九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

いま9条を改正して、国益になるのですか?? 十条

2006年04月16日 03時14分28秒 | Weblog
こんにちは。青狐氏にこのブログを紹介した十条という者です。

いま憲法を改正して軍隊を持ったところで、その軍隊は「日本の国益」のために動く軍隊になるのでしょうか。なりえんるのでしょうか。いままさに日米の軍事同盟が再編成され、日本の自衛隊がこれまでとは比べられないほどに米軍の一部として組み込まれようとしているこの局面で、自衛隊を軍隊にしたところで「米国の国益で動く軍隊」以上になりえないのは明白です。
現憲法の建前で縛られているだけ「自衛隊」のままでいるほうが、「米軍の一部」化に対する一定の歯止めになる、という点でむしろ「国益」に沿っていると思います。

日米軍事同盟再編成の動向に「いま」何も抵抗しないで憲法改正を進める人は、「米国の国益」に沿って軍事力を米国に差し出す動きに手を貸しているにすぎないと私は考えます。

十条
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愛国心 (中日新聞から)

2006年04月15日 09時37分50秒 | Weblog
教育基本法の改定問題。
今朝の中日新聞に「国家の品格」の著者
藤原正彦さんのインタビュー記事がありました。
一部を引用します。

 Q 自民・公明が「愛国心」をめぐって膨大な時間を
   費やしました。

 A 愛国心なんて今すぐ廃語にすべき言葉です。
   この言葉は明治以降の失敗の最大の原因でしょ。
   愛国心という言葉には、二つの相反する異質なものが
   混じっている。
   一つはナショナリズム。これは国益主義で、
   他国はどうでもいいという考え方。
   二つ目はパトリオティズム。つまり祖国愛。
   これはすべての人間が当たり前に持っていないといけない。
   でも、戦後の日本は両方を捨てた。
   それで今頃になって、手垢のついた愛国心という言葉を
   使おうとしている。

 Q どういう表現がいいのでしょうか?

 A 「自国の文化・伝統・情緒・自然をこよなく愛する」これで
   いいんです。


大学時代に(昭和30年代後半)、フランスから帰国した
フランス文学の若い助教授が、この祖国愛について
話していたのを思い出しました。

「チボー家の人々」の兄弟、それぞれの立場で祖国を愛する
行動をとっていたんですね。

まあ、昨今の愛国心の議論が、祖国愛と愛国心を
意図的にか、知らず知らずか、ごちゃごちゃにしているのを
もう、数十年前に、先生は批判していたんだ。
ボクって進歩がないなあ!
                     落石
   

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文科系さん、宣戦布告、その他を見たら如何ですか(保守好み)

2006年04月15日 01時26分47秒 | Weblog
文科系さんは、麻生幾の宣戦布告、福井の「亡国のイージス」、辺見じゅんの「男たちの大和」の映画や本など見たり読みましたか?
また、江田島にも行かれましたか、沖縄にも行かれて、沖縄の戦跡や米軍依存経済の現実を見てきましたか。私は、目下、教えるような教養や知識もなくある塾の塾頭をしています。塾長とはとても言えませんので。塾で取り上げるテーマは、日本史と世界史との連動、必ず史跡見学を入れて、地元のボランティアガイドさんにお願いしてもらいます。塾員の年齢構成は、20歳台後半から40歳台前半にわたります。この塾に北海道から九州までの地域から自発的に参加してくれたいます。そこで何の入れ知恵もなく九条改正の反対の人は、賛成の人はと聞くと、もうそうですね。改正賛成が50名中、40人を越えます。反対の人は、守るさんの様に、あの憲法があるからとか、戦争いややねんと言います。その彼は、さすが土井たか子が教授をしていた立命館の出身でした。
今度、塾員の希望で、私も鹿児島の知覧へ行きます。小泉が行った所です。あの小泉の爺さんでしたか、鹿児島の出身でしたね。本当にあれは、駄目です。小泉は三軍の長です。東京から近い防衛大学の卒業式に出ていればいいというものではないのです。
貴方は、実証主義がお好きのようですから、是非お暇もあるでしょうから、行かれたら如何ですか。私は守るさんにも行ったのですが、舞鶴へ行ったら、是非、あの零下何十度の中で強制労働をさせられた日本の軍人や民間のこと、そして異国で死んでいった人達、満州でソ連兵に強姦された民間人の女性達のことを思って欲しいといいました。
文科系さんは、かなり優秀な成績で大学を卒業されたかただと思います。
でも何だか、貴方こそ哲学というか何と言うか専門馬鹿になっていませんか。
国際関係は、極めてリアリズムの社会です。貴方は私の「貴方は世界連邦の職員ですかと」「絶対平和主義者ですか」という問いに答えていません。国家という装置は、近代が生み出した産物です。こんなものを生み出してくれなければ、原爆もミサイルも無しで良かったのでしょうね。貴方が近代主義者などと言っているわけではありませんよ。
ただ貴方は、国家という怪物を生み出した近代を良く理解されていないと思います。自分だけ、高見で眺めている、しかもお酒に酔って・・。そんな題名の朝日の笠という論説委員長が書いた本がありましたね。覚えていますか。歴史は後戻りできないのです。だからこそ世界や日本の歴史を巡ってみて、未来を想像するしかないのですが。その未来がどこまでの未来かが、わからないのです。
恐らくですが、守るさんにも言いましたが、貴方は優秀な方ですから、戦前の士官学校へ入ったか、あるいは、特攻隊に志願されたでしょうね。あなたは所詮、無国籍ではあり得ないのです。今回の私の問いかけに誠実に答えて下さいね。では。
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「教育基本法」? あっても無くても困らないわ。   幸子

