原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

ワイン飲む高齢者は認知機能が高いだと?? 嘘だろ!?

2019年06月08日 | 
 (写真は、先だって回転寿司屋で“一人酒”の際に注文した“レモンサワー”。)


 つい最近、「原左都子エッセイ集」カテゴリー全般のチェックをしたところ、「酒」カテゴリーに於いて、2018.03.29公開のエッセイを最後に執筆が途絶えている事態を発見した。


 おかしいなあ。
 その間もずっと酒を堪能していたのに、何故「酒」カテゴリーが1年3ヶ月もの年月、置き去りにされていたのだろう??

 それはおそらく、近頃“一人酒”の機会が増えている事実が影響しているように思う。 女の立場で、“一人酒”の話題ばかりを表沙汰にするのもどうか?? なる自制心の現れなのかもしれない。
 いやそれじゃ、飲兵衛で名高い原左都子らしくないじゃないか!  それに酒とは堂々と飲んでこそ美味だし、悪酔いしないのにねえ。


 冒頭写真の“レモンサワー”に関して説明しよう。

 近頃、これに凝っている。 自宅でも、外部の飲み屋でも好んで“レモンサワー”を注文している。

 その理由の第一は、最近美味しいレモンサワーを発見したのだ!
 元々焼酎(あるいはリキュール類?  私は元々酒の種類にはこだわりが無いというのか、如何なる酒でもこよなく愛する故に、美味しければその酒の種類など何でもよい主義だ。)の中にレモンが混ぜ込んであるアルコール濃度25%の原液商品を見つけた。 それに氷と炭酸を加えると簡単に“レモンサワー”が作れる。
 これが、うまい!!

 ずっと昔、居酒屋が流行り始めた時代(おそらく1980年代初頭頃)に、チェーン居酒屋がこぞって“焼酎ハイ”や“焼酎サワー”類を店で販売していた。 酎ハイ、ウーロンハイ、レモンサワー、グレープフルーツサワー、等々…
 その時代未だ20代だった私は、とにかく誰にも勝って酒が強かった。(今でも強いが、思い起こすにその頃の我が飲む勢いは、まさに“ざる”との異名を取る程に凄まじいものがあった!)

 酒を薄めて作る“サワー”類は何杯飲んでも酔えないため、いつも避けて通っていた。
 実際、ビールで乾杯!との飲み会は今でも多いが、コップ一杯のビールで早くもご機嫌な連中が羨ましい限りである。 私など、ビールはビヤホールで1ℓものを一気飲みしても酔えず、単にお腹が膨れて後何も食べられなくなる弊害こそが大きいため、絶対的に避けて来ている。

 ところが高齢域に達しようとしている今、確実に純アルコール摂取量が減っている身にしてやっと、“薄めの酒のうまさ”が理解できるようになったとも言えよう。
 それが理由で、最近“レモンサワー”に凝っているとのいきさつだ。

  
 話題を、表題に戻そう。
 
 2019.06.06付朝日新聞夕刊に、「ワイン飲む高齢者 認知機能が高い可能性」と題する記事を発見した。

 この表題のみを見て、直ぐに私は“いかさま記事”と判断した。
 いや、医学学会にて、その種の研究発表がなされた事実は嘘ではないのだろう。
 ところが医学学会発表とは、そもそもある局面のみを切り取った狭い分野の発表に特化している内容がほとんどと私は把握している。
 その“特化内容発表”の表題のみを取り上げて、この記事が書かれたものと私は想像する。

 まあ、この記事内にも“但し書き”が添えられているため、その部分のみを以下に要約引用しておこう。
 この研究発表の共同研究者氏曰く、「ワインに認知症予防効果があるとわかった訳ではなく、更なる研究が必要。 過度な飲酒は認知機能に悪影響なので量はほどほどに」と話しているとの記載だ。

 私見だが、共同研究者が述べずとて当たり前の話だ!

 この記事には、最後に以下の記述が付け加えられている。
 酒の種類に無関係にアルコールを飲む頻度と認知機能の関係を調べると。 「週1日未満」または「週1~6日飲む」人は、「全く飲まない」人と比べて、認知機能が有意に高かった。 (以上、朝日新聞記事より一部を引用したもの。)

 ここで、飲兵衛にして究極身勝手な我が私見を述べるならば。
 
 この最後の朝日新聞記載に関しては、大いに賛同したいものだ。


 ここからは、生まれ持って飲兵衛の我が身勝手な私論に過ぎないが。

 要するに“酒に強い”人間とは、元々酒に対する強靭なDNAに恵まれていると考察する。(HDL値が生まれ持って高い等々の。) その持って生まれたDNAに助けられ酒を多少飲んだとて体調を崩さずに済み、本来の自分の活動に専念可能と考察する。
 反面、酒に弱い人種は、少しの酒で身体が大打撃を受けてしまう。 その事実も元医学関係者の立場で重々承知している。
 
 要するに、一般紙である「朝日新聞」がこの手の記事を安易に紙面で取り上げるのは慎むべきとの結論に達するのだろう。 (だからこそ、夕刊の片隅に記載したとも考察可能だが。)


 何はともあれ将来我が身に降りかかるかもしれない「認知症」の心配はともかくも。
 飲兵衛であれそうでない身であれ、酒との付き合いとは“命にかかわる”事態と認識しつつ、個々人がご自身で我が身を判断されながら“一番美味しい”お酒を堪能するに限るだろう。 (難しい結論だったかも??)