あのフランスの名優ジェラール・ド・パルデューの息子で俳優のギョーム・ド・パルデューが亡くなっていたとは全然知りませんでした。昨日の夕刊の映画の宣伝記事で、「ベルサイユの子」という映画の天童荒太の評を読んでわかりました。びっくりです。親より先に死ぬなんて・・。37歳、その才能を惜しまれながら死んでいった彼を送った父、ジェラールの胸中を思うと気の毒でなりません。
思えば、子のギョーム・ド。パルデューを見たのは、映画「めぐり逢う朝」ででした。あの映画は本当に素晴らしい!一躍、ヨーロッパにバロックブームを引き起こしたのもあの映画でした。でも、もっと昔から、オリジナル楽器での演奏活動は地道に続けられてきてあの映画で大ブレイクした、古楽器奏者にはまさにうれしい現象だったのです。その直前、私は友人とパリに(はじめてのヨーロッパ!)滞在しました。友人の社長のアパートに宿泊させていただき、その関係の在パリ邦人たちのパーティーにも顔を出させていただきましたが、その中に声楽家の鎌田直純さんがいて、このバロックの話ばかりしていましたっけ。彼が帰国後、何度か彼が出演するバロックオペラなど見に行きましたが、今はどうしているのかなーとネットで検索したら、和歌山大学の先生をしていらっしゃるようで・・。90年のパリ、彼は覚えているでしょうか。
鮮烈なあのバロック映画、懐かしいです。サントラ盤が家にあったのに、夫が見つけ出せなくて・・。でも、大好きなラモーの「優雅なインドの国々」という管弦楽組曲を聴いて我慢しています。私はこのCDの中の12番目、未開人たちという邦題がついている曲がものすごく好きなのです。
若い頃のマラン・マレを演じたギョームよ、永遠なれ!