2006年04月14日 21時43分51秒 | Weblog
 最近「教育基本法」の事が新聞を賑わしていますね。
 なんか馴染みの無い法律で罰則もないし罰金もないし。
 「道交法」の改正だったら家族で大騒ぎなのに。
 あっても無くても誰も困らないような法律ですよね。 それに超短くて。
 
 新聞読んだら、「国を愛する心」とか「公共心は大切とか」を書き込むんだって。
 それから「地域の教育」とか「家庭の教育」が大事とか入れるんでしょう。
 これは、ちょつと耳が痛いけど。
 まあ、どれも当たり前のことだから、いいじやないの。

 でも、どうして国の偉い人が急に言い出したのかなあ?

そんなに目くじら立てて慌てたり、急いだりすること無いじゃない。 
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新聞記事について

2006年04月14日 09時25分21秒 | Weblog

新聞記事の読み方入門の入門です。

① 情報の出所は?
  
交通事故の記事でも、必ず発表した警察署の名前が出ています。
情報の出所をまず確認して下さい。
政治や経済などの記事は事実確認が難しいです。
記者が現場に立ち会うことはよほどの幸運でしょう。
事実ならまだしも、自分に都合のよい嘘をつく政治家もいます。
最近のアメリカでも嘘が戦争の口実に使われました。
でも、その時は、当事者以外は分らなかったでしょう。
こうした情報の出所は最初はあいまいです。

② 伝聞・引用・間接情報か?

とすると、伝聞や間接情報がかなり入ることになります。
記事の信憑性を高めるために。
引用されたりする場合も、記事に都合の良い部分が強調されます。
これは注意深く読めばわかります。

③ 形容詞やそれに近い表現に注意。

さらに、確信がなければないほど、形容詞に頼ることになります。
これは普段話している時でも同じです。
声が大きかったりする場合は要注意です。

新聞記事の色鉛筆でこの3つを色分けして塗って見て下さい。
どれだけ無色のところが残りましたか?

                (落石)
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歴代の三位迷惑ポチの面

2006年04月13日 09時37分52秒 | Weblog
句会で出合った川柳です。

第一位  1972年の沖縄復帰の際、こっそりアメリカにお金を融通、
      今日の「おもいやり予算」の先鞭をつけた。
      総理を引退する時、記者会見場にいた新聞記者に喧嘩を売り、
      「テレビはどこだ」と叫んだ。

第二位  1953年の対日平和条約・日米安保条約を締結。
      今日の「ポチ」への道をつくった。
      国会で「バカヤロー」と叫んだ。

第三位  (みなさんで書き込んで下さい。) 


