原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

「ねえ 彼女、お茶しない??」の古き良き時代

2024年02月24日 | 恋愛・男女関係
 私が郷里から上京した頃は、まさにそんな時代だった。
 参考までに、私が上京したのは1970年代後半時期だ。

 我が上京目的は都内の某医学関係企業に就職するためだったのだが、未だ20代前半期のうら若い乙女(?)時代でもあり。

 休日に都内繁華街(新宿、池袋、六本木界隈)へ出掛けると、見知らぬ男性(というよりも男の子と言うべきか)、から冒頭の声がかかったものだ。
 
 「ねえ 彼女、お茶しない?」

 以前もこの話題をエッセイに書いた記憶があるが。

 これなど至って健全な男女の出会いと言えないだろうか?
 とりあえず サテン(喫茶店のことだが)でコーヒーでも飲みながら、お互いの事を語り合おうよ」てな訳だ。

 その誘いにすべて応じる訳ではないが、我が感覚から(この子、いい子っぽいなあ)と感じた男子の誘いには、よく乗ったものだ。
 とにかくまさにお茶を飲みながら、よく語り合った。
 その第一印象が良くお互いに話しが盛り上がると、とりあえず次回会う約束をしたなあ。 その回が重なって意気投合すると、彼氏(彼女)として認めることとなるとの図式だ。

 もちろん、職場でもお誘いはあった。
 大抵は「夕食一緒に食べよう!」だったものだが、こちらの方は同じ企業に勤めている関係で素性が知れているので、安心度は高かった。
 (社内結婚が多いのもうなずける。皆さん、特に結婚ともなるとそんな安心度を優先したのだろうなあ…)

 片や私の場合は、同企業、同種職業の男性よりも、外部で知り合う男性の方によほど興味があったものだ。

 既に時効が成立している😷 故に、私が上京後若き時代にお付き合いした男性の職業等々を語ると。 「工業デザイナー」、「医師(同業ではあるが職場が全く異なる人物だった)、「IT技術者」、等々)かな??
 ちなみに我が亭主(物理学研究者)は晩婚見合いにて知り合い 即刻婚姻に至ったため、付き合い期間は短かった。



 私事はどうでもよく、勝手に言ってりゃいいとして。😜 

 本日 2024.02.24付朝日新聞「悩みのるつぼ」の相談は、30代男性による「『ぼっち』の僕でも彼女が欲しい」だった。

 参考だが、「ぼっち」とは「ひとりぼっち」のことらしい。 近年、特に独身男性にこの「ぼっち」が多発している模様だ。

 今回の相談者の「ぼっち」さんも、生まれてこの方彼女がいないらしい。
 その身にして、彼女が欲しいとおっしゃる。
 ところが、自身の手札(経済力、容姿、経験値、コミュニケーション能力)を考えると、女性に選ばれる要因も相手を楽しませる自信もないそうだ。😲 
 それでも彼女が欲しいらしく、とにかく一度恋愛をしてみたいとのこと。
 ご趣味は、漫画、アニメ鑑賞、アイドルグループの応援(イベントには行ったことが無いらしい)、とにかくインドアタイプらしい。



 最後に、原左都子の私見を書かせていただこう。

 自身の上京直後を振り返ってみるに、実に“古き良き時代”だったものだ。

 街で声を掛けられてそれに乗ったとて、相手はまさか実はホストのおにいちゃんで大金を貢がされるとの事も皆無。😱 
 いやいや、私に声を掛けてきた男子たちは実に“いい子”だったよ。「ごめんなさい」とお断りしても、すぐに素直に引き下がってくれたし。
 当時は喫茶店で会話が一般的だった(あくまでも私の場合は)が、その会話が成立してまた会おうとなった場合のみに、電話番号交換等々をしたものだ。


 今の時代は「個人情報保護法」の成立や、世の危険性が想像以上に極大している現実下において。
 実際問題、人と人が安易に知り合いにくい社会と成り下がってしまっている… 

 何だか現代の若者を気の毒にも思いつつ。
 こんな世の中において「ぼっち」が増殖するのはやむを得ない現実と、受け取らざるを得ない現状なのか…


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