(冒頭写真は、2024.12.23付朝日新聞記事 「読み上げるのに1年? 最大の素数」より転載したもの。)
原左都子が中学生時代から「数学」好きである事実に関しては、バックナンバーにて幾度か述べている。
そのバックナンバー内に既に記載した内容だが、再度それを以下にまとめておこう。
原左都子の「数学」好きの本質は、中2の数学の授業に遡る。
ある時、授業中に数学担当の若き男性教諭が雑談にて言い始めるには、「皆が今ノートに点や線を鉛筆で書いているが、「点」や「線」とは“概念”であり、通常ノートに鉛筆で形作って書ける存在のものでは無い。 数学学習のために便宜上、こうやって書いているだけだ。」
これに対し、生徒から反応が出るのはいつものことだが。
ある男子生徒曰く、「先生、何言ってるの。点も線もちゃんと鉛筆でノートに書けるよ~~」
ところが、私の反応は違った。 (元々冷静な生徒であったため、口には出さなかったが。)
内心、(へえ、そうなんだ! 点や線は本当はノートには欠けない“概念”の世界の産物なんだ!!) この時の我が脳内反応の強烈さは、凄いものがあった! 何だか頭をぶん殴られた程の衝撃・感激と共に、私なりに「概念」なる世界を初めて体験する思いだった。
そんなこんなで、元々小学生時代から得意な「数学」が、その後数倍面白くなり。
その後は高校卒業まで「数学」愛好生徒で過ごせたことこそが、後に私が「理系(医学部)」進学を選択する主柱となったものだ!
話題を、朝日新聞記事「読み上げるのに1年? 最大の素数」に戻し、その記事の一部を以下に引用しよう。
素数とは何? 1とその数自身でしか割り切れない自然数のこと。 2,3,5,7,11 と無限に存在するが、どの数が素数になるか規則性は解明されていないし、素数を求める計算式も見つかっていない。
今回見つけた素数は 41024320桁あり、1ページに2500桁詰め込んでも、全部印刷するのに1万6千枚を超える。 1桁を1秒で読み上げると、全部読み上げるのに1年以上かかってしまう巨大な数だ。 (中略)
発見者は、米半導体大手エヌビディアの元従業員で、30代のプログラマー。 世界中にあるGPU(画像処理装置)のパソコン千台をネットワークでつなげ、同時並行で大量に高速計算し。 今年10月12日にそれが素数であることを発見した。 (中略)
これが、何か役に立つの?
巨大な素数自体はすぐに何かの役には立たない。 ただ、発見はロマンであり、素数を見つけるプロセスはコンピュータの発展に繋がる。 技術革新を促すため10億桁を超える素数の発見に25万ドルの賞金もかけられている。
ちなみに 今回の発見者であるデュラントさんは、発見に1年の時間と200万ドルの自己資金を費やしたらしい。
素数が無限に存在する事は2千年以上前の古代ギリシャ時代に証明されているが、双子素数が無限に存在するかは「双子素数予想」と呼ばれ、世界中の数学者が挑む超難問。 メルセンヌ素数が無限に存在するかもわかっていない。
(以上、朝日新聞記事より一部を引用したもの。)
最後に、原左都子の感想だが。
いやはや 30代の若き女性プログラマーが、今回の「(今まででは)最大の素数の発見者」である事実が素晴らしい!
その女性プログラマー氏の発言かどうかは不明だが。
漫画化された記事の中に、「素数の発見そのこと自体は、すぐには役に立たない。 だが、それを見つける過程がコンピュータの発展につながったりする。」 と書かれている。
とにかく、4102万桁を超過するとの「史上最大の素数」がこの度発見されたこととは。
この世の「数」の歴史における、新たな素晴らしき事実であることには間違いない!!😃