                
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最近の新聞から   文科系

2006年04月13日 01時47分46秒 | Weblog
「イランよ戦争だぞ」と言うだけで、こんなに儲かる

昨日書いたブッシュ大統領の「イランには重点空爆ではなく、外交努力でいく」との発言までこの1月以来ずーっと、こんなニュースが流れていた。「イランへの空爆実施計画、進む」などと。そしてこの間ブッシュ発言に至るまで、世界原油価格が急騰し続けたというニュースもあった。これらの情勢について、以下のような推測は、事実としてありえないことだろうか。
安く先物買いして入手した原油がアメリカにだぶつき、かつ、そのあおりで原油備蓄が少ない国が多いとき、どこからとなく空爆計画を流す。イランはOPECの中で第2位の輸出国だから、原油がどんどん高騰していく。高騰の時にだぶついた奴をどんどん売って大儲けする。いいかげん高騰し終わるまで。そしてまた急に「空爆計画はない」とアナウンスする。するとまたどさっと値下がりする。途端にちょっと先物買いなどで安い原油を仕入れる。こんなことを繰り返して、凄く儲けている人たちがいるのではないか。ニュース操作だけで大儲けできるなら、こんなぼろい商売はない。なんせ世界中が低リスクの資本投下場所に大変困っている現状なのだから。

いやいや、こんなことは既にとっくにやり尽くされ続けたことであって、その筋の人々にはもう見透かされていることだと言われるかも知れない。ちなみにブッシュもチェイニー副大統領も取り巻きのネオコンの多くも、みんな石油会社のオーナーか大株主だったはずだ。だとしたら持ち株でも儲けられるはずだし、まるでインサイダー取引を仕組むみたいなもんじゃないか。

こういう点から見ると、この間のイランはしたたかだった。「どうせアメリカは我が国を潰すと言っているのだから、どんな譲歩をしてもしなくても一緒のこと。どんどん『平和利用開発』を進めるよ」とスピーチのしっぱなしである。その間中、これだけアメリカがイランを敵視したら、その恐怖感からも核や弾道ミサイルを持とうと動いていると、周囲も受け取るのが普通だろう。ひょっとしたらそれがアメリカの本当の狙いなのかも知れない。パニックになった周辺各国、金持ちの原油産出国などにまたアメリカ製武器、防衛兵器が売れていくというわけだ。ちなみに04年アメリカからの武器輸出上位国は2位エジプト、3位イスラエル、4位サウジアラビヤと、総てイラン近隣国である。(ちなみに1位は日本だ。この順位は、毎日新聞3月16日記事の中の「米議会調査局の報告書」から)ブッシュやネオコン周辺にはまた武器会社の人々も多いらしいから、またまた儲かる。
ブッシュ周辺はこうして、原油売却利益と石油会社の株式とさらにイラン周辺国への武器輸出とで、三重の大儲け。「イランよ、戦争だぞ」というスピーチを流し続けるだけでだ。かくしてアメリカの景気はますます良くなって、ブッシュにも政治資金がたんまり入ることになって、めでたしめでたしと。

さて、最近の事実をつなぎ合わせたこういう推論は状況証拠に合っているとは言える。全くの素人の想像でしかないのだけれど。すると僕の疑問が解けたような気だけはしてきた。「偽ドル作り、核兵器保持などと、アメリカにとってイランよりもはるかに悪玉であるはずの北朝鮮よりも、イランに何故これほど戦争をほのめかすのか」という疑問だった。

ともあれ全く、アメリカ・ネオコンというのはなんと嫌な奴らだろうか。
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イラン(戦争)関連、ちょっと嬉しいニュース  文科系

