緒にご自身の適量を心がけていただくことが 末永く健やかな生活を送る秘訣だと考えております。
それでは、本日の我が家はサンマと燗酒で乾杯!・・・したいな。(願望)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます