(写真は、四国88カ所霊場 第五番札所地蔵寺にて撮影したもの。 手前の後ろ姿が原左都子。 決して幽霊ではありません…?? )
私は旅先に限らず、日常生活のあらゆる場面で比較的見知らぬ人からお声をかけてもらえるキャラのようだ。
例えば道を尋ねられる等々。
その要因を分析するに、おそらく常に周囲の人々の行動に興味を持ちその行動を観察したいとの視点を失っていない事が第一の理由と捉える。
要するに人との出会い・かかわりの原点とは、まずは見知らぬ他者と視線が合う事ではないかと思うのだ。
そして視線が合った暁には決して視線を反らさずに、相手の意向を慮る余裕も肝心と心得ている。
そんな私にとって、国内外を問わず旅をする一番の楽しみとは、まさに見知らぬ人との“一期一会”の出会いである。
今回の旅に於いても、複数の見知らぬ人との“一期一会”の出会いを経験出来たのが何よりの収穫だ。
ーその1- として、今回は四国霊場五番札所にての女性との出会いを綴ろう。
上記写真の四国霊場五番札所とは、60代の若さにして急性心筋梗塞にて突然死した我が父の「永代供養」の場である。
実母の希望により、郷里に帰省した時には必ずやこの地蔵寺を訪れ、永代供養納骨堂に眠る我が父を供養するのが習慣となっている。
今回地蔵寺を訪れた時には、四国霊場を巡る観光客は比較的少数だった様子だ。
そんな中、(おそらく私と同年代と思しき)遍路衣装に身を包んだ女性が私に声をかけて下さる。
「お若いのに、霊場を巡っておられるのは感心ですね。」
私としては、「お若いのに」の一言がまんざらでもない。
応えて私曰く、「霊場をよく回っていらっしゃるのですか?」
女性曰く、「今回が3度目となります。 ところでこの納札入れの意味合いをご存知ですか?(上記写真参照) これは霊場巡りの回数が増える程に納札の色が変わる仕組みです。 一番トップが“錦色” その次が“金色” その下が“銀色”と続きます。 もしも“錦色”の納札に出会えた場合、それを持ち帰る事によって自分自身がそのご利益に与れます。 もしよろしければ貴女もそのご利益を目指しては如何ですか。」
私応えて、「霊場巡りとはそんな楽しみもあったのですね! 興味深いお話を伺えて大いに参考になりました。 どうか引き続き良い巡礼の旅を続けて下さい。」
いやはや、正直に言えば、私自身は四国霊場88カ所巡りにはさほど興味がない。
それでも、実母が帰省時に必ず地蔵寺に眠る父の永代供養墓参りを強要するからこそ叶った、一期一会の見知らぬ女性との一つの出会いだったとの今回のエッセイです。
私は旅先に限らず、日常生活のあらゆる場面で比較的見知らぬ人からお声をかけてもらえるキャラのようだ。
例えば道を尋ねられる等々。
その要因を分析するに、おそらく常に周囲の人々の行動に興味を持ちその行動を観察したいとの視点を失っていない事が第一の理由と捉える。
要するに人との出会い・かかわりの原点とは、まずは見知らぬ他者と視線が合う事ではないかと思うのだ。
そして視線が合った暁には決して視線を反らさずに、相手の意向を慮る余裕も肝心と心得ている。
そんな私にとって、国内外を問わず旅をする一番の楽しみとは、まさに見知らぬ人との“一期一会”の出会いである。
今回の旅に於いても、複数の見知らぬ人との“一期一会”の出会いを経験出来たのが何よりの収穫だ。
ーその1- として、今回は四国霊場五番札所にての女性との出会いを綴ろう。
上記写真の四国霊場五番札所とは、60代の若さにして急性心筋梗塞にて突然死した我が父の「永代供養」の場である。
実母の希望により、郷里に帰省した時には必ずやこの地蔵寺を訪れ、永代供養納骨堂に眠る我が父を供養するのが習慣となっている。
今回地蔵寺を訪れた時には、四国霊場を巡る観光客は比較的少数だった様子だ。
そんな中、(おそらく私と同年代と思しき)遍路衣装に身を包んだ女性が私に声をかけて下さる。
「お若いのに、霊場を巡っておられるのは感心ですね。」
私としては、「お若いのに」の一言がまんざらでもない。
応えて私曰く、「霊場をよく回っていらっしゃるのですか?」
女性曰く、「今回が3度目となります。 ところでこの納札入れの意味合いをご存知ですか?(上記写真参照) これは霊場巡りの回数が増える程に納札の色が変わる仕組みです。 一番トップが“錦色” その次が“金色” その下が“銀色”と続きます。 もしも“錦色”の納札に出会えた場合、それを持ち帰る事によって自分自身がそのご利益に与れます。 もしよろしければ貴女もそのご利益を目指しては如何ですか。」
私応えて、「霊場巡りとはそんな楽しみもあったのですね! 興味深いお話を伺えて大いに参考になりました。 どうか引き続き良い巡礼の旅を続けて下さい。」
いやはや、正直に言えば、私自身は四国霊場88カ所巡りにはさほど興味がない。
それでも、実母が帰省時に必ず地蔵寺に眠る父の永代供養墓参りを強要するからこそ叶った、一期一会の見知らぬ女性との一つの出会いだったとの今回のエッセイです。