塩原から降り始めた雪はやがて風と共に強まり、路面は真っ白になりました。

やっとゲレンデに向かえたのが11時を少し過ぎたところでした。

それにしても空いています。
晴れ間あり、風雪あり、雪煙の地吹雪ありの天気でした。
いい所滑るTさん。

ひゃっほー!

難しいジャイアントもスイスイ滑るTさん。

終了まであと少しの時間になってもまだ残るパウダーゾーン。

終わりの時間です。
スキー場に到着するとふわふわの雪がもっさりとあたりを覆っていました。
軽い雪で滑れるのもそろそろ最後かもしれません。
車内で明日の支度を整えていると、横に車が雪をかき分けて入り込んできました。
今回は久しぶりにTさんが来てくれました。
とりあえず寝ます。
この時は明日の悲劇の事なんてもちろん知る由もありませんでした。
相変わらず除雪車の音も聞こえないほどの熟睡で、外はまずまずの降雪量となっていました。
もそもそと車内で着替えていると、トイレに行きたくなりました。大物です。
慌てて長靴を出して後部座席から鍵を開けて飛び出しました。
エンジンはかけっぱなし、暖房も全開。
音楽も鳴りっぱなしでトイレに駆け込みました。
前夜、車内からロックしました。
そのロックは後部座席しか解除しませんでした。
出ました。閉めました。
鍵すら持ち出さずでした。
⋯ 閉め出されました。
やっちまった!
鍵の綴じ込みだ!
もちろんどこをどうやっても開きませんでした。
『Tさーん、やっちゃいました。か、鍵入れっぱなしでロックしちゃいました』
『まじですかー!』
Tさんが居てくれて良かったです。
スマホを借りてJAFに電話します。
またもやお世話になるとは⋯。
爽やかな声が応対してくれました。
場所を聞かれ、JAF会員かどうかを聞かれ、到着のおおよその時間を告げられました。
『8時30分頃の到着となります』と。
ああ、リフト運行時間ピッタリだ。
少し遅れるけど仕方がないです。
Tさん、怒ることなく僕を乗せてくれて本当に助かりました。自分のスタートも遅れてしまうのに、機嫌悪くなっちゃっても仕方ないのに、優しかったです。
僕もこういう人間にならなきゃ。
『すみません途中で事故があり、その処理をしてから向かうことになります』と再びJAFから連絡がありました。
なんと10時20分頃だと言います。
仕方がない。待ちます。
僕が悪いです。待ちます。
マスター(テレマークの師匠)と約束しているので、電話するとママさんが出ました。
『もう出たわよー』
マジか。
そうだよな、この雪だもんな。
ママさんから連絡が行ったようで、マスターが車のところまで来てくれました。
笑っています。
『やっちゃったねー』
Tさんとマスターには先に滑っていてもらうことにしました。
その間、Tさんの車で暖房をかけたまま待機させてもらうことになりました。
ガソリン使っちゃってごめんなさい。
やがてJAF到着。
『遅くなって申し訳ありませんでした』といってくれました。とんでもないです、こちらこそ申し訳ありません。
ものの5分ほどで解錠。
やり方は『泥棒開けね((笑))』と言っていました。手順は内緒です。
で、去年夜中の2時に助けてもらったのもこの方でした。
あの時は暗くてよくお顔が見えませんでしたが、それなりのお年の方でした。
覚えていてくれました。
そして今回も『楽しんで下さいね』と優しい言葉をかけてくれました。
本当にありがとうございました。
今後気をつけます。

やっとゲレンデに向かえたのが11時を少し過ぎたところでした。
最悪と言ってしまえばそれまでですが、Tさんがいてくれた事、なんとか滑ることが出来たことなどを考えるとツイてると思った方がよいのかもしれません。
風は強く、軽い雪は地吹雪となり場所によっては吹き溜まりや下のアイスバーンがでているところもあるという状態です。

それにしても空いています。
さいたま市の子供たちがいなければ本当にガラガラですよ。
こんなにいい雪、こんなにいいコース、混んでは欲しくないけれど、潤ってももらいたいという勝手な気持ちでいます。
こんなにいい雪、こんなにいいコース、混んでは欲しくないけれど、潤ってももらいたいという勝手な気持ちでいます。

晴れ間あり、風雪あり、雪煙の地吹雪ありの天気でした。

いい所滑るTさん。

ひゃっほー!

難しいジャイアントもスイスイ滑るTさん。
やるじゃないすか。

終了まであと少しの時間になってもまだ残るパウダーゾーン。

終わりの時間です。
やっちまった日でしたが、Tさんのおかげで楽しい一日にさせてもらいました。
ありがとうございました。
ではまた来週〜。