「何だか胡散臭いなあ…」
これは、1か月少し前に理化学研究所研究員 小保方晴子氏より科学誌「ネイチャー」上に発表されたSTAP細胞に関する論文内容が、世紀の大発見のごとく大々的にメディア上で取り上げられた直後に抱いた原左都子の疑惑感である。
当時の小保方氏会見によると、(STAP細胞が)「簡単に出来た」、「偶然出来た」 ……
科学の発明や発見には、確かに偶然性がつきものではあろう。 ただ、その偶然性の根拠こそを徹底的に検証し得た後に初めて、「発見」とはこの世に日の目を見ることが許されるのではなかろうか??
ところが小保方氏の論文の場合、その検証が一切なされない間に、論文内容のみが世界中を“大手を振って”独り歩きしてしまっている印象を受けた。
だからこそ、私は「原左都子エッセイ集」2014.2.3バックナンバー 「実験好きと理系頭脳とは相関し得るのか?」 内で、以下の記述をしている。
つい先だって、理化学研究所の研究員であられる小保方晴子氏(30歳)が、マウス動物実験に於いて新型万能細胞であるSTAP細胞の作成に成功した事実が世界中で報道された。
現時点では未だマウス動物実験結果に過ぎない段階の「STAP細胞」に関する私見を公開することは差し控え、この実験の成果が一段階進捗した時点で、元医学関係者である原左都子の私論を公開したいと考えている。
(以上、「原左都子エッセイ集」より一部を引用。)
上記の我がバックナンバー内容の通り、未だ動物実験段階の域を超えていない医学基礎研究成果が世界的トピックスになる事自体に、違和感を抱かされる。
一昨年ノーベル医学賞を受賞された、山中教授の「iPS細胞」研究も同様に、再生医療分野に於いては未だ初期段階だった。 この事実に関しても、私はバックナンバーで異論を唱えている。 (特に科学分野の)ノーベル賞とは既に世界に貢献した研究や成果に対して与えられるべき賞ではなかろうか、と。 今後の臨床医学への発展性が未知数の「iPS細胞」研究に世界に名だたる賞を与えるのは時期尚早!、との私論を展開している。
ましてや、今回の小保方氏によるSTAP細胞研究論文内容に関しては各方面から次の指摘がある。
「画像の使い回しがある」「海外の研究者と同様の記述がある」「公開されたSTAP細胞作成法の手順書に符号しない点がある」等々…
論文発表時の常識を覆す初歩的段階の疑惑が各方面から提示される事態など、科学研究論文発表に於いては許し難き不祥事であり、言語道断だ。
ここで改めて、メディア上で発表されている“小保方氏STAP細胞”疑惑に関する情報の一部を以下に紹介しよう。
理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダー(30)らが発表した新万能細胞「STAP細胞」の論文の画像に不自然な点が指摘されている問題で、共同研究者の若山照彦山梨大教授は3月10日、同大で取材に応じ「STAP細胞が分化したという証拠がない」と述べた。
若山教授は「間違いがあったかどうか、論文の将来のためにも1回取り下げて、厳しい審査にかけた方がいい」と話した。小保方氏らには同日午後、論文の取り下げを勧めるメールを送ったという。
若山教授はホームページでもコメントを発表し、小保方氏らから提供されたSTAP細胞を公的な第三者機関に提供し、分析を依頼する考えを示した。
理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーらが1月末、「人工多能性幹細胞(iPS細胞)より簡単にできる」と発表したSTAP(スタップ)細胞。 論文に疑惑が浮上してから約1カ月後の3月11日、初めて記者会見した理研の加賀屋悟広報室長は「誤解を生んだことは反省している。そんなに簡単にできない」と陳謝した。
