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六十五年前に似てない? ネット虫

2006年12月10日 11時23分09秒 | 国内政治・経済・社会問題
米国の政治には多くの問題があるが、世論の動向に敏感なことは、学ばなければいけないことだ。中間選挙の敗北を受けて、ラムズフェルド国防長官は退陣し、後任のゲーツ新長官は「イラク戦争は敗北している」と言い切り、ボルトン国連大使も辞任、べーカー元国務長官らの「イラク研究グループ」が出した提言は「2008年春の大半撤退」だった。

 だが日本流はどうだ? 「イラク戦争支持」の誤りすら認めないまま。反対集会や動きが続いている教育基本法改正も、「海外派遣の本来任務化」の論議は置き去りの防衛省法案も、「ちょっと待てよ?」という問いかけはないまま突っ走る。

「ここまで来た以上は、成立させるしかない。乾坤一擲、相手を撃つのみだ」-。新聞も「成立の見通し」とこれを支援する。

 ちょうど65年前、日本はそう決めて真珠湾を「先制攻撃」した。「暗澹たる思い」が、多くの知識人の日記に残されている。新聞は「見通し」にこだわるのではなく、その見通しを変える動きも報じなければならない。
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5 コメント

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「イラク研究報告」賛成39% (ネット力)
2006-12-10 15:41:36
米誌ニューズウィークが9日に発表した世論調査結果によると、イラク情勢の打開に向けて超党派の「イラク研究グループ」がまとめた報告書について、39%が「賛成する」と回答、反対は20%にとどまった。

 報告書はイラクに駐留する米軍戦闘部隊の撤退目標を2008年3月までとしており、賛成が反対の倍近くに達した結果は、クリスマス前に新たなイラク政策を発表する予定のブッシュ大統領にとって厳しい内容。

 26%は「報告書を知らない」と回答したほか、「分からない」が15%だった。共和党支持者は31%が報告書に賛成、24%が反対で、民主党支持者は46%が賛成、17%が反対だった。

 イラクの民主化や治安回復が「後退している」との回答は68%に達し、「進展している」は21%にすぎなかった。

 調査対象は約1000人で、6、7両日に実施した。(共同)
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悔い改めよ。 (一言居士)
2006-12-10 16:10:48
 何事も過ちを認めたら潔く新しき道を歩み出すべきだ。
 イラク政策がまちがいだと指摘されたらさっさとイラクから手をひくべきだろう。
 無責任との声もあるが、個人の名声に拘って引き伸ばすべきではない。
 米人兵士が毎日死に、無関係のイラク市民が毎日何百人と死傷しているのだ。
 いまさら どう責任をとるのだろう。お詫びしかあるまい。頭を垂れてさっさと撤退し、後はイラク国民に任せれば好い。
 イラク人にしてみれば、自分の国は自分で統治するといいたいだろう。
 ただし こんなふうに国を荒廃させた責任は無償の賠償金できっちり形をつけてもらう。

 日本の政治かも同文である。
 今さら「イラク派兵」をどういいつくろう気なのか。イジメのガキ大将に追従して旗振った子分のようなもの。嫌われますよ。

 憲法九条の大原則から外れるからこんなことになるのです。もう言い訳は聞きたくない。
                 
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日米比較? (文科系)
2006-12-10 22:16:03
日米比較は難しい。アメリカどころか、人は日本だって十分に分かっているわけではないなずだから。

ただ言えることはいくつかある。先ず第1に、日本政府が今回のアメリカの立場になったとしたら、全く同じような後始末をするはめになったのではないだろうか。
国連さえ無視して有志国とだけで、地上軍を出した。ここ50年の民族自決の風潮も相まって、闘いが泥沼になり、米戦死者が増えた。開戦理由は全て嘘、作り事まであったと判明してきた。参戦有志国政府がイラク参戦への国民的反発を中心理由として、次々と潰れた。スペイン、イタリア、やがてイギリス。以上全てから米国民にも反対意見が急増した結果、中間選挙に随分久しぶりの大敗を喫し、2年後の大統領選挙も極めて深刻な見通しとなった。
ここにいたっては、一定の清算が不可欠となり、大統領の次のラムズフェルド、ボルトンなどの重鎮に対して「トカゲのしっぽキリ」を余儀なくされたのである。ラムズフェルドはチェイニー以上の陰の大統領とも言うべきここ20年の歴代共和党政府の経験が詰まった「柱」であって、ボルトンは国連におけるアメリカの顔なのである。

