背後でドスっと足音がしました。
振り向くと先ほど分岐点でお会いした日本人じゃない男性と一緒にいた女性です。
後ろからの威圧感に思わず道をよけて進路を譲りました。『どうぞ~』
あれ?一緒に登るんではないのか…
『ありがとうございまーす』
ん?日本人ですね。
外人さんをガイドしてきた日本人女性ガイドさんって感じなのかな?なんか良く分からないけど、すごい脚さばきで下山して行きました。
僕もかつて下りは得意だったけど、彼女はスゴいです。ほとんどの登山者がついて行けないと思います。
雪渓での足跡を見ると、スケートのように滑らせています。なるほど、足をドスっと置くから踏み抜くのか。加重を分散させていけばいいのか…。
うーむ、プロだ…。
避難小屋に戻った僕は、2日目の行程をここで終わるはずでした。が、まだ14時20分です。
デポしてあったシュラフなどをザックに詰め込み、昼食を食べて、水を補給し今日のうちに下山することにしました。
また長靴を履いて泥沼登山道を歩くのです。ザックの重みは容赦なく僕の背中に覆いかぶさってきます。
登りでは快適だった長靴も下りでは指先が前に行ってツラいです。
もう嫌だと思ったころ飛越トンネルの駐車場に着きました。死ぬかと思いました。我慢強さだけが鍛えられた一日になりました。
ゆっくりと帰り支度をします。
ああ…肩から背中が怪我したみたいに痛い。
でも、なんとか黒部五郎岳に行ってこれたな…満足しました。次は温泉です。帰り道にあるのかなぁ…。
ナビで検索すると、帰りのルート上には見つからないと出ました。しばらく走って行くと奥飛騨温泉郷の看板が目に入ってきました。日帰り温泉はなくても温泉宿で入浴出来るかもしれないな。
最初に見つけた温泉宿であっさりとOKしてもらえました。そこの駐車場には大型の観光バスが3台停まっていました。
500円払ってお湯に浸かりました。あ~気持ちいい。生き返った。
浴場には何人もの人達がいました。
ここでも日本語じゃない言葉が飛び交っています。どうやら中国語だな。
日本人は僕一人みたい…。こんな山奥の温泉で中国人に囲まれる僕って、なんなんだ。
彼らはスゴいです。何がって?入り口の扉は開けっ放しで、浴場の湯気が脱衣所にモンモンと流れて来てます。歯磨きしたら歯ブラシは目の前にぶん投げっぱなし。大声でバシャバシャやるし、極めつけは露天風呂に設置された飲料水。紙コップが置かれていて、その脇にウォーターサーバーがありました。
首に1cmぐらい太さのあるプラチナネックレスをした中国人男性が、温泉の吐水口からお湯を直接紙コップに汲み取りました。
グビグビっと3回あおります。
えーっ(笑)
スゴいです。飲泉可とも書いてないし、脇にウォーターサーバーがあるってことは少なくとも日本人ならサーバーの水を飲みますよね。
これで腹壊したら宿側にクレームつけるのでしょうか…。恐るべし。
苦笑いとともに温泉宿をあとにしました。
ゆっくり車を走らせて、自宅に着いたのが午前2時半。とりあえず寝ます。あ~自宅の布団はいいなぁ…。
3日の予定を2日でこなしたので、連休最終日は女房と買い物したりして過ごすことにします。ウオーキングシューズを買ったので、日が沈んでから歩くことにしました。
約2時間歩いたのですが、相当ダメージがあったようで女房の歩くスピードについていけませんでした。
おしまい。
振り向くと先ほど分岐点でお会いした日本人じゃない男性と一緒にいた女性です。
後ろからの威圧感に思わず道をよけて進路を譲りました。『どうぞ~』
あれ?一緒に登るんではないのか…
『ありがとうございまーす』
ん?日本人ですね。
外人さんをガイドしてきた日本人女性ガイドさんって感じなのかな?なんか良く分からないけど、すごい脚さばきで下山して行きました。
僕もかつて下りは得意だったけど、彼女はスゴいです。ほとんどの登山者がついて行けないと思います。
雪渓での足跡を見ると、スケートのように滑らせています。なるほど、足をドスっと置くから踏み抜くのか。加重を分散させていけばいいのか…。
うーむ、プロだ…。
避難小屋に戻った僕は、2日目の行程をここで終わるはずでした。が、まだ14時20分です。
デポしてあったシュラフなどをザックに詰め込み、昼食を食べて、水を補給し今日のうちに下山することにしました。
また長靴を履いて泥沼登山道を歩くのです。ザックの重みは容赦なく僕の背中に覆いかぶさってきます。
登りでは快適だった長靴も下りでは指先が前に行ってツラいです。
もう嫌だと思ったころ飛越トンネルの駐車場に着きました。死ぬかと思いました。我慢強さだけが鍛えられた一日になりました。
ゆっくりと帰り支度をします。
ああ…肩から背中が怪我したみたいに痛い。
でも、なんとか黒部五郎岳に行ってこれたな…満足しました。次は温泉です。帰り道にあるのかなぁ…。
ナビで検索すると、帰りのルート上には見つからないと出ました。しばらく走って行くと奥飛騨温泉郷の看板が目に入ってきました。日帰り温泉はなくても温泉宿で入浴出来るかもしれないな。
最初に見つけた温泉宿であっさりとOKしてもらえました。そこの駐車場には大型の観光バスが3台停まっていました。
500円払ってお湯に浸かりました。あ~気持ちいい。生き返った。
浴場には何人もの人達がいました。
ここでも日本語じゃない言葉が飛び交っています。どうやら中国語だな。
日本人は僕一人みたい…。こんな山奥の温泉で中国人に囲まれる僕って、なんなんだ。
彼らはスゴいです。何がって?入り口の扉は開けっ放しで、浴場の湯気が脱衣所にモンモンと流れて来てます。歯磨きしたら歯ブラシは目の前にぶん投げっぱなし。大声でバシャバシャやるし、極めつけは露天風呂に設置された飲料水。紙コップが置かれていて、その脇にウォーターサーバーがありました。
首に1cmぐらい太さのあるプラチナネックレスをした中国人男性が、温泉の吐水口からお湯を直接紙コップに汲み取りました。
グビグビっと3回あおります。
えーっ(笑)
スゴいです。飲泉可とも書いてないし、脇にウォーターサーバーがあるってことは少なくとも日本人ならサーバーの水を飲みますよね。
これで腹壊したら宿側にクレームつけるのでしょうか…。恐るべし。
苦笑いとともに温泉宿をあとにしました。
ゆっくり車を走らせて、自宅に着いたのが午前2時半。とりあえず寝ます。あ~自宅の布団はいいなぁ…。
3日の予定を2日でこなしたので、連休最終日は女房と買い物したりして過ごすことにします。ウオーキングシューズを買ったので、日が沈んでから歩くことにしました。
約2時間歩いたのですが、相当ダメージがあったようで女房の歩くスピードについていけませんでした。
おしまい。