ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

朝日歌壇11月20日

2022年11月20日 19時47分49秒 | 短歌

馬場あき子選

種なしの柿に慣れたるわが身には種ある柿の旨み沁み入る  加須市 仲村梵良

 確かに、そうですよね。スーパーでは種なし柿を売っているから、それしか最近は食べていなくて。先日、酒蔵巡りで訪れた中村酒造では、売店で、庭になっているからと柿をいただいてきました。種があるけれど、とてもおいしかった。懐かしい味でした。

佐佐木幸綱選

サックリとサーモンフライの音がする黙食給食三年の秋   知多市 高田真希

お隣の猫四匹に凝視(みつ)められサッシの掃除丁寧にする 久留米市 塚本恭子

 一首目、コロナ禍で緊急事態宣言の時は学校が一斉休校となり、ようやく学校が再開しても、給食は私語禁止で、黙って食べなくてはならないことに。これはなんだか、まるで刑務所のようですよね。サーモンフライを噛んだ音が、教室に響き渡る、なんとも静寂の中の音だとわかります。本当にかわいそう。食べることは、楽しみのはずなのに。早く会話ができることを祈ります。二首目、なんか、わかるなあ。隣の飼い猫が見ているのでは、そうそう下手に雑にできませんよね。でもきっと、掃除ではなくて、動くものに興味を持って見ていたんだと思います。

高野公彦選

青森は上空通過のミサイルもウクライナでは通過などせず  五所川原市 戸沢大二郎

かっぽ酒かっぽかっぽと注ぐ音に秋はきて居り高千穂の宿  大分市 岩永知子

「侵攻に後悔はない」戦場に行かなくていいプーチンが言う 観音寺市 篠原俊則

 一首目、この歌は、永田和宏氏も選んでいます。そうです、最近は北朝鮮のミサイル発射の度に、日本に激震が走り、先日はJアラートまで出たのでした。でも、ウクライナではそれが日常で、本当に街中にミサイルが落ちているんです。信じられない世界です。早く戦争が終わることを願うばかり。二首目、竹筒に入れて温めるお酒をかっぽ酒というそうです。昔、高尾山麓のうかい鳥山で飲みましたよ!これは楽しいですね。高千穂という神話の世界、行ってみたいです。三首目、プーチン、本当に許せないです。もう、ロシアの若者も国外に逃げているらしいです。誰だって、戦争で死にたくないです。人を殺すのなんてしたくないし、されたくない。こんなことを起こしたプーチンこそ、戦争犯罪者です。ウクライナの民間人を大勢殺し、ウクライナのライフラインを壊した、その罪は大きいです。なんといっても、地球温暖化対策を後退させた。彼一人のために、どれだけ地球の寿命を短くしたか、その罪は大きすぎますよ。絶対に許せないです!くたばれ、プーチン!!!

コメント (2)
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