原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

「3622万円 老後までに貯金したい」、そんなに必要かなあ??

2021年09月16日 | お金
 この話、“一人で”なのか、“家族全員で”なのかによって、大きく解釈が違ってくるのだが…


 早速、本日2021.09.16付朝日新聞記事より、同題目の記事を以下に引用しよう。

 <日生アンケ コロナで増加か>
 老後までに貯金しておきたい金額の平均は「3622万円」。 日本生命が契約者に行ったアンケートでこんな結果がまとまった。
 前年の同じ調査に比べ600万円弱増えていて、新型コロナウィルスの感染が拡大する中、リタイア後の生活への不安が急速に高まっている様子がうかがえる結果となった。
 アンケートは8月に実施し、保険契約者約7千人から回答を得た。 仕事を辞めるまでに貯めておきたい金額を聞いたところ平均3622万円で、前年から589万円増えた。 コロナ前の2019年からは734万円増えている。 「老後に2千万円が必要」とする金融庁の報告書が19年に注目されたことに加え、新型コロナによって老後の不安が高まっている可能性があるとみられる。

 (以上、本日の朝日新聞記事より引用したもの。)



 私事及び私見に入ろう。

 本エッセイ集にて幾度も公開しているため、読者の皆様は“耳にタコができていらっしゃる”ことであろうが。😝 

 私め原左都子には、子供時代から「貯蓄」の趣味があった。
 親にそうせよ、と指導された訳では決してなく、主体的にその行動を好んで実行していた。
 当時、希望者が学校を通して“肝油ドロップ”を購入する習慣があったが、その缶に余った小遣いを貯め込んでいた。 その噂を聞きつけた近所の女子から「私お金が無くて困ってるの、〇ちゃんが貯めているお金が欲しい」と何度も泣きつかれて、仕方なく少しあげたことがある。 それを知った気丈な祖母から「向こうがずっと分限者じゃ、一銭もあげる必要無し!」と一喝された…😖 

 中学生になって以降は小遣いを札でもらえるようになり、貯める金額が一気に増加した。
 高校生時代には更に小遣い額が増え、ある程度まとまった金額になった際、私は近くの郵便局へ一人で行って「郵便貯金通帳」を作った。(参考だが、当時は未成年者が単独でその行為が可能な時代だった。)
 大学生になった暁には、(医学実習等々で多忙な中)積極的にアルバイト(家庭教師、ウエイトレス等々)をしたりしてその通帳預金高を増やし、私は19歳時にその預金でUCバークレー夏季エクステンション短期留学も果たした。
 上京後は我が新卒就職先であった医学優良企業から毎年支給される年間ボーナスが、9か月との多額だった事実にも恵まれ続け。
 30歳時に未だ独身だった私は、単身で自分が住むマンション物件を購入し、独身のうちに7年間でローンを完済した。
 その後、亭主と見合いにて婚姻後。 当該マンション物件を賃貸物件として20年間自力で運用し続けた。

 ざっと、我が単独での金銭にかかわる略歴を披露させていただいた。



 さて、話題を表題のテーマに戻そう。 

 「老後までに3622万円を貯金したい」??
 これはあくまでも日生の保険契約者への調査結果であり、そもそも世間一般に関する議論として成り立たないと判断するが。

 どうやら、この場合の「老後」とは(おそらく安定企業で働いていた人物の退職時期)であるようだ。 要するに日生の65歳頃の保険契約者に限った話題と解釈していいのであろう。

 確かに過去に安倍政権が2019年に「老後に2千万円必要」!と騒ぎ立てた事実を、私も明確に記憶している。
 あの時の議論は、世間一般の人々にとっては“かけ離れた”観点から安倍氏が発言してしまった事実が叩かれたからこそ。
 今となっては消え失せていると、私は捉えているのだが。

 私は元医学関係者にして何らの保険制度に依存せずして、自身が貯めた預貯金のみを頼りにこの世を一生生き延びたいと欲している立場なのだが。

 それにしても65歳を超えた人間が老後この世を生延びるのに、(一人当たりと計算して)3622万円も必要か!?!?


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