原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

「硬膜下血腫」にて入院中の義母が急遽退院の運びとなったのだが…

2024年07月16日 | 医学・医療・介護
 本日午前中に、義母が「硬膜下血腫」にて入院中の病院から私のスマホ宛に電話が入った。


 これ、 何故私のスマホに着信があったのかを先に説明しておこう。

 既に10年程前の話になるが、当時は義母の面倒を全面的に長男の妻である私が担当していた関係で。  当時 義母が施設内にて転んで腕を骨折した際に この私が当該病院へ通いで1か月半の期間 定期的に引率していたことがあるため、私の携帯電話番号が病院内に登録されていたのであろう。

 現在入院中の義母の世話は 当然の事ながら長男である我が亭主が担当しているため、亭主に電話を替わった。

 そうしたところ病院長がおっしゃるには、「お義母さんが、あまりにも身体に装着している電源やチューブを勝手に引き剥がそうとします。 硬膜下出血に関しては、現在のところはさほどの悪化がみられないこともありまして。 それならばいっそ退院させてあげて、施設にて暮らされた方が良いと考えます。  明日以降、病院の方からも施設へ連絡を入れて急いで退院の準備に入りますのでよろしくご承知お願い致します。」


 この話を亭主から聞いて、私は思った。

 いやはや、重い認知症を抱える義母の“悪戯”の程はきっと我が想像以上なのだなあ。 病院も手に負えないか…  ただ、あの状態の義母を施設に帰しても、返された側の施設も大いに混乱をきたすことだろう。

 既に10日間程病院に入院した計算になるが、その間義母は「寝たきり」だ。
 これまで施設にお世話になっていた際の義母は、歩行能力がかなり欠落しているものの、シルバーカーに掴まる形で施設内を自己歩行にて過ごしていた。
 その頃から、しょっちゅう転んでいた義母だが。
 それにしても、脳内出血で既に10日間ベッドに「寝たきり」状態だ。  そんな義母を、施設ではどうやって面倒をみてくれるのだろう???  
 当初の予定では義母の容態が改善した際には、病院にてリハビリを受けるはずだった。
 それもせずして、10日間寝たきりだった義母を施設では如何に扱うのだろう???
 とりあえずは、義母もしばらくはベッドで寝て暮らすのだろうが。 とにかく、昔から“多動性”癖がある義母だ。 少し元気になれば、すぐさまベッドから起きて歩き始めるのだろう。

 その歩行能力が 認知症の影響が大きいが故に、元々不安定極まりない。

 未だに「車椅子」練習は皆無の義母だ。(その操作能力も完全に欠落していると私は捉えている。)
 病院内で10日間もずっと寝て暮らした身にして、すぐさまシルバーカーを押しての歩行は 如何に考慮しても困難だし危険だろう。

 かと言って、義母が暮らす施設は基本的に「自立生活」可能な高齢者を受け入れる役割を果たす施設だ。 もちろん受け入れた高齢者のその後の老化に伴っての対応力はある様子だが。
 ただいつ訪れても、施設内スタッフは多忙を極めておられる。
 すっかり寝たきりになった入居高齢者に関する介護手段を私は把握していないが。(施設の別階で暮らしている様子で、今までただの一度もお目にかかったことが無い。)

 義母の場合はそれには該当せず、とりあえずは自力歩行かあるいは、車椅子歩行が要請されるのであろう。


 
 いやはや、こういう事態になると やはり思うには。

 義母は身体に装備されたチューブや電源を執拗に剥がしてばかりいずに、おとなしく入院していて欲しかったものだ。 (とは言えども、重い認知症状を抱えていると必然的にそうなるのだろうし… )
 そうすれば、順序から言えば病院側にて「硬膜下血腫」のある程度の回復後に、きちんとリハビリを実施した後に 施設へ帰ることが叶っただろうに…

 そう考えてみても、もう遅い…
 病院長から「匙を投げられた」義母の施設への“強制送還”後の、義母の今後がどう考察しても暗く重い…