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シドニー滞在記(3) 「一人ランチへの賓客」   文科系

2008年02月25日 12時15分41秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など
 一人ランチへの賓客                     
                                     
 連れ合いのボランティア活動に同行したシドニー滞在旅行が半月を経過した。彼女もホームステイ先の四十代独身女性も仕事に出る平日日中は、全く一人。気ままなランチを今日はちょっとリッチにしてみた。と言っても、買い物を選べば、実に安くて豪華にできるのだ。メインディシュは三百グラムのTボーンステーキ。日曜日にシティーに出た時、チャイナタウンのスーパーで買ってきた三百円ちょっとのものだ。ワインは近所のスーパーから「一本千円、二本買うと一本おまけ付き」(「三本二千円」でないのが面白かった)で仕入れたシラーズ種、オーストラリア名物の赤。渋みも甘みも重厚で相当な味なのに安いのが手に入る。野菜は高いからいつも慎重に探すが、三日前に買ったセロリに岩塩を振りかけて添えた。デザートは超特大リンゴほどのマンゴー、甘さも香りも強く「きつい味」とは言えるが、今こちらで一番旬の果物で、これが百円ほどである。

 舞台が良い。シドニー市民がみんな知っている北郊外の高級住宅地、コーラロイプラトーの一角、家の前の道から北北東に太平洋、北に湖がそれぞれすぐそこに見える高台で、おちついた3LDKのおしゃれな平屋である。そして、東向きのこのベランダは昨日僕の手で久々らしい大掃除を終えたばかり、真っ白いテーブルに今はゆったりと一人、ワイングラスの脚をつまみながら目の前の東庭を眺めているというシテュエーションである。

 百坪ほどの裏庭だが、森なのである。葉の短い柳に似た高木が3本、これはユーカリの仲間らしい。それよりかなり低いが四メートル以上もある「羊歯か、蕨のお化け」が五本。東端にある一番の大木は見当もつかない種類のものだし、「八手のお化け」、「クチナシモドキのお化け」など我が家には見かけない庭木ばかりなのだ。かろうじてコデマリ、アジサイ、ツユクサなどが混じっていて、それらに目をやるとなぜかほっとする。季節は夏の盛りの二月、気温は珍しく三十度と高く、陽射しは突き刺す感じなのだが、日陰のここでは家々の「森」を渡って来る風がからっとしていて、うーん、気持がいい。
  
 テーブルにグラスを置いて背伸びしたとたん、その姿勢のまま目線が捉えられてしまった。ユーカリの幹の向こう側、地上三メートルほどの枝に見たこともない鳥がいる。「梟だ」、三十センにも見えた大きさ、形、体の三分の一以上もある頭などからそう直感した。が直後に「全く違う」と、そいつが僕に振り向いた瞬間に気づいた。クチバシが長すぎる。大きな頭のその幅ほどもあるクチバシから途端に連想したのがカワセミであり、すぐになぜか「ワライカワセミ」という言葉を思い付いた。名前以外は一片の知識さえなかったのに。部屋に跳び電子辞書を持ち出して百科事典をのぞく。
 「オーストラリアに分布し、疎林に住んで昆虫、トカゲ、ネズミなどを食べる」とあるではないか。早速スケッチにかかる。家主が帰ってきたらたずねてみるつもりで。悪戦苦闘の末まーそれらしくスケッチできたので、すぐに和英辞典をひく。クッカバッラ、ラーフィングジャッカスなどとあり、その語源は同じ電子辞書によると、「笑う頓馬」とか「ギャーギャー声の変人」らしい。だけどそいつはそんな声は出さず、ばたばたする僕を怖がるでもなく梟のように哲人然としてただ見つめている。
 「違うのかな」と、双眼鏡やカメラまで持ち出して、カメラで一枚撮ったあと接近開始。時間をかけてジリジリと寄って行き、とうとう高低差も含めて六メートルほどの地点にあるベンチに僕は座り込んでいた。そこから七倍の双眼鏡で観察するのだから、もう羽毛の先までが見える。それでもそいつは哲人然とした物腰を変えない。時間をかけて撮影し、観察して、それからテーブルにもどって、彼も肴にしつつランチを続けた。ややあって突然。形容しがたいトテツモナイ声を発すると、それを遠くまで響かせ続けながら、そいつは飛び去って行った。

 家主に聞いた話では僕の推測は正解、語源も正解。翌日も同じ枝に来たそいつは、きっと「賢い鳥」なのだろう。家主の「自然」志向からはっきりと虫、トカゲが多いと言える庭だったからだ。幸せなステイになったものである。
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「一年前の行事案内」を平気でHPに載せる運動体とは?   まもる

2008年02月25日 00時39分40秒 | 国内政治・経済・社会問題
★チラシをもらって「愛知九条の会発会記念のつどい」に参加した。
さて下記の案内は、前日にネットで調べた案内である。
***********************************

「あいち九条の会 2周年のつどい」ご案内?????????
   日 時  2月25日(日) 14時開会
    場 所  名古屋市教育館2階 講堂
          地下鉄栄駅下車10B出口でて、西口
    内 容  1、これからの主な活動について
          2、記念講演
             2007年の安倍政治 ― 憲法をどう守るか
             小林 武 愛知大学法科大学院教授

 安倍首相は、任期中に憲法を改正すると公言し、また年頭にあたり、次の通常国会において改憲の手続法案である国民投票法の成立を期
すことを明言しました。
 また、国民投票法案をめぐっては、すでに自民・公明・民主の三党の間で大筋で合意が威ったとも報じられています。
 この1月で、「あいち九条の会」は結成から2年を数えることとなりました。つきましては、下記のように「2周年のつどい」を開催するこ
とと致します。ぜひ、ご参加下さるようご案内致します。

ははははははははははは?????はははははははははは・・・・はははは??

★ この記事は「愛知九条の会」のHPの最新の活動案内の記事なのである。
 
 私は思わず目をこすって見直した。私の目が悪いのではない。

 「日 時  2月25日(日) 14時開会」とは去年の日付なのである。
 表題は間違いなく「愛知九条の会二周年のつどい」のご案内の記事である。

 愛知九条の会はこの二月で「三周年」を迎えるはずである。
 手元に「三周年のつどい」へのチラシがあり今日寒風のなかを参加した。
 
 今年度の方針の中に、重点として「広報活動の充実と」言う文言があった。
 HP「愛知九条の会」は最重要の広報・宣伝の武器である。
 
 方針とは裏腹に、HPの活動・行事案内のトップに一年前の行事の案内が載っているのである。信じられないを通り越して「滑稽」である。

 今日の会では、幹部が「開店休業の九条の会」について言及していたが、一体「開店休業」しているのは、何処の誰なのか? じっくり納得できるように説明してほしいものである。
 「世話人の老人ボケか、大学教授の世間知らず、お任せ癖か」知らないが、自分が世話人をするHPの内容も読んでいないのだろうか?

 彼らが、情勢の厳しさを説き、奮起を促すたびに 眉につばを付けたくなるのは私だけだろうか?


コメント (13)
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