わずか7トンの父子舟に襲いかかって、真っ二つにしてしまった海自の暴挙。
航行する船舶で混雑する浦賀水道へ入るというのに、自動操舵に任せていたという傲慢さ。許せません。
いま一つ、情けないのは、マスコミに度々登場する「そこのけそこのけ」という表現。
この日本語は本来、邪魔者は蹴散らすという、容赦のない意味に使われてきたものでしょうか。
「雀の子そこのけそこのけお馬が通る」と呼びかけた一茶。危険と見れば人々は、虫にも小動物にも、そう声をかけてきました。
言葉の持つ、優しく、温かな語感を、取り返しのつかないものにしてしまった罪。これは大罪です。
しかしまあこの国では昔から偉いかたはそこのけ、そこのけがまかり通ってきましたね。大名行列しかり、御料車しかりですね。
・ 雀の子足音にまだ気付かずに 北村貞子
・ 雀の子道の半ばに出て飛べり 星野恒彦
・ 吹く風を怖れずなりし雀の子 成川雅夫
航行する船舶で混雑する浦賀水道へ入るというのに、自動操舵に任せていたという傲慢さ。許せません。
いま一つ、情けないのは、マスコミに度々登場する「そこのけそこのけ」という表現。
この日本語は本来、邪魔者は蹴散らすという、容赦のない意味に使われてきたものでしょうか。
「雀の子そこのけそこのけお馬が通る」と呼びかけた一茶。危険と見れば人々は、虫にも小動物にも、そう声をかけてきました。
言葉の持つ、優しく、温かな語感を、取り返しのつかないものにしてしまった罪。これは大罪です。
しかしまあこの国では昔から偉いかたはそこのけ、そこのけがまかり通ってきましたね。大名行列しかり、御料車しかりですね。
・ 雀の子足音にまだ気付かずに 北村貞子
・ 雀の子道の半ばに出て飛べり 星野恒彦
・ 吹く風を怖れずなりし雀の子 成川雅夫