表題は、昨日のテレビ対談番組の最終場面に於いて、司会の黒柳徹子氏がゲストの美輪明宏に投げかけた問いである。
私は当該番組を日々視聴している訳ではないが。
NHK午後1時のニュースが終了した後チャンネルを変えてみて、ゲストや話題が面白く対談内容に惹き付けられるとそのまま最後まで見る習慣がある。
司会の黒柳氏(87歳)は外見こそ年齢を重ねたが、そのご年齢にしての変わらぬ流暢な司会ぶりや、ゲストに対する配慮・気遣いの姿勢、そして何より耳がよく聞こえておられる事実に感嘆申し上げる。
昨日のゲストの三輪氏(85歳)に関しては、私的には近年朝日新聞“悩みのるつぼ”回答者として接することが多い。 歯に衣着せぬ(最近はそうでもなく多少軟弱になっておられるようでもあるが。)ズバッと繰り出す辛口回答が我がお気に入りでもある。
テレビ映像で拝見するのは久々だったが、黒柳氏同様にそのご年齢にして会話の反応が素早く、しかも端的に談話を繰り広げるそのパワーに脱帽の思いだった。 そしてこれまた黒柳氏同様、耳が良く聞こえておられること!
参考だが、原左都子がご両人の“耳の聞こえの良さ”に心より羨望するのには私なりの切羽詰まった事情がある。 私が保証人を努めている義母(89歳)の老化による難聴に、もう何年も前より日々辟易とさせられているが故だ。
本日午前中にも明日の耳鼻科付添いに関して、義母より電話があったのだが。 義母とは電話では会話が一切成立しない故に、介護施設事務所を通してその件を連絡済みなのに、どうしても自身が電話で確認したい様子で必ず電話を寄越して来る。 こちらが何を応えても、“聞こえない!”と叫び返してくる始末… それが分かっていてどうして電話を寄越したがるのか、本日も義母の電話の後胃痛が起こってしまい、今尚痛む… )
黒柳氏と三輪氏の耳の聞こえの良さと、我が義母の高齢期に入って比較的早期からの耳の聞こえの悪さの差異に関しては、ずっと前より分析済みだ。
要するに、元々の能力や経験値の差が一番の理由であろう。
加えて、黒柳氏・三輪氏ご両人は80代後半に至る今尚売れっ子タレントとして現役ご活躍中であられる事実こそが、耳の聞こえの良さを維持する一番の秘訣でもあるのだろう。
そういう事実に義母がもっと早くに気づき、自身の日々の精進により日頃の会話を充実させる等の方策で耳を鍛えてよかったものを、その努力を一切怠ってしまった結果が義母の現状であると分析する。
そんな義母の保証人を既に9年程努めている私としては、高齢域に達した今からこそがその努力の正念場なのであろうと自覚している。
義母の老齢難聴の話題が長引いたが。
昨日の黒柳氏・三輪氏ご両人の対談の最後に、黒柳氏が三輪氏に投げかけたテーマが。
表題の、「高齢域に達したあなたは、自分が目指した理想の人間像に近づけているか?」だった。
その細かい部分の三輪氏回答を、正確には記憶していないのだが。
30分間に渡るご両人の談話を聞かせて頂いた私が思うに、回答は「yes」に決まっているものと判断する。 そして、司会者側の黒柳氏も同様だったことであろう。
私見に入ろう。
まさに人間とは、(黒柳氏や三輪氏程の80代後半期に達した暁に)「自分が目指した理想の人間像に近づけているか?」とのテーマに回答するべくノルマを背負いつつ、この世に生き永らえているように私も感じる。
その感覚を私の場合ラッキーにも既に20代後半期に自己のテーマとして掲げることが叶ったのではないか、とも自己分析する。
当時まさに、私は自身の人生の大転換期を自分の意思で迎える決断を下した。
(その前に20代前半期にて過疎地郷里より単身上京するとの選択・決意をしたのは、今思えばその“前哨戦”だったようにも振り返るが。)
当時の詳細に関しては当該「原左都子エッセイ集」にて再三再四綴り公開している故に、ここでの重複は避けるが。
何故私が若くして人生大転換とも言えそうな決意と実践を試み続けたのか??
これぞ昨日の黒柳徹子氏発言である、「高齢域に達して自分が目指した理想の人間像に近づき」たかった故に他ならないと、現在結論付けることが出来そうだ。
そういう私は未だ、高齢域の入口に入ったばかりの若輩者に過ぎない。
今後の我が歩みこそが肝心な事など重々分かっているよ!
と、あくまでも“若気の至り”で言いたいものだが…
考えが甘いと、真の高齢者の皆様から叱られそうだ…😵