原左都子エッセイ集、久々の「酒」カテゴリーエッセイとなるが。
私め原左都子は、娘18(一度目の大学入学直後)頃より“飲兵衛人生”をひたすら歩んで来ている。
とにかく、勉学の場でも職場でもどういう訳か(類は友を呼ぶのだろうが😝 )素晴らしい飲み仲間に恵まれつつ、酒三昧の日々を送って来たと言って過言でない。
そんな私が 昨年秋、酒を飲んでいた訳でもないのに路上で激しく転倒し左膝複雑骨折の身となり 救急搬送され、その手術を受けた。
その大怪我が私にもたらしたものとは。
その入院中はもちろんのこと、退院後も不自由な身体共々精神的にもその大怪我が大打撃となり。
娘18より愛飲していた酒を、一切受け付けなくなってしまった…
このまま私は、今後酒無しの人生を歩むのだろうか?? と少し思ってみたりもしたが。
それは決してそうではなかったようで😜 、4月頃から飲酒習慣が戻ってきている。
とは言えども、5カ月に及んだ酒無し生活の影響とは物凄いものがある事を実感させられる。
元々決して“アル中”ではなく、酒を飲めない時には何ら飲みたいと思わなかった身にして。
とにかく、飲む酒量が極端に減少した。 それに並行して酒を飲む時間が大幅に短縮された。
それに伴い、現在では酒による体調不良等が一切無くなっている。
そんな折に、2023.06.26付朝日新聞“ぷらっとラボ”コーナーに、「お酒飲める人はよく稼ぐ!と題する記事が掲載されているのを発見した。
以下に、一部を引用しよう。
「酒は飲めた方が、飲めない人よりも仕事ができてよく稼ぐ」。 かつての日本は、そんなイメージがあった。 海外からも以前、そんな趣旨の研究結果が発表されたことがある。 いま、実際のところはどうなのか。 日本・台湾・韓国の研究者が共同で実情を探った。 (途中大幅略)
飲酒量や頻度、週当たりの労働時間、教育歴なども聞いた。 その結果、日、台、韓の計3338人のうち54%が「飲める体質」で、「飲めない」や「弱い」人達よりも実際に飲酒頻度や量が多いことが確かめられた。
年齢や教育歴などを勘案して分析すると、飲める体質かどうかは月収や労働時間とは関係が無かった。
ただ、韓国に限っては、飲める体質の人の方が月収が15%多いと言う結果だった。 韓国では、飲めることが結果的にビジネスがより円滑に進むなどして収入に反映しているらしい。
専門家は「日本は飲めるからと言って稼げる国ではない。飲むかどうかは個人の好みによるべきだ。 健康の面からも、飲み過ぎは避けて」と話す。
(以上、朝日新聞記事より一部を引用したもの。)
私事に戻そう。
私が最初に進学したのは、郷里国立大学医学部だった。 その医学部にて教授陣も参加しての大々的な新入生歓迎会が執り行われたのだが。
これが、私にとってはその後酒を飲む上での大きな安心材料となったものだ。
この場で大々的な酒宴を開催するという事は、その背景には必ずや「医学バックグラウンド」があっての事だろう。
その安心感で、未だ18歳の私の酒が進まない訳も無かったものだ。
(参考だが、これは昭和40年代後半期の話だ。 その後は当然の事ながら、我が出身医学部現場でも酒自粛体制を採用していることだろう。)
最後に、話題を表題に戻すならば。
人間の体質面から考察するに。
確かに酒の強い人間とは、元々諸臓器が丈夫に出来ている要素があるのかもしれない。 いやいや、元医学関係者にしていい加減な発言は慎むべきだろう。 (これに関しては、単に我が身に照らしての発言とさせていただきたい。)
韓国に関しては、飲める体質の人が月収が15%上回っていた、とあるが…
確かに、この原左都子も酒が飲めるが故の職場(上司陣も含めて)からのお誘いは多かった。
これが功を奏して、酒宴に自主的に参加した機会は数多い。
そんな経験がものを言って、例えば後々の職場での仕事オファーを勝ち取ったこともあるかもしれない。
ただ、そうだとしても。 必ずや、仕事自体をこなせる能力あっての起用であったと信じているし、そうでなければその業務の遂行が不能だったことであろう。
その意味では、酒の強さと仕事での稼ぎ力とは別物、と結論づけられよう。