手前味噌な話題で恐縮ではあるが、先日我が身内が、所属する職場で社長賞を受賞し表彰された。(写真はその表彰状)
身内は物理学の研究者なのであるが、現在民間企業の研究所に所属している。この度の受賞は「歩行アシスト」の共同研究によるもので、身内は5年程前からこの研究に携わっていたらしい。(家では仕事の話をほとんどしないため、私はこの表彰状を見るまで知らなかったのであるが…。)
1年程前から体調を崩し自宅療養も経験し現在も通院中の身で、家庭では現在影が薄い存在の身内であるのだが、そんな余力がまだあったのか!!と私と娘は久々の快挙に驚かされた次第である。
「歩行アシスト」とは何なのか。各種資料を参照しつつ私が理解できる範囲内で説明してみよう。
ホンダは、高齢者の歩行機会を増加させ活動範囲の拡大を支援しようという目的で、1999年から「装着型歩行アシスト」の研究開発を進めてきた。
この「装着型歩行アシスト」とは、脚力が低下した人の歩行をサポートするために、腰や太ももの周りに装着し、人の動きに合わせて電動モーターで歩行に必要な力を補助する装置である。二足歩行ロボット「ASIMO」の開発で培った制御技術等が活かされており、介護やリハビリ現場での実用化を目指している。
ホンダは昨年、この「歩行アシスト」を東京ビッグサイトで開催された「国際福祉機器展2007」に参考出品したところ、ブースの片隅に展示した製品だったにもかかわらず来場者の間で大反響を呼ぶに至った。
現在では、開発当初に比し重量が10分の1まで軽量化され、装着しても違和感がなく、長距離でも楽に歩けるようになっているとのことである。
先日6月30日の報道によると、ホンダはこの「歩行アシスト」の効果を実際のリハビリ現場で検証する試験を埼玉県内の病院と共同で始めると発表したそうだ。同病院でリハビリに取り組む患者のうち希望者の訓練メニューにこの「歩行アシスト」を取り入れ、患者や医師等の声を聞きながらその使い勝手や治療効果等が検証されていくことになる。
そして「歩行アシスト」はさらにブラッシュアップされ、近い将来市場に出回ることになるであろう。
“歩く”という動作は人間にとって至って基本的な機能である。特に健康な人にとっては気軽にできる行為でもある。
実は私の現在の一番の健康法は“歩く”ことである。2年程前に車に乗ることをやめて以来、私はどこに行くにも電車等の乗り物を利用し、そして歩いている。“歩く”という行為は何の道具も必要とせず、買い物等所用のついでにでき、また人や環境にも優しい。当ブログのバックナンバー「徒歩生活のススメ」においても既述しているが、一旦この徒歩生活に慣れると車や自転車生活がかえって不便なようにすら感じる。車線変更で神経を擦り減らすこともなく、後続車にクラクションを鳴らされてイラつくこともなく、また駐車場を探して右往左往する必要もない。
昨日も電車にての外出時に、ちょうど運悪く人身事故による電車の運転見合わせに出くわした。日頃歩き慣れていると、そういう時に「ならば、歩いて帰ろう」という発想がすぐ出るのだ。人でごった返している駅でいつ運転再開するかもわからない電車をイライラしながら待つよりも、歩いた方が精神衛生上もいい。(距離にもよるが2、3駅なら歩こうかと思う。)
ただし、これは健康で足腰が丈夫であってこそ実行できることである。いつ何時どのような障害に見舞われるかは、人間誰しも予想できないことである。
そんな時に、「歩行アシスト」は力強い味方となってくれることであろう。
我が身内がその研究開発に携わったから言う訳ではないし、時代の要請や企業のイメージアップのパフォーマンス的な意味合いもあろう。
そのような背景の下、自動車製造を主業とする大手企業が、その技術力を活かして弱者救済の観点からこのような商品開発に着手しているその発想の転換力に、私はとりあえず拍手を贈ろうかと考えるのである。
身内は物理学の研究者なのであるが、現在民間企業の研究所に所属している。この度の受賞は「歩行アシスト」の共同研究によるもので、身内は5年程前からこの研究に携わっていたらしい。(家では仕事の話をほとんどしないため、私はこの表彰状を見るまで知らなかったのであるが…。)
1年程前から体調を崩し自宅療養も経験し現在も通院中の身で、家庭では現在影が薄い存在の身内であるのだが、そんな余力がまだあったのか!!と私と娘は久々の快挙に驚かされた次第である。
「歩行アシスト」とは何なのか。各種資料を参照しつつ私が理解できる範囲内で説明してみよう。
ホンダは、高齢者の歩行機会を増加させ活動範囲の拡大を支援しようという目的で、1999年から「装着型歩行アシスト」の研究開発を進めてきた。
この「装着型歩行アシスト」とは、脚力が低下した人の歩行をサポートするために、腰や太ももの周りに装着し、人の動きに合わせて電動モーターで歩行に必要な力を補助する装置である。二足歩行ロボット「ASIMO」の開発で培った制御技術等が活かされており、介護やリハビリ現場での実用化を目指している。
ホンダは昨年、この「歩行アシスト」を東京ビッグサイトで開催された「国際福祉機器展2007」に参考出品したところ、ブースの片隅に展示した製品だったにもかかわらず来場者の間で大反響を呼ぶに至った。
