昨日、自宅近くの大規模公園でランニング練習を終えて、帰り道を歩いていた時のことだ。
後方から、母親と幼児(坊や)の二人連れが楽しそうに歩いて来る。
その坊やが曰く、「ボクは将来 “ミスタードーナツ” で働くんだ!♪♪」
即刻母親が応えて、「へえ、そんな夢をもう抱いてたのね! ははあ、ミスタードーナツで働くと、毎日たくさんドーナツが食べられると思ってるんでしょ!?」🍩🍩🍩🍩🍩
(実はこの私もまあそんなところだろうと思いつつ、二人の微笑ましい会話に耳
を傾けていた。)
そうしたところ、坊やが間髪入れずに反論に出るではないか!
「ちがうよ!! ドーナツを“作る人”になるんだよ!!!」

母親がその回答に驚いて曰く、「えーーーーーー!! そうだったの! 凄いね!! そうしたら、これからはドーナツを作る勉強を頑張ろうね!」
坊や応えて、「うん。 頑張るよ!!」
何とも、二重三重に “よくできた” 親子だ。
何だか感動して、涙が出そうになった私だ。
まず、この坊や本人が実に素晴らしい! よくぞまあその若さ(幼さ)で、身の丈の将来の職業希望を抱いたものだ。
もしかしたら、幼稚園の粘土細工で「ドーナツ」を作ったのが楽しかったのかもしれない。 あるいは、お母さんと二人で行ったミスタードーナツのドーナツが本当に美味しくて、感激したのかもしれない。 ここは自分こそがドーナツを作る人になって、世の中の人を喜ばせたいとの夢を抱いた事も想像可能だ。
そして、母親氏の応答がこれまた素晴らしい!
ややもすると、「何言ってるの。 もっと大きな夢を抱きなさい。 末は博士か大臣(か医師か弁護士)よ! ちゃんと学校のお勉強を頑張って、それから将来の職業を決めなさい。」などと、自分が叶わなかった夢を無責任に子供に押し付ける親どもは多い事だろう。
あるいは、「公務員になったら将来ずっと安泰に暮らせるよ」などと年端も行かない子を掴まえて、夢も希望もない現実戯言を本音で語る親が現在増殖中とも聞く。
坊や、君は恵まれてるよ。
そうやってお母さんに明るく元気に自分の夢を語れ、それを受け入れてくれる母親がそばにいるのだから。
坊やの素晴らしい夢が叶う事を、左都子おばちゃんも応援しているよ!
ここで話題を変えて、「ドーナツを作る人」を目指す君へ、ドーナツにまつわる面白い話をプレゼントしよう。
(以下に、「原左都子エッセイ集」2012.09.22 公開の「ドーナツの穴のパラドックス」より一部を要約引用させていただこう。)
「ドーナツの穴のパラドックス」と題した当該エッセイの以下の話題は、アンサイクロペディアとの“信憑性がない”らしきネット情報源からの引用だが。
ドーナツ穴問題、あるいはドーナツのパラドックスとは、宗教学、自然科学、哲学、量子力学上の一連の問いである。 歴史は古く紀元前から存在したと考えられているが、最終的に解決を見たのは20世紀に入ってからである。
ドーナツの穴が、ドーナツそのものよりも大きくなることはあるか? に関しては多くの学者はこの命題に対して否定的だったが、1935年にアルバート・アインシュタインが論文「ドーナツ穴相対性理論」にて肯定的な解を証明すると世界的な反響を呼んだ。??
古代(紀元前3世紀~5世紀)において問題とされたのはドーナツではなく中心に穴の開いた一種のパンであった。 当時のパンは製法がごく簡単なもので、生地は固くぼそぼそした食感だった。 そのため丸く均等な穴を保って焼きあげるのには相当な技術が必要とされ、パン職人たちの腕が競われた。 エジプトにて紀元前3世紀ごろとされる遺跡から環状のくぼみのついたかまどが発見されており、穴あきパンを焼くためのかまどであったと推定されている。 (以下略)
中世(5世紀~15世紀)闘争と挫折。 中世のヨーロッパにおいて、兵糧としてのパンは製造法が確立され、生産性は飛躍的に向上した。 その一方で形状としては丸パンが一般的となり、ドーナツ穴問題は一時的に下火になる。 しかしこの間にも、数学者やギルド(職能組合)組合員による試行錯誤は続けられている。 (以下略)
ドーナツ穴問題と同種の形而上学の問題が提起され、こちらの解はこの時代にすでに見つかっている。
中世末期にはひとつの重要な発明があった。 ドイツにおけるバウムクーヘンの発明である。 15世紀に南ドイツで貴族の結婚式などに供されていたこのケーキは、木の年輪のように層になった円筒形をしており、各層ごとにはがして食べることが可能である。 これにより半径の推移を定式化することができ、ドーナツ穴数学の発展に大きく貢献した。 (中略) しかし、ドーナツがおおよそトーラスの形をしているのに対してバウムクーヘンは厚みを持った円筒形であり、幾何学上の扱いの違いには注意を要する。
近世-現代(16世紀~)。 ドーナツ、そして解決へ 多くの学者が頭を悩ませる中、問題は未解決のままであった。 (以下、大幅略)
ついにこの問題に終止符を打ったのは20世紀最大の天才と呼ばれる物理学者アルバート・アインシュタインである。 ナチスに迫害される身となったアインシュタインは、アメリカへの亡命後にリングドーナツに触れ、深い感銘を受けた。その後論文の執筆を開始し、1935年に「ドーナツ穴相対性理論」を発表。その大胆な理論展開と逆転の発想で世界中の学者たちを驚愕させた。 アインシュタイン自身は論文の序説に次のように述べている。 私にとってドーナツというお菓子は好物の一つであるが、世の科学者がこれについて頭を悩ませているのは嘆かわしいことだ。 ドーナツは研究の余暇に楽しむものであって、このことを頭痛の種にすべきではない。論文の内容を要約すると、「物事はすべて相対的であって、ドーナツの穴を外側と捉えるなら、そのドーナツは我々の世界すべてを内包しており、ほぼ無限大の穴を持つことになる」となる。この偉業をたたえ、アインシュタインにはアメリカ政府からドーナツ1年分が送られた。
(以上、本エッセイ集バックナンバーより一部を要約引用したもの。)
上記ネット情報は“信憑性が無い”らしいが、将来「ドーナツを作る人」を目指す坊やが大きくなるにつれ、こんなパラドックスにも興味を抱く時が来るかもしれない。
そんな経験を積みつついろんな勉強を重ねていくうちに、坊やの夢も変貌を遂げる時が訪れるであろう。
もしかしたら幼き日に「ドーナツを作る人」を夢見た坊やが、将来アインシュタインを超える「科学者」として世界で大活躍する事もあり得るよ!
🍩🍩🍩
後方から、母親と幼児(坊や)の二人連れが楽しそうに歩いて来る。
その坊やが曰く、「ボクは将来 “ミスタードーナツ” で働くんだ!♪♪」
即刻母親が応えて、「へえ、そんな夢をもう抱いてたのね! ははあ、ミスタードーナツで働くと、毎日たくさんドーナツが食べられると思ってるんでしょ!?」🍩🍩🍩🍩🍩
(実はこの私もまあそんなところだろうと思いつつ、二人の微笑ましい会話に耳

