『古代は凄い・古代人は凄い 1(ストーンヘンジ-1 巨石運びのプロ)』
ー ここに約50トンの巨石、ピラミッドに約50トン、日本の石舞台に約77トンー
天に架かる石=ストーンヘンジは、イングランド南部、ロンドンから西に 約200kmに位置する柱状列石。BC2500-2000年に建てられたと言われる。その約160km先には、有名な、プリマス港(清教徒が新天地アメリカ大陸に向かった)がある。
ウエブ情報から引用
ストーンヘンジは何のために、『太陽崇拝の祭祀場、古代の天文台、ケルト民族の礼拝堂等の説』がある。
近年の発掘調査では、周囲に住居跡があり王族か貴族の埋葬場所であったと言われている。 課題① 単に天文台近くに埋葬したのか、または複合施設か。
最近(2008年4月)の発掘調査のスポンサー、BBCの報道によると『治療のため』に作られた可能性が高いとのこと。
ポイントはストーンヘンジを構成する岩や石の中に「ブルーストーン」と呼ばれているものがあるということ。 このブルーストーンを古代の人はわざわざ、217kmもの距離を移動させてきており、 理由としては「治癒力」があると
信じられていたため。 課題② 今後のこの説の動向確認。
写真の直立している石がサーセン・ストーン(砂岩)、最大50トンは32kmを陸路を運ばれ、手前にある小さな石がブルー・ストーン(玄武岩)、217km
離れたウェ-ルズから水路と陸路を運ばれた。 だが、ブルー・ストーンの、多くが持ち去られてしまった。
石はただ乗せられているだけではなく、立石と横石は凹凸を組み合わせて接合されており(ほぞさし式)、横石同士は溝でつなぎあわされている(さねはぎ式)。 これらは、石に施された木工技術である。 昔、イングランドは針葉樹林帯であった。
ストーンヘンジの建設には三つの段階。
第一段階は、ヘンジ、すなわち、現在の立石の周囲にある円形の土手や堀を建設する工事であり、約2500年前。
第二段階には、インナー・サークルが紀元前約2000年頃、使われた石 ブルーストーンは、ウェールズ南西部のプレセリー山脈から運ばれた。ひとつ4トンの石が使われたので約80トンの石が運ばれた。 しかし、インナー・サークルの建設は、最終的には完成することなく断念された。 石の運搬は、海と川によって行なわれたと推測。 海上、河川輸送は、積み込み時と積み下ろし時に失敗、放置された石が残っており立証済み。
第三段階が、アウター・サークルの建設で、用いられたサーセン石の巨石は、 約50トンもあるもの。 これは約32km離れたマールボロー・ダウンズから運ばれたと考えられている。 この行程を運ぶことは全体としては比較的容易だったものの、途中にあるレッドホーン・ヒルを越すためには、ひとつの巨石につき600人が必要だった推測される。 課題③ 陸路の約50トンの具体的輸送方法は。 エジプトのピラミッド内部の重量軽減の間の約25-50トンの石材の輸送と組み込み方法、 日本の石舞台の自然石の天井石約77トンの輸送といい古代人は、巨石ハンドリングのプロ。
世界中の多くの古代遺跡が太陽や月の運行と関係を持っている。それは間違いないが、ストーンヘンジはその初期から長期にわたって、基本的には死者の埋葬地であった。
英国の天文学者で数学者のロビン・ヒースは『権力を握る手立てとして日・月食を予知できたら』と、天文台を作ったという説。
『太陽や月の法則性を知って、人々は驚き。どんなものかはわからないが、
そこに宇宙の秘密とか、神を見てそれを追究し記念し残そうとしたのか。』と言われる。 課題④ これで『暦を作って、毎年の農業用、雨の時期を予知し役立て、且つ権力を握る手立てとした。 墓は二次的か』
(20181231纏め、20210121追補 #048)
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