無事、事無きを得た僕らは天狗山荘に身を寄せました。
この時期としては比較的少ない宿泊者数だと思います。一区画6名のところを僕らは占領することができました。
うたた寝したり今日の感想を語ったり、次の計画を話したりしながら時が流れていきます。
夕食をいただき、ミズタ〇君はビールをおいしそうに飲んでいました。飲めるっていいな。
食事はメインが水炊きでした。割とあっさりしたメニューでしたが、味もしっかりしていて美味しかったです。
テレビでは天気予報を放送していました。今日の各地の天気は広い範囲で荒れたようです。白馬鑓ヶ岳周辺はまだマシな方だったと思います。
明日は朝から雨になるということです。宿泊者のほとんどが早立ちするために朝食をキャンセルしていました。僕も一人ならキャンセルして早めにスタートしていたと思います。
明日のイメージを浮かべながら19時に寝ました。ミズタ〇君は1度も起きずに4時まで寝ていました。僕は1度1時半に目覚めましたが、また寝ることが出来ました。
よく寝たので翌日の行動に支障ないほどに回復しました。
天狗山荘の朝食は5時半からです。
なんと僕らとご婦人がお一人の3人だけの食卓でした。こんなに寂しいのは初めてです。ご婦人は単独かと思いきや、息子さんがテントに泊まっているとのことです。一緒に来れて羨ましいですね。不帰キレットを通過して唐松まで行くそうです。天候が悪いので気をつけてね。
朝食の時間が15分早まってくれたので、ちょっぴり余裕のある食事が出来ました。普通の朝食でした。
さて、出発します。
僕らは今日の天候の変化を見越して初めから雨具着用です。僕はかなり薄着にしてカッパを着ます。ボトムは購入後間もないパンツなので撥水性がまだまだ良好です。標高が下がると同時に気温が上がることを考えてカッパのパンツは未着用です。
途中まで順調に下りていきました。
鑓温泉に下る鎖場も特別難しいところはないですが、石の質が滑りやすいので斜めになるところには足を置かない方がいいです。
辺りは晴れ間も出てきて、雨を覚悟していた僕らは肩透かしを喰ったような気分でした。記念撮影をしたり花の写真を撮ったりだいぶ楽しく歩けました。
ミズタ〇君の登山靴が小さいようで、爪が剥がれてしまうほど痛いらしいです。やはり悩んだら一つ大きめの登山靴にするべきですね。
この足の痛みを感じたことがない登山者ってほとんどいないんじゃないですかね。買うときはいいと思っても、何キロも歩くと感覚は違ってきますからね。
彼は何度もカッパを着たり脱いだり忙しそうです。僕は面倒臭いのもありますが、始めから薄着なのでそのまま通すことにしました。
やがてオレンジ色した鑓温泉小屋が見えてきました。
雨の中で温泉にならずに済んで良かったです。しかも僕らの貸切です。
実はゆっくり小屋を出たのは先行者達と時間をずらして温泉に入りたかったという思惑もあります。
『う~んいい匂い』硫黄臭が軽く鼻をつきます。
ささっ、脱ぎ散らかしてザブーンとやろうよ。
眼下のテント場からは丸見えなので、ちょっとだけ気を使います。
男女二人のパーティーがテントを張っています。こんな時間からゆっくり過ごすなんて贅沢でいいですね。僕もそういう登り方をしたいです。
散々はしたない写真を撮った後、名残惜しくも温泉小屋をあとにします。ぜひまた来たいと思いました。
晴れているうちに食事をしたかったのですが、あいにくあまりお腹が空いていません。ちょっと下って適地を探すことにしました。
なんとなくお腹が空き始めたころにほどよいテラスを見つけました。
すでにあたりはどんよりとして来てますが、これ以上時間を遅くすると雨中のランチになると思ったので
、ここで食事を摂ることにしました。
ザックを降ろした瞬間…。
ポツポツ…。
ザーっ(笑)
ミズタ〇君はまた脱いだカッパを着ることにしました。僕は始めからカッパなのでそのままです。性格の違いですね、さすが。マメな男は仕事も出来る。
もう止むことは無さそうなので、二人で哀しく行動食をむさぼってお終いになりました。
まあ仕方ないですね。
さらに下ったところで雨が上がりました。日が差してきたりする事もあり、標高が下がったことで暑くるしくなりました。
ミズタ〇君、またカッパを脱ぎます。
『先に行ってていいよぉー』彼がそう言うので、ちよろちょろ先行します。
すぐに4人のパーティーとすれ違い、無駄話をして彼を待っていました。なかなか来ないので進み始めました。
そうだ。
あとは一本道だから迷うことはないですね。ならば食事が出来るところを探してお米(アルファ米)を戻しておいてあげよう。そのために下山スピードを上げました。
ところが、いつまでたっても適地がありません。
…あれ?下山してしまった…。(苦笑)
電話が繋がるようなので、『お昼ご飯作っておこうか?』と電話入れると『もういい。温泉はいってからにする』と。そうだね、そうしましょう。
それから待つこと1時間。かわいそうに脚をツラそうにしながら到着しました。お疲れさまです。
『もう靴を買う!』と。
立ち寄った下界の温泉は、加温なし消毒なし循環なしの思い切り掛け流しでした。そのかわり罰ゲームのように熱かったです。
自宅までミズタ〇君を届けると、奥さんが出てきて僕の大好きな小川の甘納豆を持たせてくれました。
ミズタ〇家はそういうところがキチンとしていて、僕も見習うべきところがたくさんあります。ミズタ〇君、今回は付き合って山に来てくれてありがとう。
次はこの経験をもとに、より楽しく登りましょうね。
