昨夜は、武蔵野市民文化会館小ホールで、必死でチケットを手に入れたシギスバルト・クイケン率いるラプティットバンドのコンサートに行ってきました。
実はその前の晩、旧友二人と新宿で飲んで私は相当酔っ払ってしまい、ひどい二日酔いでした。またも、吐き気という具合です。あーあ、2軒目でさっさと帰ればよかった。電車は乗り過ごすし、夫に怒られるし。何もなくさなかっただけ奇跡でした。
その状態で、まずは夕方の歯医者の診察に行って、そのまま都心をぶらぶら・・。オカダヤのセールも見たし、京王百貨店で義兄の実家にサマーギフトも手配しました。姪の結婚式に何を着ていこうか、やはり中高年御用達の京王百貨店で見つけました。私ももう高齢者に近いおばさんなのですから。結局、その日の買い物をクレジットで。
昨日も暑かった。食欲は二日酔いのため全くないので、とにかく脱水にならないよう、水分補給はしっかりとして、三鷹に出向きました。夫は去年、今回は出ていなかったヴィーラント・クイケンの入ったガンバのコンサートに行っていましたが、私は本当に何年ぶりだったかしら。すっかり様子が変わった三鷹駅周辺に、驚きました。
同じ都下の新設コンサートホールで演奏するはずが予算がないからとぽしゃられた彼らの要請に武蔵野がすぐに応じたようで、ここの小ホールは古楽演奏の殿堂という感じがしてきました。私は実は、バッハは大好きなんですがブランデンブルグはどうも、と思っていたのが、今回の演奏で大好きになりました。当時の楽器を使って斬新で美しい演奏は、聴いていて本当に楽しかった。まるでファミリーコンサート(だって、父と母と娘が演奏してますもの!)のようなこじんまりとして暖かい演奏でした。ここまで、ピリオド楽器でありながら新発見のヴィオロンチェロダスパラ(小さなチェロを肩に下げてヴァイオリンのように弾く楽器)を弾きこなしたのは、さすがです。今のチェロだったら、絶対にこの速さでは弾けないもの。
面白かったのは、有名な管弦楽組曲2番もプログラムに入っていたのですが、その最後の曲、よくジャズにアレンジされたり宮本文昭さんとかが演奏したりした曲ですが、本当にジャズみたい!と思ってしまいました。バロックとジャズ、即興性を重視されるからもしかして同じアプローチと魅力があるのでしょうね。ステキでした。武蔵野の小ホールは響きもよく、ピリオド楽器がとても美しく響きました。感動の夜でしたね。こんな時期に来てくれて、本当にありがとう!これからもずっと応援してます、クイケンファミリーを。
昨日は懐かしい友人も来ていたので、うれしかったです。バッハの夜を堪能しました。また、バッハを練習したいという気になっちゃいましたね。
メンバーには結構日本人も入っていて、ヨーロッパで活躍している古楽演奏家が多いのがうれしいです。そうそう、オーボエはBCJでおなじみの三宮さんが演奏しました。よかったですよ。小編成のバッハは、それぞれがせりふを言っているような対話があるのがとてもいいのです。やはり、私はどうも、もともと大編成のオーケストラが体質に合わないみたい。小さな演奏が小さな音楽ではないのです。ものすごく大きな宇宙になる、それがバッハ。震災後にはバッハが好んで聴かれているというのも、わかるような気がする。