そうしたところ、坊やが間髪入れずに反論に出るではないか!

「ちがうよ!! ドーナツを“作る人”になるんだよ!!!」


母親がその回答に驚いて曰く、「えーーーーーー!! そうだったの! 凄いね!! そうしたら、これからはドーナツを作る勉強を頑張ろうね!」
坊や応えて、「うん。 頑張るよ!!」
何とも、二重三重に “よくできた” 親子だ。
何だか感動して、涙が出そうになった私だ。

まず、この坊や本人が実に素晴らしい! よくぞまあその若さ(幼さ)で、身の丈の将来の職業希望を抱いたものだ。
もしかしたら、幼稚園の粘土細工で「ドーナツ」を作ったのが楽しかったのかもしれない。 あるいは、お母さんと二人で行ったミスタードーナツのドーナツが本当に美味しくて、感激したのかもしれない。 ここは自分こそがドーナツを作る人になって、世の中の人を喜ばせたいとの夢を抱いた事も想像可能だ。
そして、母親氏の応答がこれまた素晴らしい!
ややもすると、「何言ってるの。 もっと大きな夢を抱きなさい。 末は博士か大臣(か医師か弁護士)よ! ちゃんと学校のお勉強を頑張って、それから将来の職業を決めなさい。」などと、自分が叶わなかった夢を無責任に子供に押し付ける親どもは多い事だろう。

あるいは、「公務員になったら将来ずっと安泰に暮らせるよ」などと年端も行かない子を掴まえて、夢も希望もない現実戯言を本音で語る親が現在増殖中とも聞く。

坊や、君は恵まれてるよ。
そうやってお母さんに明るく元気に自分の夢を語れ、それを受け入れてくれる母親がそばにいるのだから。
坊やの素晴らしい夢が叶う事を、左都子おばちゃんも応援しているよ!

