原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

孫の存在って、そんなに嬉しいものなのか?!??

2018年05月29日 | 自己実現
 結論から書くが、正直に言って私は本心で「孫」は要らない。
 決して、“負け惜しみ”で言っているのではない。

 そもそも、子どもすら要らなかった(より正確に言えば、いてもいなくてもよいと思っていた)人間だ。 いやもちろん産んだ我が子は可愛いし、一生に渡り“喜んで”娘と共に二人三脚で生きていくつもりだ。


 今回のエッセイは、前回のエッセイの続編の形となろうか。

 早速以下に、前回エッセイの結論部分のみを振り返らせて頂こう。

 郷里実母からの電話の話題は、すぐさま米国の孫の快挙に戻ってしまった。
 それを私がもう一度聞いてやった後。 「〇〇くんは凄い。私の誇りだ!」と実母からの電話は締めくくられた。
 そんなにも孫の快挙とは、高齢者にとって「誇り」となるものなのか??  いえいえ、ご自身が直接孫の世話をしている立場ならば、その孫の快挙を喜ぶ心理も分からなくはないが…
 実母の場合、米国の孫に対しては実質面でも金銭的にも何らの支援もしていない。 しかも、その母親である実姉からは「葬式にも帰らない!」と直言されている身にして、何故、実母がこれ程までに孫の快挙を喜ぶのか!??
 実質問題、自分の血を受け継いでいる(だからこそ孫は優秀だ!と信じたい)との理由しか、私には見つからないのだが……
 おそらく「孫」とは一生に渡り縁が無いであろう私にとっては、空虚感漂う実母からの本日の電話だった。
 (以上、前回の本エッセイ 結論部分のみを引用したもの。)


 前回のエッセイを記した後に、私は実母の “孫が成した快挙への異常なまでの執着” の深層心理を探ってみた。

 それに先立ち、何故実母が米国の孫の快挙に対して “異常なまでに執着している” と私が感じるのか?、の課題から考察してみよう。

 実母は自ら米国へ出向き孫が幼少の頃に短期間たった2度のみ会ったきり、その後はただの一度も面会していない。 長女である私の姉が日本を毛嫌いしている関係で、一度足りとて息子を連れて帰国しない故だ。
 それを実母が心底寂しがっていたため、むしろ私から提案したことがある。 「姉は放っておくとして、〇くん(米国の甥のこと)がある程度大きくなれば一人で日本に来れるだろうから、貴方から〇くんにお願いして〇くん一人で来日してもらったら?」
 実母も「それはいい考えだね!」と応えつつも、結局実現せずして〇くんは大学卒業して社会人となる訳だ。  これは私の想像だが、〇くん側も特段日本に来たくも無ければ、実母に会いたいとの希望が希薄と想像する。

 要するに、孫の〇くんへの実母の思いは明らかに “片思い” だ。
 むしろ実母は姉に“愚痴の吐き捨て場所”として都合よく利用されているだけの存在であり、おそらく姉は実母に背後で〇くんを一生会わせないように操っているとも考えられる。

 今となっては私が米国の姉一族と何らの接触も無い事を重々承知している立場ながら、実母は突然私に電話を寄越し、「貴方も〇くんの“叔母なんだから”喜べ!」とも発言したのだ。
 と言われてもねえ…。 
 前エッセイにて公開した通り、当該人物にただの一度も会った事も連絡を貰った事も無い私相手に、「快挙を喜べ!」と強制する方こそが “異常” であることは自明の理ではなかろうか?!


 我が母は、どうも昔から「血縁」に対するこだわりが強かったように考察する。

 我々姉妹が幼い頃より、母自身の出身家系の方が「優秀」である事を我々相手に誇っていた。
 その過ちに先に気付いたのは姉だ。 幼き頃に姉が私に告げるに「母はああ言うけど私はそうは思わない。 父系も優れているし、実際我々は父系の祖母にお世話になっている。 母の言う事をすべて信じてはいけない。」
 姉にそう言われて、私も我に返ったものだ。 ただ未だ幼き時代故に、当時の風習としてはやはり「母」に頼るのが必然的だっただろう。
 ここまで記して、実姉の「日本嫌い」のルーツが見える思いだ。
 要するに、実姉の「日本嫌い」のルーツとは“実母嫌い”に遡れるのかもしれない。
 
 それにしても実姉は今尚高齢者施設入居の実母に電話を寄越し、米国暮らしでの「愚痴」を言いたい放題の様子だ。
 それももしかしたら、血縁にばかりこだわり実質我々姉妹を育ててくれた父系祖母への感謝の欠片も無い実母への“復讐行動”なのかとも思えて来た!


 最後に、私論で締めくくろう。

 孫ねえ。
 私自身は本気で要らない。
 (ここで極秘に記すが、我が娘にはどうやら先天的に“恋愛感情”が欠落している様子でもある事実を近年私が認識しての判断でもある……。 この記述は娘の名誉にかけて、本エッセイ公開後の反応如何によっては即刻削除する予定。)

 そもそも私自身は、我が母親の「絶対血縁志向」の歪んだ成育歴により(?)若き頃から結婚願望も希薄ならば、実際孫は要らない人種である事には間違いない。
 それを「悪」と非難する人種が、今の時代背景に於いて増殖していない事実を味方に付けたい私でもある。

 ただ残念な事にはこのご時世に於いて、最近“子宝発言”自民党年寄り議員が出没したねえ。
 安倍政権とは、どこまで馬鹿を晒せば気が済むのだろう……