TINKERBELL BLOG

茨城県取手市「美容室アトリエティンカーベル」ティンカーベルのスタッフを身近に感じていただければ嬉しいです

南アルプス その2

2015年10月08日 | Weblog
翌朝、他人のゴソゴソ動く音でいつも起きます。小屋泊まりのときはいつもそうしてます。
起床は朝ご飯が5時なので、それに合わせるとだいたい4時過ぎですね。千枚小屋の食事はなかなかおいしいと評判でした。
僕には味噌汁の塩っけがたりないので、ずいぶんと薄く感じました。身体を動かしたあとなので、もう少し塩分とってもいいのかな?と思う反面、我が家の味噌汁の味付けが濃いのかな?とも思った瞬間でもありました。

昨晩、若いグループの声が大きく周りの皆さんもちょっと…てな感じだったと思います。でも、消灯は20時なのでいけなくはないと思いますが、ほぼ半数以上の人が寝る体制でしたからね。
昨日あまり寝てない僕も、ちょっとツラかったうちの一人です。
そんなことを考えているうちに、眠りの中へいざなわれて行きました。

2日目の行程は長いので、食事を済ませたらすぐにスタートしました。
まだ、日が登る前ですがうっすら見えているので、そのままヘッドランプ無しで行きます。
昨夜降った雪の状況は、登山道はほぼ大丈夫な範囲でした。ですが、吹き溜まるところや岩場の滑りやすいところはイヤな感じがします。
これから入る人はアイゼンを保険でお持ちになった方がよろしいかと思います。この山意外と危ないところが、多いと思います。

はて僕、南アルプスとだけ言っていましたが、ここまで読んで分かった人はよっぽど山登っている人ですね。
ここは『南アルプス深南部、荒川三山』です。百名山としては『悪沢岳』が対象になります。そして荒川三山を縦走して『赤石岳』まで足を延ばし、途中の赤石小屋にもう一泊して下山します。
標高差もかなりありますし、山から山への登り返しも何度も訪れます。

実は僕、もっと欲張りな計画を立てていて、聖岳手前の兎岳もピストンしてやろうかと考えましたが、やめて良かったです。
2日目の行程が計画より1時間もオーバーしてしまう場面がありました。
休憩と食事のために立ち寄った荒川小屋の小屋番さんに『この時間から赤石岳経由で赤石小屋までいくのは、できればやめて欲しいです』と。
確かに僕の計画では現在1時間遅れ、ちょっとのんびりし過ぎました。
というよりも、あまり調子が上がらないのです。
そこに、今朝3時に千枚小屋をスタートした年配の単独の方が現れました。あれ?僕らは2時間半も後に出たのに、今ここにいるのはマズくないかい?
お父さん、食事を頼んでいました。
だいぶゆっくりしていたので、小屋番さんの言いつけを守って、今日の行程を取りやめにするのだと思っていました。
その場にいたのは僕を含めて5人。うち3人は同じ行程なので、ペースを確認しながら頑張ります。もう一人の方はどちらの方向か分かりませんが、見る限り健脚そうに見えます。でも、人は見かけによらないとも言いますからね。
一番心配だった年配の方は、自分の登山スピードを自覚していらしたので、荒川小屋にとどまる… と信じていました。先行する僕が何度も振り返っても、姿形もまったく見えなかったので、お泊まりになられたと思い込みました。

目の前に広がるデカい山体は、赤石岳の山塊です。
このあたりから、神奈川からいらしてる若いご夫婦と一緒になりました。荒川小屋で先に行くのをこばまれたなかの2人です。
目的はおなじ、赤石岳登って17時前には宿泊地に到着することです。
3人で会話しながらだと、気が紛れて僕としてはめげずに済んで良かったです。
お二人には邪魔者だったと思いますが、助かりました。ありがとうございました。

さて、赤石岳から下るルートが険悪でここは暗くなったり、雨や雪だった場合通りたくないです。
ご夫婦のペースが、というよりも、奥さんの下山ペースが早く、1時間の遅れを取り戻し予定の時刻に到着することができました。

今夜の宿は赤石小屋です。
ここでも驚くことが待ち受けていました。

その3へ続きます。
コメント
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