(冒頭写真は、朝日新聞本日付別刷「be」 “Do科学”より転載したもの。)
とりあえず、上記数式は置いておいて。
簡単なところから計算してみよう。
1 + (ー1) = 0 これは誰しも分かり易いだろう。
それでは。
1 - (ー1) = 2 この辺から既に“哲学分野”に入ったと私は感じる。
今ちょうど横に娘がいるため、これに関して尋ねてみた。(ちなみに我が娘は中2時点で、中学卒業レベルの数学検定試験「数学検定3級」を取得しているのだが。)
その娘が言うには、「中学の数学では計算を速くどんどんこなせるように、『公式』を覚えさせらた。 その原理も少しは勉強した記憶もあるが、とにかく点数をとるための計算練習が中心学習だった。」
そうだろうなあ。 現在の数学の授業とはそれが本筋なのであろう。
ところが、私の中学時代の教師はそうではなかった。
もちろん計算練習にも取り組んだが、(中2の時だったか?)その前に数学の「原理」「概念」をよく語ってくれる教師に当たり、その恩恵で私は数学好きの子どもに育った。 (これに関しては、本エッセイ集初期頃のバックナンバー「1か0かの世界」に於いても記載している。)
上記の計算に戻るが。
1 - (ー1) = 2
これに関しては、ある程度その「原理」が理解できそうかな。
0より一つ少ないものを 1から引くということは、結果として1を加えることに等しい?? (中学生時代には理解出来ていたが、高齢域に達した今これを考えると正直言って頭がこんがらがるなあ… )😵 😱
さて、冒頭写真の話題に戻そう。
ののちゃんの中学生のお兄ちゃんが、現在数学の授業で「マイナス」の学習をしているようだ。
そのお兄ちゃんも我が娘同様に、学校では“マイナス同士をかけるとプラスになる”との原理を教わらず、その「公式」のみ暗記させられているらしい。
そこで藤原先生が、「水槽への水の出入りで理解しよう」と提案。
毎分3リットルの水を水槽へ入れるとき、5分後は何リットル増えているかといえば、3×5=15リットル。
では、5分前はどうだったかな? これぞ、マイナスの世界! 3×(ー5)=ー15。
同様に水が水槽から毎分3リットル排水される時には、(ー3)×5=ー15。
マイナス同士をかけ算するということは。
水が毎分3リットル出るときの5分前の水量を考えるのが、マイナス同士のかけ算という意味だ。
(ー3)×(ー5)= 15 。
最後に藤原先生からののちゃんへのアドバイスだが。
「物事に簡単に納得せず『どうしてか?』と問い詰めることは、物事をしっかり理解するために必要なこと。 『なぜ?』という疑問を大事にして力を伸ばしていってね。」
(以上、冒頭写真の“Do科学”より一部を引用したもの。)
最後に原左都子の私見だが。
藤原先生、ありがとうございます。
お陰様で、上記の 1-(ー1)= 2 に関しても、高齢域に到達している私なりに今一度その「原理」が理解できました!
未だに、社会の諸現象に対して「どうして?」「なぜ?」にこだわりつつこの世を渡り続けている我が人生だが。
これぞ我が生き甲斐であることを再認識し、今後とも私らしい生き様を全うしよう!😇