本日の朝日新聞別刷「be」“悩みのるつぼ” のテーマは「人間関係がうまくいかない」だった。
早速、60代主婦による相談内容を以下に要約引用しよう。
60代主婦だが、私は小中学生時代に主に男子からいじめられた。
高校・短大は女子校で友達も出来て、いじめから解放された。 卒業後に就職と結婚もして、子育てが一段落したところで事務系のパートを始めた。 何年か社会から離れていたので覚えが悪く、指導係の年下の正社員から「教えることで時間を取られ残業している」と人事に告げ口され3ヶ月で解雇された。 別の職場でも女性の主任に皆の前で怒鳴られ、長続きしなかった。
こうしたことが重なって小中時代のいじめを思い出し、人と会うのも怖くなった。 知人に相談したら「貴方は標的にされやすいのよ、云々…」と言われた。 主人に軽く相談しても興味がなさそうだ。 その後入った合唱サークルでも、年下の女性から上から目線で私にあれこれ言ってきて、嫌になり出したところでコロナ禍で活動休止になった。
今では買い物以外では人と接していないが、コロナが収束したら何かしら人との繋がりを再開せねばならないと思う。
いじめに遭うのはもうこりごり…。
(以上、朝日新聞“悩みのるつぼ”より、相談内容を要約引用したもの。)
今回の回答者は、歌手・俳優の美輪明宏氏だった。
その回答の要の部分のみを紹介しよう。
私(美輪明宏氏)には、相談者の自縄自縛に映る。
ご自身の中から「いじめ」という言葉を放逐し、年齢や性別で判断しないという意識を持って頂きたいものです。」
三輪氏がおっしゃるとおりだ!
この相談者の相談内容を読む限り還暦を過ぎて尚、遠い過去の自己判断による“いじめ”との言葉にがんじがらめになっている感を抱かされる。
原左都子の私見に入ろう。
過去のいじめに関して、これ程までに自縄自縛意識に陥る人種も珍しいのではかなろうか?
例えば、若くして“引きこもり”に陥ってしまう人種とは、まさにその心理状態が現実に於いて成せるマイナスの業なのかもしれないが…。
当該相談女性は現在60代、しかも短大卒業と同時に結婚して子育ても経験されていると言う…。
にもかかわらず、一体如何なる人生観の元に“子育て”をこなして来られたのかと、その側面から私は大いなる懸念感を抱かされるのだが。
相談女性は、“ご主人に相談しても興味がなさそうだ” とおっしゃっている。 原左都子が思うに、実に真っ当なご主人だなあ。
夫婦両人が60代に達して尚、奥方から「趣味の合唱クラブでいじめに遭っている」なる類いの相談を受けること自体がくだらなさ過ぎる。
高齢域に達している夫婦双方共々、こんな戯言相談を勘弁願いたいのが実情ではなかろうか??
原左都子が悲観的に思うに。
この相談女性は、今後一生に渡り“自分はいじめられキャラだ”との被害者意識の元に寂しい老後を送らざるを得ないのかとも推測する。
既に60代前半期にして未だ自己を確立出来ずにこの世を彷徨っている人種の、嘆きの声と私は見た。
そう結論付けると。
我が過去に私側から縁を切った知り合い女性達の中にも、同様の訴えを私にぶつける女性が複数いた気もする…