さて、これだけの条件が揃ったら全盛期の小泉でもひとたまりもないのではないだろうか。何もアメリカの変わり身が特別に速いとは、僕は全く考えない。従って以下の表現には賛成しかねる。
「世論の動向に敏感なことは、学ばなければいけないことだ」

さて第2に日本のことだが、「みなが事務的に前ばかり向いて、反省が足らない」と思う。その「前のめり」もそれを行う各人の守備範囲、視野が非常に狭いのだと思う。官も民も国民も、反省が不足し、狭い領域の専門馬鹿ばかりなら、社会問題の論議の焦点は生まれず、論議は噛み合わず、世論は一向に深まらないはずだ。
例えば、イラク戦争参戦に政府はどれだけの無理を重ねてきたことか。なのにネット虫さん言うところの、この体たらく。
「だが日本流はどうだ? 『イラク戦争支持』の誤りすら認めないまま」
政府が誤りを認めないどころか、既成事実としての参戦が、その大見得切った「嘘と判明した参戦理由」が、反省的論議にさえ上らないのだ。そうさせるのは、改善するという見地から語れば、民度が低いからというしかない。まるで過去は一切論議しませんという民族なのかと思えてしまう。「今とココにしか生きていない」極めて刹那的、かつ便宜主義の国だと思う。宗教がないことも一因であろうが、一言で「事務的な国民性」というしかない。
哲学というものの特徴を一言で語れと言われれば「全体的、かつその根本へ」ということなのだろうが、そういう論議が全く苦手な民族だとつくづく思う。

政治家やマスコミにとっては本当に楽な国だ。両方とも相当に堕落できるはずである。ポピュリズムになるしかないと決めつけても良いだろう。
どんな組織でも「真正な保守と革新は2割ずつ後の6割はどっちつかず」と言われるが、日本に先進2割はいるのだろうか。育てあう場所もないのだろうと考える。右見て左見て、多数に合わせる。そういう「社会性」だけは非常に根強いようだ。

以上は僕自身を脇に置いて語ったつもりはない。僕もまーそんな者だと思う。職場時代などを振り返ってみれば特に。感じとして、男は特に駄目だね。
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”日本人論”をもう少し (文科系)
2006-12-13 10:54:32
前コメントでこんなことを述べたが、もう少し立ち入って考えてみたい。
「『みなが事務的に前ばかり向いて、反省が足らない』と思う。その『前のめり』もそれを行う各人の守備範囲、視野が非常に狭いのだと思う」
「『今とココにしか生きていない』極めて刹那的、かつ便宜主義の国だと思う」

現代風俗の旗手・テレビマンは「視聴率人生」。官僚や「○公」も「セクショナリズム」。ちょっと前までは会社人も「終身雇用」の「滅私奉公」で、過労死も失礼ながら「自分の選択」という面もないはずはない。今は「終身雇用」が消えて、「滅私奉公」だけ残った?学者は「専門馬鹿」で「一芸に秀でれば人間としても『見事』なはず」と周りももてはやす、などなど。
かくして男達みなが「所属集団」を背負ってだけ、存在価値があるというような。日本近代文学が高々と歌い上げた「近代的自我」は、遠い昔のどこの国の話であったのか?あれほど日本の知識人達を魅了して止まなかった「心」なのに。
政党などでもそうではないか。自分が勉強していなくとも「党は正しい」、「誰かが正しさを作っていてくれるはず」と振る舞い、ちょっと「違う」人には直ぐに噛みつき、統制に掛けようとする。こんなのばかりじゃないのか?

