こんなに感染が広がるなんて、いったいこの先どうなってしまうのか。
午前1時になろうかという頃、グランデコスキー場の駐車場に到着しました。
雨まで混じる山頂はE君の「雨男伝説」を裏付けるには十分な幕開けでした。
東吾妻山までなんと1時40分もかかってしまうという足でまといな僕。
なんと青空がのぞいてくるではないですか。
おぉ魔女の瞳よ··· 僕は君に逢いに来たんだ。
山頂では皆距離をとって休憩や食事を楽しんでいました。
ここから僕らは吾妻連峰縦走路へと入って行きました。
テラスがありました。
どうするべきなのか、本当にわかりません。
(この山行と同時に緊急事態宣言が発令されました
残された望みは、ワクチン接種が国民すべての人に行き渡ることなのかもしれません。
が、しかし···
このブログを書いている最中に入ってくるニュースには驚くような数字が示されています。
この1ヶ月間、山にも行かずにいたら調子が悪くなりました。
やっぱり運動は必要なんだな···。
じゃどうする?
悩みながらも山に行くことを検討しました。
しかし、日本アルプスなどの人気の山は諦めました。
相棒E君と約束していた唐松~五竜の縦走も中止しました。
唐松頂上山荘のテント場もキャンセルしました。山小屋も経営が危ないと聞いています。
なるべく利用しようと思いましたが、出来るだけリスクを下げたい··· と考えると日本アルプスを避けた方がいいのではないかと思いました。
この先の状況いかんによっては、山小屋の存続も厳しいくなってしまうのではないか··· という話も聞こえてきます。
『人けのない山域を歩けないかな』とE君に相談すると、すぐさま『裏磐梯どうですか?』と返答がありました。
E君は2回目のワクチン接種も終えて、ちょっとホッとしているところです。
『あのさ、そろそろ体調が悪くなって来てさ、歩きたいんだけどまた感染対策登山出来ないかな』
E君との約束はこうして山域を変更して果たされることになりました。
僕もE君も絶対に感染しないさせないという気持ちを確認し合い、この計画を練りました。
午前1時になろうかという頃、グランデコスキー場の駐車場に到着しました。
ほどなくE君も到着。
軽く明日の予定を確認して就寝します。
午前4時30分から20分間何度も鳴った目覚ましアラームに、いつもの音じゃ自宅と勘違いしてしまうなと思いながらここは車中なんだと我に帰る瞬間でした。
E君の車に同乗させてもらい、マスクをし窓を開けて浄土平に向かいます。
ここ浄土平は一切経山からの噴煙が今も立ちのぼる活火山です。
そのすぐ脇が駐車場になっています。
約1時間移動して、縦走路のスタート地点に着きました。
まずは東吾妻山へ向かいます。
下界から見た吾妻連峰は雲の中になっていました。
案の定濃い霧の中を進むことを強いられる展開に少しガッカリ気味の僕らでした。
雨まで混じる山頂はE君の「雨男伝説」を裏付けるには十分な幕開けでした。
僕の脚は案の定思うように先へ進まず、E君に引かれるようにひたすら登り続ける展開となりそうです。
東吾妻山までなんと1時40分もかかってしまうという足でまといな僕。
それもこれも新型コロナウイルスが悪いと言い訳をしながらも、もう僕には厳しい計画は難しいのではないかと思う瞬間でした。
一切経山へ向かう木道をひたすら歩いて行く足取りもなんだか重かったです。
ところが···
なんと青空がのぞいてくるではないですか。
『おお神よ、そして魔女よ、我を見捨てずにいてくれたのか』
なんとか登りつめた頃にはすっかり雲は鳴りを潜め、先行するE君は青の世界へ吸い込まれそうでした。
おぉ魔女の瞳よ··· 僕は君に逢いに来たんだ。
(五色沼を一切経山から望む=魔女の瞳と呼ばれている)
吸い込まれそうな君の瞳はなんと澄んだ色なんだ。ありがとう、ありがとう、ありがとう。これでまたウイルスとの戦いを続けられそうだよ。
山頂では皆距離をとって休憩や食事を楽しんでいました。
少し北側に下ると岩が突き出ている場所がありました。
E君も思うように過ごせない辛さを、この時ばかりは解放出来たようです。いい顔してますね。
ここから僕らは吾妻連峰縦走路へと入って行きました。
もう誰もいません。
12時20分 家形山(いえがたやま)に着きました。
ここから見る魔女の瞳はまた違う魅力を持っていました。
ちょっと遅すぎるペースですが今日の僕にはこんなもんさというところです。
やはり登り続けていないと確実にスピードは落ちてしまいますね。
ぬかるんだ森の中の稜線をたどると「兵子(ひょっこ)」という岩峰に出会います。
ぬかるんだ森の中の稜線をたどると「兵子(ひょっこ)」という岩峰に出会います。
ここはルートから少し外れています。
『どうする?』
『せっかくだから行ってみようよ』
ということで行ってみると、なかなか面白かったです。
テラスがありました。
しばらく寝そべったりして休憩しました。
朝方の雨が嘘のような青空が広がっていました。
その2へつづきます。