原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

一旦戦争が起これば、終わらせることは難しい…

2024年02月22日 | 時事論評
 ロシアによるウクライナ侵攻は、侵攻が開始して以降2年の年月が流れ。
 片や、イスラエルによるガザ攻撃ではパレスチナの犠牲者が3万人に近づいているとの報道だ。


 イスラエルのガザ攻撃では、過去に一時"一週間”?程度の休戦期間が設けられたようだったが。
 あれを機会に、戦闘当事国同士で「終戦和解」が成り立つことを少し期待したりもした私だが…
 なんのなんの休戦期間が終わるや否や、戦闘は元通りの勢いで再開してしまった。

 何をどうすれば、この世界から戦闘殺戮を終焉させられるのか?!?
 何の力も無い私も、心を痛めつつそんなことが脳裏を巡ることがある。



 そんな折、2024.02.21付朝日新聞「時事小言」内に、国際政治学者であられる 藤原帰一氏による「戦争を終わらせるには 市民の命守る選択を」と題する提言記事が記されていた。

 以下に、その一部を要約引用しよう。

 ガザ攻撃では、エジプト国境のラファ攻撃が目前に迫っている。
 ロシアとの戦争をおそれたのか、NATO(北大西洋条約機構)諸国によるウクライナへの武器支援は立ち遅れ、ロシア軍による空爆拡大を許した。
 戦闘地域は拡大しなくても、大量破壊と殺傷は続いている。対空兵器と砲弾の不足するウクライナ軍はロシア軍の進撃を阻止できなかった。 ガザでは、イスラエルの攻撃を前に行き場を失ったパレスチナの人々が水も食糧も医療も手に入らない状況におかれている。
 暴力を終わらせるために、何ができるのだろう。 戦争を終わらせる条件は何か。 国際政治においてよく議論されるのは現在起こっている戦争の終結ではなく、将来の戦争を防ぐことだった。 抑止力の強化による侵略防止等は、現在の戦争ではなく将来の戦争に注目した議論だ。
 いったん戦争が起これば、終わらせることは難しい。 戦争当事国の片方が勝利を収めるか、戦争をやめて和平合意を結ぶ方がましだと戦争当事国が思い知るまで、戦争が続くことになる。 (中略)
 では、戦争を放置するほかに選択はないのか。
 私(藤原氏)は、ウクライナについては、ウクライナへの軍事・経済支援を強化し、侵攻したロシアを排除することが必要と考える。 他方、ガザについてはイスラエルのラファ攻撃だけでなく、ガザ攻撃のすべてとヨルダン川西岸への入植即時停止が必要と考える。 国家の防衛ではなく、民間人、一般市民の生命を防衛するという視点からみれば、この選択に矛盾はない。(途中大幅略)
 現実の戦争は、私(藤原氏)の提案とは逆の状況にある。 NATO諸国の国内ではウクライナにロシアとの停戦に応じることを求める声が上がっており、米大統領選でトランプが勝ったなら、その声はさらに強まるだろう。 イスラエルのガザ攻撃については、誰が米国の大統領であってもイスラエル支援の継続が確実であり、それがハマスに囚われた人質の生命さえ顧みなネタニヤフ政権の武力行使を支えている。
 起ってしまった戦争の終結は難しい。 だが、過去の誤りをくりかえしてはならない。 一般市民を犠牲とする戦争を一刻も早く変えなければならない。

 (以上、朝日新聞記事より一部を引用したもの。)




 最後に、原左都子の感想だが。

 いや~~~~~。 辛いなあーーー。

 米大統領選にてトランプが勝利したなら、NATO諸国の国内ではウクライナにロシアとの停戦を求める声が更に強まるのね?? それに関する我が考えは複雑でもあるし、今となっては米国内にトランプ支持者がどれ程存在するのだろう? (私個人的には)トランプが再度大統領に選出される事態を避けたい思いもするが…
 米国大統領に誰が選出されたとて、イスラエルのガザ侵略は抑えられないどころかイスラエル支援継続が確実であり、ハマスに囚われた人質の生命さえ顧みないネタニヤフ政権の武力行使を支えている。!!?!

 何とも困難な世界情勢だこと!!

 これじゃあ、いつになっても一般市民を犠牲とする戦争は終わりなき存在としてこの世界に蔓延り続けるしかないのか???

 どこかに誰か、この世の救世主が存在し得ないものか!?? 

 と思いつつ せめても一地球人の立場で、戦争無き世を願い続けていたいものだ…
 

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