TINKERBELL BLOG

茨城県取手市「美容室アトリエティンカーベル」ティンカーベルのスタッフを身近に感じていただければ嬉しいです

茨城県北ロングトレイル C1~C24(1日目)

2022年09月02日 | Weblog
スキー仲間のTさんが言いました『地獄を見てみたい』と。
えっ?地獄とは?
つまり自分の限界に挑戦したいということです。

山に登り始めてまだわずかなのに良い根性だ。
ならば縦走に挑戦してみたらいいんじゃないかな。

いろいろ悩んでみたところ僕も行ってみたかった「茨城のジャンダルム」ここは「茨城県北ロングトレイル」のコースになっています。
せっかくだからここを通過するトレイルを歩いてみることにしました。


宮川コミュニティセンターの裏手は広い駐車場になっています。

夜中に着くと分かりにくいですが、ここはトレイルの公認駐車場になっています。


ほらね。


Tさんは前回僕がプレゼントした中古のキャップを被って来てくれました。

この出で立ちを見ればお分かりでしょうが、雨です。
まあ分かっていた事です。


一日目。
赤線のところを歩きます。
「月待の滝」登山口より取り付きます。ここがC1ポイントになります。

県北ロングトレイルはまだ全線開通していませんが、C77ポイントまでの区間が歩けるようです。
さて、どのような道なのかな?


取り付き点にはカウンターがありました。
見ると数百人がカウントしています。
まだまだこれからですが、期待できそうです。

それにしてもいきなり急登だなぁ。


トレイルにはみちのく潮風トレイルと同じように「トレイルテープ」が結んであります。
黄色くて鮮やかです。ですが、古くなってくると白っぽく変色していまい、周りの景色と同化してしまい分かりにくいです。
特に天気が悪いと気が付きにくいです。


写真が斜めなわけではありません。
こういう角度なのです。
だいたいの登りが25度前後の角度を保ち、小ピークを過ぎるとすぐに下降させられます。

結論から言うと、ずっとこうでした。


標柱が立てられていました。
ずいぶん登ったつもりでしたが、やっとC2です。
この先大丈夫かなぁ。


Tさんの姿勢を見ると傾斜がキツいことが分かりますね。

この山域には「緩やかに登っていく」なんてのんびりした道は一切ないようです。


うーん、いいですねぇ。
上半身をフォールラインに向けたまま、きっちりとテレマーク姿勢とってます。
それに、笑ってやがる。


木々と霧に煙ったはざまは「地獄への落とし穴」です。つまりその先は断崖絶壁。
今日はこんな天気なのでその高度感は分からないですね。


キミたちの家を壊しながら進むのはちょいと気が引けますが、こちらにも都合というものがありましてね。
申し訳ないのですが、これは災害です。いや、人害か。


ロープが出てきました。
Tさん余裕です。


おっ?
「生瀬富士」ここが茨城のジャンダルムと呼ばれるところです。
この山域は何度も来てるけど、ここは初めて来ました。


へ〜、こうなってるのですね?


両サイドが切れ落ちた形状といい、先端にある 盛り上がった部分といい、確かにジャンダルムの模型のような感じです。


北アルプスのジャンダルムにある天使とそっくりな天使が居ました。
茨城のジャンダルムいいじゃないですか。


先端からの眺望です。
ちょうどこの時は霧も晴れてくれました。


相変わらず厳しい道のりです。
時間ばかりがかかって、なかなか進むことができません。

ここは初めて来るピークだなぁ。


おお見えてきたぞ。
袋田の滝上部です。
この姿が見れるのはここに立った者だけです。
水量は少なめでした。


袋田の滝は上をかすめて行くだけです。
まだまだ終わりは来ないのです。
「生瀬の滝上部」に着きました。
生瀬の滝は袋田の滝のさらに上部にあります。

水量が多いと渡渉できません。
その時は大きく迂回しなければなりません。


ようやくC20です。
時刻はすでに16時を回りました。


分かりにくいかもしれませんが「第二展望台」です。
トレイルマップにはコースタイムが載っていますが、実際このタイムで歩き続けるのは困難でした。


鍋転山を経て、


「第一展望台」を越え、


やっと「月居山」に到着しました。
時刻は17時です。

Tさんは『いや〜地獄ですよ。そう言ってもらいたいでしょ?』とまだまだ地獄に堕ちきっていないようです。


この階段地獄を降りると袋田の滝下部に着きます。ここを登る観光客もいますが、知らずに登るとそれこそ天国まで行きそうなくらい果てしなく感じると思います。

お暇な方は是非お越しいただきたいです。
そしてコロナ渦のストレスを発散しましょう。
タオル、飲み物、根性を持って行くといいです。
お手軽に地獄の入口ぐらいは見ることができるかもしれません、


やっと袋田の滝の吊り橋に到着しました。
無理に笑顔で写真に写るTさん。
山から降りたので終わったような気分だと思うんですが、ここから袋田駅まで歩くしかないんです。


誰もいなくなった売店を抜けていきます。
そして道路に出たらそこから約40分歩くのです。

昔、山田と男体山から袋田まで縦走した時と同じ天気でした。山田はこの時のことをはっきり覚えていて『ものすごく遠かった』と言っています。

Tさんの足が遅くなってきました。

水郡線って1時間に1本しかないので、乗り遅れると辛いですからね。
けっこうギリギリです。


袋田駅到着です。
完全に夜になりました。

でも、忘れないで。
ここに車は無いですよ。
ここから電車に乗って2つ目の駅で降りてから歩くんです。そこにマイカーが待ってるのです。

あ、電車来ました。
乗ります。
『次は〜終点常陸太田〜』
えっ?終点?
結局そこで降りるしかなく、ホームで1時間待つしことになります。

常陸太田の駅は比較的栄えていて、タクシーが控えていそうです。
よし、出てみよう。

1台だけ停まっていました。
よっしゃラッキー、これで駐車場まで戻れば温泉にも間に合うかもしれないです。
まさかこの状態で風呂なしは辛いですから。

Tさんも憔悴している様子です。
地獄に行ったのか⋯

20時、やっとマイカーに到着しました。
電車を待っていたら22時にはなったでしょう。
タクシー代2,000円(実際には1,830円ぐらいでしたが、お釣りはチップということで)は価値が高かったです。
タクシーの運転手さん『これでお客さん来なかったら帰ろうと思ってた』と言っていました。

タクシーのおかげで地獄に行きそこねた僕らは、一日の疲れを温泉で癒すことに成功しました。

その後23時までかかって明日の計画の見直しをしました。今日のペースでは明日こそ本当に地獄に堕ちてしまうから。

Tさんに明日の計画を伝え、眠りに着くことにしました。
宮川コミュニティセンターは静かで安眠できました。


二日目に続きます。

歩行距離 20.6km
累計標高差 +1,899m -1,958m
所要時間11時間40分
57,000歩



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