ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

朝日歌壇1月24日

2021年01月25日 13時57分05秒 | 短歌

高野公彦選

襁褓してコロナ重症患者らを看護するとう夜勤看護師      観音寺市 篠原俊則

小惑星の砂持ち帰る技術あれど事故炉の内部探り切れない    郡山市 柴崎茂

 一首目、医療崩壊が起きている今、看護師さんたちの勤務状態はぎりぎりのところ、というより限界を超えていると思います。そんな中、防護服もすぐ脱げないし、自分たちが大人用おむつをして勤務しているというこの状況に頭が下がります。重症患者は痴呆の高齢者も多いとのこと普段なら介護ヘルパーがする仕事までやらざるを得ない、厳しい現実です。二首目、今年3月で10年になる東日本大震災、いまだに原子炉のデブリが処理できていません。汚染水を海に流そうとする始末。核兵器廃絶条約にも調印しないし、唯一の被爆国日本がこの有様です、悔しいし哀しい。

永田和宏選

コロナ禍に特効薬なく死者二千なほおそろしき自殺者二万      横浜市 籾山肇

ひとしきりマスクしたままおしゃべりし生き延びようねと別れる師走 枚方市 小島節子

 一首目、コロナ感染による死者も増えているけれど、さらに自殺者がとんでもなく増えています。去年、三浦春馬さん、竹内結子さんなどなど、芸能界でもショックな自殺がありました。先日は、コロナ感染者の女性が自殺しました。今は世界中が異常な社会になっています。生きていくだけでも大変ですが、乗り越えた先にきっと未来があると思います。政府が飲食店などに罰を与えるというやり方は、私は許せないです。生活するために必死になっているのに、そして入院だってなかなかできないのに、入院拒否を罰するって、おかしくないですか?本当は、変異を重ねてとんでもなく強力になっているコロナウイルスに、普通通りに対策してももうどうしようもないのではないでしょうか、オリンピックどころじゃないですよ。入院もできない国に、選手が来ますか?なんだか、人類に限って地球全体が氷河期くらいの危機に陥っているのかもしれません。人を非難するのではなく、手を取り合って(それは今はできないけれど)寛容になってみんなで助け合うことこそ、人類が生き残れる方法なのではないでしょうか?この先の平和のために、努力をしましょう。

馬場あき子選

白血病癒えぬを嘆かひ息絶えし炉心近くに働きし友        静岡県 半田豊

 白血病は原発で働いていたためのものですよね。誰かがこうして犠牲になるのに、その事実を私たちはあまり知らない。知らされていないのか、知ろうとしないのか。これは、知るべきことなんだと私は思います。

佐佐木幸綱選

みなさんが思う以上に亡くなった方覚えています介護従事者は   横浜市 太田克宏

 現場の職員の方の歌です。命の重みを感じながらの仕事は、どれだけ心が痛むものでしょうか。医者や看護師だけでなく、介護士も本当に大変な思いをしているのです。コロナ禍で、介護職の退職が多く、人手不足に拍車をかけているそうです。介護士こそ、人と密にならなければケアできないんです。本当に、早くコロナが収束してほしい。みんなの笑顔を取り戻したいです。 

コメント
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