原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

列車を乗り継ぐ旅に出ます。

2015年06月22日 | お知らせ
 (写真は、明日から出かける列車乗り継ぎ旅チケットの一部。)


 明日(6月23日)から、片道道中列車を5つとバスを一つ乗り継ぐ国内旅に出ます。

 その所要時間とは、列車・バス乗車時間はトータルで片道9時間也!


 航空便を利用すれば現地まで“一っ飛び”で行けるにもかかわらず、今回何故あえて列車乗り継ぎ旅を志したかと言えば、それには複数の理由がある。

 数十年来国内外問わず航空便利用旅行に慣れ切っている身にして、一昨年頃より新幹線を利用した国内旅行を幾度か経験した。

 これが何とも心地よいのだ。


 以下に航空便旅と列車旅を比較しつつ、列車旅の“優位性”につき列挙しよう。

 ○ 航空便の場合自宅から空港まで時間がかかる。

 航空便の場合、空港にて飛行機に搭乗後は確かに短時間で現地空港まで到着する。 
 ところが例えば都心に位置する我が家から羽田空港までのルートは、たとえリムジンバスを利用しようとて一度電車を経由せねばならない。 しかもリムジンバスが交通渋滞に巻き込まれた場合、恐らく浜松町よりモノレールを乗り継ぐよりも時間がかかる。
 ずっと以前の事だが、リムジンバスが高速道路内で事故渋滞にはまり、羽田空港に到着した時点で既に目的便が離陸していたとの不運に遭っている。 その反省から、航空便にて羽田出発時は必ずや鉄道路線に頼ることが習慣化していた。
 それに比し、列車便の場合(台風や大雪被害がない限り)時間通りに新幹線等特急列車に乗れる。 

 ○ 列車便の場合、保安検査所を通過せずに済む。

 これぞ、絶大なる列車便の長所だ。
 航空便の実に鬱陶しい保安検査所にて、私は何度“危険物所持”にて引っかかり時間を要した事か。
 思い出すだけでも、「腰にしめていたベルトの金属部分が反応した」 「ボストン鞄内に入れていた液体物の再調査を受けた」 「同じく眉毛剃り用カミソリの長さが機内持ち込み基準より長いため没収」 
 極めつけは、海外旅行時にスーツケース内に入れていた「衣料用洗剤」を“危険薬物”と勘違いされ、入国審査に手間取った事もあった。

 ○ 列車便の方が、断然 自分が予約した座席の心地良さを期待出来る。

 航空便座席の場合、そもそも飛行機内の座席配置が窮屈な事態が“諸悪の根源”と把握する。
 ずっと以前よりネット上から自分の好みの航空機座席を予約しても、当日客対応とはおそらく空港係員氏が勝手気ままに空席に入れ込むのであろう。例えば窓側希望の乗客にはそれを実行する等。 これが耐えられない。  特に空席が多い航空便にあえて乗ったのにもかかわらず、我が母娘予約席の窓側に執拗にまで当日男客を押し込まれた時には、許し難き怒りに満ちた経験は「原左都子エッセイ集」バックナンバーにても公開している。
 その点、列車旅(特に新幹線)の場合、あらかじめ2名、3名、4名等々に即して、他人客が入り込まない座席をこちらから指定出来る事が幸いだ。

 ○ 列車旅の場合、車窓が楽しめる。

 これぞ、列車旅の最大の利点だ。
 航空便の場合も昼間晴天だと、たとえば国内便の場合富士山が美しく雲の上に浮かんでいる姿を見る事も叶う。 あるいはずっと昔にアンカレッジ経由でヨーロッパまで旅した時には、飛行機内よりオーロラを観察出来たものだ。  ただそんな場面に出くわすのは単に偶然に過ぎない。 
 それに比し、列車旅は確実に車窓が楽しめる。 とは言えども新幹線の場合、何処も周辺住民に配慮して高層の遮蔽壁を施している事が現実とも言えるのだが… 


 いずれにせよ、私は明日から列車乗り継ぎ旅に出かけます。
 留守中「原左都子エッセイ集」執筆をお休み致します事を、読者の皆様にお伝えしておきます。