(冒頭写真は、東京でも市販されているスダチ入りのペースト。 参考ですが、本物のスダチと比べるととんでもなくまずくて、使い物になりません…)
郷里の実母が高齢者自立支援施設へ入居するまでは、毎年夏になると宅配で送られてきていたスダチだが。 市販のものと実母の自宅で採れたものとの両者が毎年東京の我が家まで届けられていた。
ご近所や知り合いにお裾分けしてもまだ余る十分な量が届き、毎年冬場までそれを食していた。
近年では近くのスーパーでも売られているのだが、とにかく高額で5個ぐらいが200円近い値段がついている。 この高額ぶりに、郷里出身者としては驚かされる。
さて、朝日新聞2021.09.11付記事に、「徳島は何でも取れる『フルーツ王国』と題して、郷里のスダチをはじめ、他の果物類の話題が取り上げられていた。
その一部を、以下に引用させていただこう。
他のかんきつ類に比べると、関東ではやや割高なイメージのあるスダチだが、徳島では多くの家の庭にスダチの木が植えられていて、もいでその日の料理に使う。 全国2位のユズも、みそに入れた「ゆずみそ」にして食べるなど、さまざまな用途で使われている。
1960~70代は「かんきつ王国」として鳴らし、「ミカン御殿」を建てた農家も多かったというが、今の徳島はよりジャンルが広がった「フルーツ王国」だ。 かんきつ類が南部でとれるにに対し、鳴門市など北東部ではナシやモモ、イチゴなどが収穫される。 「リンゴ以外は何でも採れる」と言われているが、実はそのリンゴも県北部で栽培された。 残念ながらイノシシ害のせいで、3年程前から栽培されていないという。
ふんだんな果実の秘密は「暴れ川」だ。 県内を東西に走る吉野川はたびたび氾濫し、肥沃な土を運んだ。 徳島では「節水」の概念があまりなかったくらいだという。 全国6位の日照時間の効果もある。
(以下略すが、以上朝日新聞記事より一部を引用したもの。)
そう言われてみると、我が家の3代程前までの先祖が鳴門市で梨畑を経営していたと聞いている。
私が子供のころに住んでいた家にその面影があり、敷地内に数多くの果物類の樹木が植えられていた。
もちろんのこと、スダチの木もあったなあ。
その後、引越した場所でも必ずやスダチの木を植えて、自宅にて食するスダチはすべてそれでまかなっていたものだ。
徳島では「節水」の概念がない、との記述にも納得だ。
とにかく水道代金が安価だし。 母が現在住んでいる高齢者施設では、水道代金がタダで使い放題だと言う。
スダチが郷里から届かなくなって、我が家ではスダチを食する機会が極減してしまっている。
焼きさんまには絶対的にスダチなのになあ、残念… 😭