こういう国って、そこの人間個人達にどんな後遺症を残す?一言で言えば「個人になったら何も残らない」。他方、この集団主義のトップ達はやり放題で、退廃ばかりということではないか。頑固親父が空威張りだけであるように、中身なんかあるわけはない。政官財でうち続くトップの「お詫び」、逮捕は、まーそんなものだろう。

こうして要は「自分の今とココ」を出て人生を考えることが少ないのだ。戦後の高成長を見ると、良くも悪くも世界一そういう民族ということなのだろう。今とココに強いとは、「短期計画には強いが、中長期計画がない」ともいえる。「人生の全体かつ根本へ」と言われる哲学からは最も遠い民族とも言える。少なくとも男達は。

女はまだ希望があると思う。上のような男たちから自立的な女達には特に。専業主婦は、先ず駄目だろう。「プロの専業主婦」というのも存在するが、それに真に相応しい連れ合いがどこに居る?女が1人の人生全てを掛けるに値する男や子ということだ。男に幻滅して、子が居なくなって「空の巣症候群」とは良く聞く話だ。
「老後もこの人と」という中年女性が3分の1とアンケートにあるが(男は3分の2)、この話は当然、半ば諦めもあってのことだろう。
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確かに、イラクは・・。 (保守系)
2006-12-18 00:32:39
以前から、私もイラク攻撃は、誤りであったとここでも表明してきました。ただ、アメリカもあのイラク侵攻理由は嘘であったという事を認めたのでしょう。
ただ、一言居士さんのようにさっさと撤退するという訳にはいかないのでしょう。それでは、世界から信用されなくなります。そこで、アメリカは悩むのでしょう。私もどういう撤退理由を付けるのかに注目しています。もともとアフガンでもイラクもイランも部族国家です。それこそロシアだって結局、ソ連時代というか、共産党時代と変わらない、もっと遡ればロシア帝国(ツアー)時代と変わらないのです。この所の殺害事件を見ていても、中々歴史というかその地域の統治のあり方は変わらないなという感が致します。
シリア・レバノン・イラク・イラン・パキスタンなどもヨーロッパ列強が、植民地としてそれまでの歴史的名意味などを考慮せずに国境を定めたのが、この事の原因です。やはりアフリカ・中東・南アジア・中央アジアなどは、国境が無いようなもので、国ということを無理やり自覚させられた近代というものの所産でもあります。
ロシアの統治を欧米が批判していますが、私はロシアは、共産党時代もプーチンのやり方もどうしようもないと思います。中国共産党もかっての皇帝時代と一緒です。今、「マオ」ー誰も知らなかった毛沢東、著者ユン・チアン(講談社)を読んでいますが、共産党は、少なくとも労働者と農民が権力を握るのが筋?でしょうが、農民から米などを奪って、兵器購入にもあてますし、チベット侵略やあの文化大革命での殺戮など、やはりかっての悪しき皇帝と何も変わりません。
日本の共産党など、可愛いものです。
そして、私が言いたいのは、九条の原則から外れるなどという結論ではないのです。
こういう国々と日本は向き合っているということです。ロシアは、不法占拠の北方4島を返却してないでしょう。シナの排他的経済水域でガス田を開発していますね。例の北朝鮮の核実験やミサイルの発射問題や拉致問題にどういう文句を共産党や社民党は、つけているのですか。共産党と社民党の議員で尖閣列島でも上陸してみるとか、国後・択捉へでも訪問して返してくれと言ってみたら如何ですか。
拉致議連の青いリボンを共産党・社民党の議員はつけていますか?
教育基本法などには、反対していますが、日本の国民の不当な拉致(強制連行)や不当な島々の占拠に大声で反対して下さい。
ネット虫さんも65年前の日本とイラク侵攻と一緒にしないで下さいね。あの65年前のは、大義のあった戦争です。イラクのは無いのです。もう少し、勉強してくださいね。
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