現在では、開発当初に比し重量が10分の1まで軽量化され、装着しても違和感がなく、長距離でも楽に歩けるようになっているとのことである。
先日6月30日の報道によると、ホンダはこの「歩行アシスト」の効果を実際のリハビリ現場で検証する試験を埼玉県内の病院と共同で始めると発表したそうだ。同病院でリハビリに取り組む患者のうち希望者の訓練メニューにこの「歩行アシスト」を取り入れ、患者や医師等の声を聞きながらその使い勝手や治療効果等が検証されていくことになる。
そして「歩行アシスト」はさらにブラッシュアップされ、近い将来市場に出回ることになるであろう。
“歩く”という動作は人間にとって至って基本的な機能である。特に健康な人にとっては気軽にできる行為でもある。
実は私の現在の一番の健康法は“歩く”ことである。2年程前に車に乗ることをやめて以来、私はどこに行くにも電車等の乗り物を利用し、そして歩いている。“歩く”という行為は何の道具も必要とせず、買い物等所用のついでにでき、また人や環境にも優しい。当ブログのバックナンバー「徒歩生活のススメ」においても既述しているが、一旦この徒歩生活に慣れると車や自転車生活がかえって不便なようにすら感じる。車線変更で神経を擦り減らすこともなく、後続車にクラクションを鳴らされてイラつくこともなく、また駐車場を探して右往左往する必要もない。
昨日も電車にての外出時に、ちょうど運悪く人身事故による電車の運転見合わせに出くわした。日頃歩き慣れていると、そういう時に「ならば、歩いて帰ろう」という発想がすぐ出るのだ。人でごった返している駅でいつ運転再開するかもわからない電車をイライラしながら待つよりも、歩いた方が精神衛生上もいい。(距離にもよるが2、3駅なら歩こうかと思う。)
ただし、これは健康で足腰が丈夫であってこそ実行できることである。いつ何時どのような障害に見舞われるかは、人間誰しも予想できないことである。
そんな時に、「歩行アシスト」は力強い味方となってくれることであろう。
我が身内がその研究開発に携わったから言う訳ではないし、時代の要請や企業のイメージアップのパフォーマンス的な意味合いもあろう。
そのような背景の下、自動車製造を主業とする大手企業が、その技術力を活かして弱者救済の観点からこのような商品開発に着手しているその発想の転換力に、私はとりあえず拍手を贈ろうかと考えるのである。
もちろんこの様な機器に頼らずに生活できる事が何よりですが、それに頼らざるを得ない生活をされている方には何より早く実用化して欲しい物です。
私は当初ASIMOの開発に軍事兵器の臭いを感じていましたが、どんな技術で有れ使い方によって表と裏が作られてしまう物です、ここは是非平和目的の技術として、ホンダを始め各企業の技術発展を祈りたいです。
ホンダのASIMOを始め大手企業がこぞって小型ロボットを研究開発した時期がつい最近まで確かにありました。
私はそれに軍事兵器の匂いは感じておりませんでしたが、このような一見“無駄”な開発が何に活用されるのかはその行方を興味を持って見ておりました。
無手勝さんのおっしゃる通りで、今後の技術開発の行く末を見守りたく思っております。
ホンダのロボット開発には私も随分と関心を抱いていました。それで、「科学とデザイン」の授業で、ロボット開発のビデオを観せ、デザインを具現化するための背景としてのテクノロジーの話をした事があります。
ホンダがロボット開発に乗り出した背景には、自動車産業の限界、頭打ちを予期しての事だと思います。小型のジェット機をエンジンをも含めて開発したのも、その流れを読んでの事でしょう。
テクノロジートランスファーは、新しい価値を持った
製品を生み出します。装着型歩行アシストもその一つでしょう。今後、どの様なものが出てくるのか、これも楽しみです。
歩く。我々人間は当たり前の様に直立歩行するわけですが、これを獲得した事によって、両手が自由になり、脳が大きくなり、進化を齎したと言われています。
また、この歩くと言う動作を工学的に分析し、ロボットに生かすには大変な技術の集積が必要であると聞いています。
歩く。大事な事です。歩く事で視点が変わり、視野が広がり、普段は見えなかった風景や事象が見えてきます。そこには新しい発見と感動があります。
その前にHONDAが小型ジェット機の開発を試みたことも私は当然ながら把握しております。
今回の「歩行アシスト」のプロジェクトチームにおいて、それをデザインした人物の情報も昨夜身内より既に得ております。
このような開発がなされるためには、まずデザインが優先するというような話を、私はウン十年前にガイアさんの大学の後輩から聞いたことがあります。
その話に私はすこぶる感銘を受けたため、今尚芸術家の諸活動を尊敬申し上げております。
話がまとまりませんが、私が今尚芸術分野を尊重している理由は私なりにあります。
エコ&健康にgood。
悪いこと何もなし。
毎日歩いてます。
あまりに遠いところへはチャリです。
ロングさんが美しい写真を沢山撮られる理由のひとつがわかりました。歩くというゆったりとした行動が、あのロングさんのすばらしいカメラアングルやシャッターチャンスをも造り出していたのですね!
なんて、ド素人のくせに生意気を申しまして失礼致しました。
ロングさん、また是非ブログにコメントを書きにお越し下さいますように!