(冒頭写真は、2024.07.12付朝日新聞・漫画「ののちゃん」より転載したもの。 いつものことながら、写真が横向きになっていることをお詫びします…)
冒頭の漫画「ののちゃん」 内で ののちゃんは未だ小学生の立場にして、勉強の「伸びしろ」について語っている。
そんな言葉を小学生にして既に知っているとは、凄いことなのだが。
この原左都子ですら(という表現も図々しい、と言うより勘違いであることを認めるが)😝 😖 、自身のお勉強に対する「伸びしろ」なるものに学習に励んでいる子ども自身が気付いたり、それに左右されることはまず無いと言い切れるであろう。
しかも、だ。
未だ小学生の ののちゃんとAさんの「お勉強」の“伸びしろ”なるものを漫画内で図示して比較しているが。
そんな比較が叶うのは、子ども本人が大人になって如何なる学習能力を身に付けているかが判明した後でも困難極めることでもあろう。
そう言いつつ、この原左都子は自分自身の学習に於ける「伸びしろ」を大いに育ててもらった事件があったと結論付けられる、類まれな存在であろう。
既に当該「原左都子エッセイ集」内で幾度となく公開している事実であるため、「もう、聞き飽きたぞ!」とゲンナリする読者の方々も多々いらっしゃるだろうが。😵
今一度、その事件を繰り返らせて頂こう。
それは、中2の「数学」の授業中の出来事であった。
未だ若き男性数学教師が、授業中に突如と言い始める。
「みんながノートに“点”や“線”を書いているけど。 “点”や“線”とはあくまでも“概念”であるが故に質量や重量が無い存在のものであり、本来ノートに形作って書ける性質のものでは無い。 それなのに何故、ノートに点や線を書いているのかと言えば、それは数学学習上の必要に迫られて便宜上そうしているだけのことだ。」
ここで、絶対的に出る生徒側の反応とは、「先生、何言ってるの? ちゃんとノートに書けるよ!!」
この反応も 私には理解できるのだが。
それ以上に、数学教師が発した「概念」との用語に強い関心を抱いた!!
その時初めて聞いた言語だった事には間違いないのだが、その「概念」の世界に強烈に誘われる気すらした。
(へえ、点や線は「概念」なんだなあ。 質量や重量が無い「概念」の存在なんだなあ。)
この私が 本気で学校の勉強に興味を持てたのは、この時が初めてだったと言い切れる!!
それまでもとにかく真面目派の私は、学校のお勉強に特段の興味も無いにもかかわらず励んでは来たものの。 まさに何らの目標意識も持てないままに、単に周囲からの「〇ちゃんは良くお勉強ができるね!!」等々のプラス評価のみに依存して、無機質・無意味に勉強を頑張ってきたと言える…😱 😫
今尚、我が中学生時代に一時お世話になった 当時若き男性であられた数学の先生に感謝申し上げたい思いだ!
私がその後、数学を原点として理系の「医学部」に進学出来たのも。
その後更に、2度目の大学にて「科学哲学」等々の授業にて更なる概念の世界に触れることが叶い、我が人生の更なる充実を図れているのは。
たかが、子どもの学校のお勉強の一つの位置付けでしかなかった「中学数学」にて。
「点や線は概念の世界の産物である」と教えて下さった、あの若き男性教師の御指導であることに間違いない!!