永田和宏選
国民の悲しみ嘆きの差を見たりセプテンバーの国葬二つ 明石市 浅野伸子
エリザベス女王の国葬と、安倍元総理の国葬、その差は歴然でしたね。弔問外交ったって、日本にはそれほどの人は来なかった。円安で斜陽のニッポンに来る人なんて、いるのかしら?だからじゃないかしらね、国葬の費用も予定より安かったそうで。何より、安倍元総理の振り返り、成績などきちんと分析していなかったじゃないですか。モリカケ問題だって、きちんと説明しないままうやむや。そもそも、森友と加計という、もともとの名前さえも忘れてしまったい人が多いのかもですよ。私も思いだすのに時間がかかりました。いつかは、日本人が移民となりやすい労働力となって、海外に散らばっていく日が来るかもしれませんね。女性はメイドや乳母になるのかしら。ダウントンアビー東洋編?そうそう、機能の新聞の書評で、特に気になったのが、林志弦(イム・ジヒョン)著「犠牲者意識ナショナリズム 国境を越える「記憶」の戦争」という本です。評者は藤原辰史さん。韓国の人でも、こういう考え方をする人がいるんだと驚きました。私はこの考え方、大賛成なのです。彼は各国の歪んだ自意識と超然と冷静に向き合い、犠牲者意識ナショナリズムを犠牲にすることでしか記憶の連帯は生まれないと主張します。うーーん、すごい!安倍元総理は、歪んだナショナリズムでしたよね。自虐史観だといって、歴史を変えようとしていた。憲法も変えようとしていた。確かに、原爆二つ、日本に落ちたし、絨毯爆撃で東京も瓦礫と化した。だからといって、日本は被害者ではないのです。中国に勝手に満州国を作り(あれ?どこかの国が勝手に領土としたのに、そっくり)、日本人を大勢送り込んだ。大日本帝国は、どういう存在だったのか、もっと私たちは知るべきなんですよ。本当のところを。もちろん、ヨーロッパやアメリカだって、植民地やインディアンにしてきたこと、許されることではありませんよねえ。話がそれて、ここだけでこんなに書いてしまいました、ごめんなさい。
馬場あき子選
日中の国交正常化五十年パンダは借りて生れては返す 前橋市 荻原葉月
パンダ外交で、中国は外貨を稼いでいます。金満の国ですね。私は最初のランランカンカンから知っています。それでも、飼育員や研究者たちが一生懸命なのは、国は関係なく、皆同じ思いです。
佐佐木幸綱選
同僚の私物引き取る親御さん我は無言で車に運ぶ 東京都 尾張英治
同僚の方は、どうしてしまったのでしょうか。事故で亡くなったとか、自殺してしまったとか。入院しているだけなら、私物は取りに来ませんよね。気になります。
高野公彦選
「アベ政治を許さない」のビラ部屋にまだ貼りしままなり法師蝉鳴く 小美玉市 津嶋修
私も、いまだに許さないです!功績より罪の方が多いと思いますよ。一番長い政権を自慢したいのでしょうけれど(もう本人はいないけど)、長けりゃいいってもんじゃない。彼は民主主義を壊したんです。ビラがあったら、家に貼りたいです。その長い政権とはまるで逆の、蝉は長いこと土の中にいて、地上ではほんのわずかしか生きられない、切ないですね。