お終い。
この時期としては比較的少ない宿泊者数だと思います。一区画6名のところを僕らは占領することができました。
うたた寝したり今日の感想を語ったり、次の計画を話したりしながら時が流れていきます。
夕食をいただき、ミズタ〇君はビールをおいしそうに飲んでいました。飲めるっていいな。
食事はメインが水炊きでした。割とあっさりしたメニューでしたが、味もしっかりしていて美味しかったです。
テレビでは天気予報を放送していました。今日の各地の天気は広い範囲で荒れたようです。白馬鑓ヶ岳周辺はまだマシな方だったと思います。
明日は朝から雨になるということです。宿泊者のほとんどが早立ちするために朝食をキャンセルしていました。僕も一人ならキャンセルして早めにスタートしていたと思います。
明日のイメージを浮かべながら19時に寝ました。ミズタ〇君は1度も起きずに4時まで寝ていました。僕は1度1時半に目覚めましたが、また寝ることが出来ました。
よく寝たので翌日の行動に支障ないほどに回復しました。
天狗山荘の朝食は5時半からです。
なんと僕らとご婦人がお一人の3人だけの食卓でした。こんなに寂しいのは初めてです。ご婦人は単独かと思いきや、息子さんがテントに泊まっているとのことです。一緒に来れて羨ましいですね。不帰キレットを通過して唐松まで行くそうです。天候が悪いので気をつけてね。
朝食の時間が15分早まってくれたので、ちょっぴり余裕のある食事が出来ました。普通の朝食でした。
さて、出発します。
僕らは今日の天候の変化を見越して初めから雨具着用です。僕はかなり薄着にしてカッパを着ます。ボトムは購入後間もないパンツなので撥水性がまだまだ良好です。標高が下がると同時に気温が上がることを考えてカッパのパンツは未着用です。
途中まで順調に下りていきました。
鑓温泉に下る鎖場も特別難しいところはないですが、石の質が滑りやすいので斜めになるところには足を置かない方がいいです。
辺りは晴れ間も出てきて、雨を覚悟していた僕らは肩透かしを喰ったような気分でした。記念撮影をしたり花の写真を撮ったりだいぶ楽しく歩けました。
ミズタ〇君の登山靴が小さいようで、爪が剥がれてしまうほど痛いらしいです。やはり悩んだら一つ大きめの登山靴にするべきですね。
この足の痛みを感じたことがない登山者ってほとんどいないんじゃないですかね。買うときはいいと思っても、何キロも歩くと感覚は違ってきますからね。
彼は何度もカッパを着たり脱いだり忙しそうです。僕は面倒臭いのもありますが、始めから薄着なのでそのまま通すことにしました。
やがてオレンジ色した鑓温泉小屋が見えてきました。
雨の中で温泉にならずに済んで良かったです。しかも僕らの貸切です。
実はゆっくり小屋を出たのは先行者達と時間をずらして温泉に入りたかったという思惑もあります。
『う~んいい匂い』硫黄臭が軽く鼻をつきます。
ささっ、脱ぎ散らかしてザブーンとやろうよ。
眼下のテント場からは丸見えなので、ちょっとだけ気を使います。
男女二人のパーティーがテントを張っています。こんな時間からゆっくり過ごすなんて贅沢でいいですね。僕もそういう登り方をしたいです。
散々はしたない写真を撮った後、名残惜しくも温泉小屋をあとにします。ぜひまた来たいと思いました。
晴れているうちに食事をしたかったのですが、あいにくあまりお腹が空いていません。ちょっと下って適地を探すことにしました。
なんとなくお腹が空き始めたころにほどよいテラスを見つけました。
すでにあたりはどんよりとして来てますが、これ以上時間を遅くすると雨中のランチになると思ったので
、ここで食事を摂ることにしました。
ザックを降ろした瞬間…。
ポツポツ…。
ザーっ(笑)
ミズタ〇君はまた脱いだカッパを着ることにしました。僕は始めからカッパなのでそのままです。性格の違いですね、さすが。マメな男は仕事も出来る。
もう止むことは無さそうなので、二人で哀しく行動食をむさぼってお終いになりました。
まあ仕方ないですね。
さらに下ったところで雨が上がりました。日が差してきたりする事もあり、標高が下がったことで暑くるしくなりました。
ミズタ〇君、またカッパを脱ぎます。
『先に行ってていいよぉー』彼がそう言うので、ちよろちょろ先行します。
すぐに4人のパーティーとすれ違い、無駄話をして彼を待っていました。なかなか来ないので進み始めました。
そうだ。
あとは一本道だから迷うことはないですね。ならば食事が出来るところを探してお米(アルファ米)を戻しておいてあげよう。そのために下山スピードを上げました。
ところが、いつまでたっても適地がありません。
…あれ?下山してしまった…。(苦笑)
電話が繋がるようなので、『お昼ご飯作っておこうか?』と電話入れると『もういい。温泉はいってからにする』と。そうだね、そうしましょう。
それから待つこと1時間。かわいそうに脚をツラそうにしながら到着しました。お疲れさまです。
『もう靴を買う!』と。
立ち寄った下界の温泉は、加温なし消毒なし循環なしの思い切り掛け流しでした。そのかわり罰ゲームのように熱かったです。
自宅までミズタ〇君を届けると、奥さんが出てきて僕の大好きな小川の甘納豆を持たせてくれました。
ミズタ〇家はそういうところがキチンとしていて、僕も見習うべきところがたくさんあります。ミズタ〇君、今回は付き合って山に来てくれてありがとう。
次はこの経験をもとに、より楽しく登りましょうね。
お終い。