原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

再婚夫を妙齢の娘と同居させる母の無神経さ

2014年11月20日 | 恋愛・男女関係
 我が家にも“妙齢の娘”がいる。
 この娘と二人で外出すると、巷の男の視線が私ではなく、必ずや娘を標的にする風景をよく経験する。

 そりゃ当然だ。
 誰だって、“おばさん”見る程暇じゃなかろう。 妙齢の娘を見てこそ“目の保養”になるに決まっている事など重々承知だ。

 先だって出場したロードレース会場でも、高齢男性ランナーが娘の方へ近づいてくる風だ。 そして、娘に手を差し伸べながら「ヤングパワーをもらいたいから握手して」などと言いつつ、ちゃっかりと娘の手を握るではないか。 まさか隣に鬼母がいるとは露知らなかったようだ。 
 まあ、このシチュエーションの場合、まさか痴漢目的で娘の手を握ったのではなかろうが、母の私が娘の方を振り向いた際、当該男性が急いで私にも握手を求めて来たのが可笑しかった。   握手しつつ「お互いに頑張りましょうね!」と声をかけると、男性ランナー氏は喜んでいた。 この一声がかけられるのは、妙齢の娘ではなく年季が入った“おばさん”の私に決まっている。


 話題を変えよう。
 たとえ将来的に今一度独り身に戻ろうとて、私には再婚の意思など断じてない!
 いや、恋愛の意思はあると言えよう。 それでも、婚姻との形を取ってパートナーと同居しようとの意思は皆無との意味だ。 
 元々結婚願望が希薄だった私である。 今後娘も独り立ちして女独り身になった暁には、今一度青春を謳歌したい意思はあるものの、恋愛相手との「同居」は勘弁して欲しい思いが強い。 心身面や金銭面等すべてに於いてお互いに対等な立場で双方共々相手を尊重し合いつつ、余生を楽しみたいものだ。  
 (などと夢物語を語ったって、一家内で私自身が一番先に死ぬかもしれないしね…。  人の寿命など所詮死んでみなきゃ分からないものよ…)

 それ程に結婚願望に乏しい私にとって理解し難いのは、老いも若きも離婚後「再婚」を選択する人種が世に溢れている事実である。
 特に分かりにくいのは思春期の子ども、特に妙齢の娘を引き連れ再婚し、相手男と平気で同居する母親の心理状態である。
 誰が考えたとて、男の関心が妙齢の娘に向くに決まっているではないか! (表現が悪いが)娘こそが再婚夫の格好の“獲物”となるのは歴然の事実だろう。

 つい最近の私事だが、私が管理している義母所有賃貸物件に再婚直後夫婦が入居した。
 入居申込書を見ると、この再婚夫婦の妻側に高校生の娘さんがいる。 他人事及び老婆心ながら、想像力豊かな私の脳裏に浮かんだのは上記の懸念、すなわち“再婚夫が高校生の娘に性的興味を持つかもしれない事態”である。  と言うのも、再婚親子が入居する部屋の配置がその危険性を煽りそうなのだ。 2LDKの間取りの個室二つが横に接している室内レイアウトだ。  希望的観測として再婚夫が高校生娘に興味を持たないとしても、夜な夜な実母が新たな再婚夫とまみえる音声が隣室に響く事実を、高校生の娘が如何に捉えるのだろう……


 そんな経験をしたばかりの私に、とあるネット情報が我が懸念に追い打ちをかけた。

 事の始まりは「原左都子エッセイ集」の編集画面である。 同じ検索キーワードで引っかかった他画面(“ヤフー知恵袋”だが)を検索して、実に仰天させられるはめと相成った!
 その原文をそのまま引用するには刺激が強過ぎるため、私の判断で多少の“ぼかし”を入れつつ以下に紹介しよう。
 今年再婚した夫と娘が性交渉をしている現場を見てしまった。 パートに出かけたのだが、自分のシフト確認が間違いだったため帰りに焼き鳥を買って自宅に帰った時の事だ。 いつものように娘の部屋からは音楽がガンガンに流れていた。 焼き鳥があるよ~っ!、と呼んだが返答がなかったため娘の部屋を開けた途端、夫と娘が裸状態で性交渉中だった。
 もう何も言葉が出ず、すぐに家を飛び出し、今はマンガ喫茶にいる。  夫にも子供にも裏切られ、騙され、どうすればよいか分からない。
 補足だが、無理やりではないと思う。 私の目に最初に飛び込んできたのは腰を振ってる娘の背中だった。 夫から誘惑したのは確実だと思うが。 しかも夫は黙って見てるだけ。 娘はその場で“ゴメン”って謝ってきたが。  離婚をするが、親権も要らないと思ってしまう。
 (以上、ヤフー知恵袋より校正を加えつつ引用したもの。)

 この“ヤフー知恵袋”には、庶民より少なからずの返答意見が押し寄せていた。
 その中でも一番多かったのが、原左都子冒頭私論同様、「再婚夫」は元々再婚者である相談者よりも高校生娘にこそ関心があったのではないか、との意見だ。

 同時に、これは作り話ではないか? との考察意見も複数あった。
 これに関して原左都子の見解を述べるならば、相談投稿者の娘さんがその場面で「ゴメン」と述べたとの一言を尊重したい。 この性交渉は、まさに再婚夫と実娘の「合意」で執り行われたと結論付ける。


 さてそうした場合、娘の実母である相談者の責任の程が如何なるものかとの議論となろう。
 相談者女性自身は、「(再婚相手と)離婚をするが、(実の娘の)親権も要らないと思ってしまう。」とのたまっているが、それは娘の親権者としてとんでもない勘違いだ。

 娘さんは未だ高校生の未成年者である。 実母である貴方が再婚を選択した時点で、娘さんは若き人生に於けるどれ程の迷惑を被った事であろう。 今後自分が目指す未来に向けて娘さんは大きく羽ばたけるはずだった。
 それを深い思慮なく単純に再婚を選んだ母親こそが責められるべきだ。
 娘さんに手をつけた再婚男性ももちろん責められるべきだが、それ以前の問題として、このような事態が勃発する危険を何故実母である相談者が想像できなかったのであろうか??

 相談者が再婚相手男性と離婚するのは自由だが、実の娘さんが今後未来に向かって負った“傷痕”を実母である貴方こそが償うべきであろうに、娘の親権も要らない程血迷っているとは何事か!!
   
 産んだ子供を無事に成長させる自覚無くして、親とは決して再婚などするべきでない!