ここで話題を変えて、「ドーナツを作る人」を目指す君へ、ドーナツにまつわる面白い話をプレゼントしよう。
(以下に、「原左都子エッセイ集」2012.09.22 公開の「ドーナツの穴のパラドックス」より一部を要約引用させていただこう。)
「ドーナツの穴のパラドックス」と題した当該エッセイの以下の話題は、アンサイクロペディアとの“信憑性がない”らしきネット情報源からの引用だが。
ドーナツ穴問題、あるいはドーナツのパラドックスとは、宗教学、自然科学、哲学、量子力学上の一連の問いである。 歴史は古く紀元前から存在したと考えられているが、最終的に解決を見たのは20世紀に入ってからである。
ドーナツの穴が、ドーナツそのものよりも大きくなることはあるか? に関しては多くの学者はこの命題に対して否定的だったが、1935年にアルバート・アインシュタインが論文「ドーナツ穴相対性理論」にて肯定的な解を証明すると世界的な反響を呼んだ。??
古代(紀元前3世紀~5世紀)において問題とされたのはドーナツではなく中心に穴の開いた一種のパンであった。 当時のパンは製法がごく簡単なもので、生地は固くぼそぼそした食感だった。 そのため丸く均等な穴を保って焼きあげるのには相当な技術が必要とされ、パン職人たちの腕が競われた。 エジプトにて紀元前3世紀ごろとされる遺跡から環状のくぼみのついたかまどが発見されており、穴あきパンを焼くためのかまどであったと推定されている。 (以下略)
中世(5世紀~15世紀)闘争と挫折。 中世のヨーロッパにおいて、兵糧としてのパンは製造法が確立され、生産性は飛躍的に向上した。 その一方で形状としては丸パンが一般的となり、ドーナツ穴問題は一時的に下火になる。 しかしこの間にも、数学者やギルド(職能組合)組合員による試行錯誤は続けられている。 (以下略)
ドーナツ穴問題と同種の形而上学の問題が提起され、こちらの解はこの時代にすでに見つかっている。
中世末期にはひとつの重要な発明があった。 ドイツにおけるバウムクーヘンの発明である。 15世紀に南ドイツで貴族の結婚式などに供されていたこのケーキは、木の年輪のように層になった円筒形をしており、各層ごとにはがして食べることが可能である。 これにより半径の推移を定式化することができ、ドーナツ穴数学の発展に大きく貢献した。 (中略) しかし、ドーナツがおおよそトーラスの形をしているのに対してバウムクーヘンは厚みを持った円筒形であり、幾何学上の扱いの違いには注意を要する。
近世-現代(16世紀~)。 ドーナツ、そして解決へ 多くの学者が頭を悩ませる中、問題は未解決のままであった。 (以下、大幅略)
ついにこの問題に終止符を打ったのは20世紀最大の天才と呼ばれる物理学者アルバート・アインシュタインである。 ナチスに迫害される身となったアインシュタインは、アメリカへの亡命後にリングドーナツに触れ、深い感銘を受けた。その後論文の執筆を開始し、1935年に「ドーナツ穴相対性理論」を発表。その大胆な理論展開と逆転の発想で世界中の学者たちを驚愕させた。 アインシュタイン自身は論文の序説に次のように述べている。 私にとってドーナツというお菓子は好物の一つであるが、世の科学者がこれについて頭を悩ませているのは嘆かわしいことだ。 ドーナツは研究の余暇に楽しむものであって、このことを頭痛の種にすべきではない。論文の内容を要約すると、「物事はすべて相対的であって、ドーナツの穴を外側と捉えるなら、そのドーナツは我々の世界すべてを内包しており、ほぼ無限大の穴を持つことになる」となる。この偉業をたたえ、アインシュタインにはアメリカ政府からドーナツ1年分が送られた。
(以上、本エッセイ集バックナンバーより一部を要約引用したもの。)
上記ネット情報は“信憑性が無い”らしいが、将来「ドーナツを作る人」を目指す坊やが大きくなるにつれ、こんなパラドックスにも興味を抱く時が来るかもしれない。
そんな経験を積みつついろんな勉強を重ねていくうちに、坊やの夢も変貌を遂げる時が訪れるであろう。
もしかしたら幼き日に「ドーナツを作る人」を夢見た坊やが、将来アインシュタインを超える「科学者」として世界で大活躍する事もあり得るよ!

