先日、町田のクロサワ楽器でドイツ製のヴァイオリンとカーボン製の弓を買った友人宅に遊びに行きました。例の、クラシックカラオケ体験です。
そして、ドイツ製のヴァイオリン本体、なかなかいいと想いましたよ。新しい楽器なので、調弦がとても難しいのですが(新しくってペグがうまく回らない!)、これも使いこなせば大丈夫でしょう。友人のマンションにはすぐ下にヤマハ音楽教室があり、彼女は隔週で初心者体験コースに通い、これからは毎週の本科コースになるそうです。
ピアノを子どもの頃に習っていたため、音感がよく、フツー、初心者では最初からヴァイオリンを弾いてもいい音はでないけれど、彼女は割りとしっかりした音を出します。ただ、微妙に音程が合わないと、自分でも気持ち悪くてしょうがないといっていました。そうですよね。
最初に出した音をすぐに直す方法、まあ、ごまかしですけど・・・。
それに、オーディションがなければ、初心者だって、市民オケに入れるんじゃないのかしら。彼女がその気なら・・・。
以前、ピアノが弾ける友人から聴いたのですが、アマオケで本番で人が足りないから、とにかくチェロを持ってステージにのってくれって。弾いた振りするだけで弾かなくていいからって。まあ、そりゃないだろうと思いますが、自分が弾けないところは弾くフリをするのは、いわば当たり前のことです。それがうまい人って、けっこういるんですよー。
ところで、カーボン弓も使わせてもらいました。私は、正直いって、好きにはなれませんでした。やはり、本物の木のぬくもりというか、木の重さが必要ではないかな、と思いました。極力、自然のもので音を出したほうがいいです。人工的なものは、いやだなー。音色も、カーボンのでは、深い音が出ないような気がします。まあ、サイレント楽器で満足する人には、そんなことはどうでもいいのでしょうけれど。
木で作った楽器で出てくる音色が、いいのです。深い音が出ます。下手な私でも、26歳から(子ども時代にも3年間)53歳までですから・・。父には、10年経てばいい音色が出るよといわれましたが、10年前に、いい音色はでなかったなー・・・。
それでも、ヴァイオリンは一生かけても足りない楽器だと思います。バッハに始まりバッハに終わる・・・。いつか。無伴奏が全部弾けるようになったら・・。
ヴィオラも好きですが、この前ケースを開けて弓の毛がめちゃくちゃ取れていたのにびっくり!しばらく弾かなかったからしょうがないのかな。楽器は、弾かなくても、頻繁にケースを開けて、撫でて愛でて話しかけなくてはいけないんですね。かわいそうなことをしました。
本番というものがなくなった今、ヴィオラはしばらく弓の毛の張替えをしないでおきます。ごめんね・・・。
さて、そのうち、G線上のアリアを一緒に弾けるといいけれど。私は原曲アリアで、チェロやセカンド、ヴィオラの伴奏をあちこち弾いてみたいです。調を変えてヴァイオリンのソロにしたというのは、バッハの時代の100年後なんですものね。