小保方氏らは、マウスの細胞を弱酸性液に浸したり、細いガラス管に何回も通したりする簡単な操作でSTAP細胞ができると発表。3~4種類の遺伝子を導入して作るiPS細胞に比べ、早く効率良くできるとアピールし、国内外で大きな注目を集めた。
一方、iPS細胞の開発者でノーベル医学生理学賞を受賞した山中伸弥京都大教授は2月10日、異例の記者会見を開き、理研の発表にはiPS細胞の最新の研究成果が反映されておらず、誤解があると訴えた。
これに対し、理研の加賀屋室長はSTAP細胞論文の日本語発表資料について「iPS細胞と比較した所は科学的に不十分な点があった」と述べた。その上で「STAP細胞は再現実験が行われているが、なかなかできていないのが現実。刺激(を与える作製法)としては簡単に見えるが、そんなに簡単にできるものではない」と認めた。
(以上、ネット情報より2例を引用。)
朝日新聞3月11日報道によると、小保方晴子氏自身は「様々な指摘を真摯に受け止める」と説明しているらしい。
これに多少救われる思いの原左都子だ。
まさかまさか、小保方氏がメディア上で「美人リケジョ」
などと一時騒がれた事にうつつを抜かす程の単細胞・低能人種ではなかったことに、ひとまず安心の私である。
それにしても…
科学分野の基礎研究者たる者達よ。
貴方達が現在行っている研究成果がこの世の未来を揺り動かす程の影響力がある事実を認識し、その影響に対する使命感を持って研究に臨んで欲しい思いだ。
確かに今の時代、世界規模での競争が科学基礎研究分野にも蔓延り激化している現実を私も把握している。
そうだとして、何故論文発表の時期をそれ程までに急ぐのだろう。
その原動力とは、貴方の名誉欲に端を発しているのか?
あるいは、世界に先駆けて「特許」を取得して経済力を得ることにより、今後の身の繁栄に繋げたいのか??
はたまた、自分こそが「美人リケジョ」として狭い世間で名を売りたいのか???
そんな取るに足りない事象よりも、宇宙規模での科学の発展こそが人類をはじめとする地球の進化を望める観点を、深い思慮を持って基礎科学研究者達に抱いて欲しい思いだ。
これは、1か月少し前に理化学研究所研究員 小保方晴子氏より科学誌「ネイチャー」上に発表されたSTAP細胞に関する論文内容が、世紀の大発見のごとく大々的にメディア上で取り上げられた直後に抱いた原左都子の疑惑感である。
当時の小保方氏会見によると、(STAP細胞が)「簡単に出来た」、「偶然出来た」 ……

科学の発明や発見には、確かに偶然性がつきものではあろう。 ただ、その偶然性の根拠こそを徹底的に検証し得た後に初めて、「発見」とはこの世に日の目を見ることが許されるのではなかろうか??
ところが小保方氏の論文の場合、その検証が一切なされない間に、論文内容のみが世界中を“大手を振って”独り歩きしてしまっている印象を受けた。

だからこそ、私は「原左都子エッセイ集」2014.2.3バックナンバー 「実験好きと理系頭脳とは相関し得るのか?」 内で、以下の記述をしている。
つい先だって、理化学研究所の研究員であられる小保方晴子氏(30歳)が、マウス動物実験に於いて新型万能細胞であるSTAP細胞の作成に成功した事実が世界中で報道された。
現時点では未だマウス動物実験結果に過ぎない段階の「STAP細胞」に関する私見を公開することは差し控え、この実験の成果が一段階進捗した時点で、元医学関係者である原左都子の私論を公開したいと考えている。
(以上、「原左都子エッセイ集」より一部を引用。)
上記の我がバックナンバー内容の通り、未だ動物実験段階の域を超えていない医学基礎研究成果が世界的トピックスになる事自体に、違和感を抱かされる。
一昨年ノーベル医学賞を受賞された、山中教授の「iPS細胞」研究も同様に、再生医療分野に於いては未だ初期段階だった。 この事実に関しても、私はバックナンバーで異論を唱えている。 (特に科学分野の)ノーベル賞とは既に世界に貢献した研究や成果に対して与えられるべき賞ではなかろうか、と。 今後の臨床医学への発展性が未知数の「iPS細胞」研究に世界に名だたる賞を与えるのは時期尚早!、との私論を展開している。
ましてや、今回の小保方氏によるSTAP細胞研究論文内容に関しては各方面から次の指摘がある。
「画像の使い回しがある」「海外の研究者と同様の記述がある」「公開されたSTAP細胞作成法の手順書に符号しない点がある」等々…
論文発表時の常識を覆す初歩的段階の疑惑が各方面から提示される事態など、科学研究論文発表に於いては許し難き不祥事であり、言語道断だ。

ここで改めて、メディア上で発表されている“小保方氏STAP細胞”疑惑に関する情報の一部を以下に紹介しよう。
理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダー(30)らが発表した新万能細胞「STAP細胞」の論文の画像に不自然な点が指摘されている問題で、共同研究者の若山照彦山梨大教授は3月10日、同大で取材に応じ「STAP細胞が分化したという証拠がない」と述べた。
若山教授は「間違いがあったかどうか、論文の将来のためにも1回取り下げて、厳しい審査にかけた方がいい」と話した。小保方氏らには同日午後、論文の取り下げを勧めるメールを送ったという。
若山教授はホームページでもコメントを発表し、小保方氏らから提供されたSTAP細胞を公的な第三者機関に提供し、分析を依頼する考えを示した。
理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーらが1月末、「人工多能性幹細胞(iPS細胞)より簡単にできる」と発表したSTAP(スタップ)細胞。 論文に疑惑が浮上してから約1カ月後の3月11日、初めて記者会見した理研の加賀屋悟広報室長は「誤解を生んだことは反省している。そんなに簡単にできない」と陳謝した。
小保方氏らは、マウスの細胞を弱酸性液に浸したり、細いガラス管に何回も通したりする簡単な操作でSTAP細胞ができると発表。3~4種類の遺伝子を導入して作るiPS細胞に比べ、早く効率良くできるとアピールし、国内外で大きな注目を集めた。
一方、iPS細胞の開発者でノーベル医学生理学賞を受賞した山中伸弥京都大教授は2月10日、異例の記者会見を開き、理研の発表にはiPS細胞の最新の研究成果が反映されておらず、誤解があると訴えた。
これに対し、理研の加賀屋室長はSTAP細胞論文の日本語発表資料について「iPS細胞と比較した所は科学的に不十分な点があった」と述べた。その上で「STAP細胞は再現実験が行われているが、なかなかできていないのが現実。刺激(を与える作製法)としては簡単に見えるが、そんなに簡単にできるものではない」と認めた。
(以上、ネット情報より2例を引用。)
朝日新聞3月11日報道によると、小保方晴子氏自身は「様々な指摘を真摯に受け止める」と説明しているらしい。
これに多少救われる思いの原左都子だ。
まさかまさか、小保方氏がメディア上で「美人リケジョ」


それにしても…
科学分野の基礎研究者たる者達よ。
貴方達が現在行っている研究成果がこの世の未来を揺り動かす程の影響力がある事実を認識し、その影響に対する使命感を持って研究に臨んで欲しい思いだ。
確かに今の時代、世界規模での競争が科学基礎研究分野にも蔓延り激化している現実を私も把握している。
そうだとして、何故論文発表の時期をそれ程までに急ぐのだろう。
その原動力とは、貴方の名誉欲に端を発しているのか?
あるいは、世界に先駆けて「特許」を取得して経済力を得ることにより、今後の身の繁栄に繋げたいのか??
はたまた、自分こそが「美人リケジョ」として狭い世間で名を売りたいのか???
そんな取るに足りない事象よりも、宇宙規模での科学の発展こそが人類をはじめとする地球の進化を望める観点を、深い思慮を持って基礎科学研究者達に抱いて欲しい思いだ。