2006年04月12日 08時04分50秒 | Weblog
イラン(戦争)関連でちょっと嬉しいニュースが続いている。ここの情勢が悪くなると、日本にも自衛隊大軍派遣、九条改悪機運高揚などと被害甚大だから、格別に嬉しい。大量の石油をイランから輸入している日本の企業関係者で喜んでいる方々も多いだろう。さらに3月15日の米上院外交委員会でこんな法案が可決されたばかりだから、この関連企業はもっとほっとしているに違いない。「イランのエネルギー分野に投資している外国企業に制裁を科す法案」である。世界最大級とされるイラン・アザデガン油田開発にかかわる日本側企業がどこかは知らないけれど。
まず、第一のニュース。4月8日夕刊には、イラク戦争総括に関わってラムズフェルド国防長官とライス国務長官とが内輪もめを露呈したとあった。ライスが訪英中に「(イラク戦争では)我々は戦術的な誤りを犯した。それは数千に及ぶ」と発言したことについて、ラムズフェルドが噛みついたとのことだ。ラジオ・インタビューでライスの発言に触れて「何のことか分からない」、「戦術は常に調整していかねばならない」と反論をぶったという。ネオコンの親玉ラムズフェルドはもう、だめだろう。先日もアメリカの大臣が一人辞めたが、イラク戦争失敗に関わってのように「トカゲのしっぽ切り」が続いているから。
もう一つのニュースは11日夕刊に載ったブッシュ大統領のこんな演説。「イランへの空爆作戦を検討しているとの報道は乱暴な推測だ。現在は問題解決に向けて外交に集中している」と。戦争をちらつかせてきたのは、今のところ「圧力強化」狙いに過ぎなかったというわけだ。今頃なんだよ!大統領選挙に向けて決定的に悪い旗色に不安が募ったんだろうな。「トカゲの尻尾切り」もその不安解消策だろうが、はて。

それにしても、要求に従わせようとするたびに「戦争だぞ。その準備は整ったぞ!」とやるとは、アメリカはなんと悪い奴だろうか。アフガン、イラクそしてイラン。こういうネオコンの行為は、「どこの国も軍備拡大が必要だよ」という機運を世界に醸し出していく。そして、そうなると米ネオコン企業が儲かるという仕組みになっているから、鶏が先か卵が先か、始末に負えない。しかもアメリカ政府はエシュロンというもの凄い諜報設備を世界各地に張り巡らしていて、各国の政治家の醜聞などまで含めて情報をいっぱい集め、作戦作りにも、「戦争作り出し」にも、脅迫(政府要人に言うことを聞かせるなど)などにも使う。小沢一郎も懸命にゴシップ集めをされてきたはずだが、大丈夫だろうか、ちょっと心配。こんなふうでアメリカ政府はもう確信犯的犯罪者集団と言うしかない。ウォーターゲート事件より酷いと言われる国民盗聴まで合法だと頑張っているのも、脛に傷持つ身の病的猜疑心からであることは間違いないだろう。戦争は内需拡大の一策にもなるらしいし。
ところで、日本のような国で「戦争をしかける国はいつもある。それを防ぐために軍隊と9条改正が必要だ」と唱えるのを使命としているかのように振る舞う人々はネオコンと似ているのではないか。その国の「保守的伝統」に郷愁を感じているところまでそっくりだ。こういうのを国家間対立に導いて、金儲けのために利用する奴がいっぱいいるのを自覚されてかどうか。念のために、国家の伝統にシンパシーを感じる人はネオコンだと言っているわけではありませんので、よろしく。

ご参考までに。「僕の包括的九条論」を、3月12日に投稿してありますので、ご意見をお聞かせ下さい。その投稿のコメントに書き込んだ「5」も合わせてよろしく。
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人生いろいろ。ブログもいろいろ。      右往左往

2006年04月11日 12時09分43秒 | Weblog
 このブログを読ませてもらいブログもいろいろだと思いました。

 私は「九条問題」に興味があって、色々なブログを見て回っているのですが。
 プロパガンダ的なものから生真面目な主張タイプ、感情的なものから論理一辺倒のもの、独演型から討論参加型。色々です。

 最近、気になるのは、ジャーナリズム・評論分野の人気ブログのランキングで保守的なブログが上位を占めていることです。
 学研の{ブログランキング200}には 六位「アジアの真実」・・・アジアと国内の問題  十六位「Doronpaの独り言」・・朝鮮・韓国問題 十八位「魁 ! 清谷防衛経済研究所 ブログ」・・・軍事問題
などがあり、保守的主張の論陣をはっています。

 それに対し革新的な立場に立つブログはあまり見受けられません。 
 このところ世の中が保守的になってきた表れなのかわかりませんが、聞き比べ、見比べたい私にとっては、残念でもあります。
 
 私が最近読んだブログで革新的なもので、参考になつたのは次の二つです。
  「クッキーと紅茶」青狐氏主宰・・・南京事件に詳しい
 「ジュゴンネットワーク沖縄」・・・沖縄の自然保護・基地問題を発進

 いずれにしろ、多くの人々が憲法や平和にかかわる主張や情報をネットをつうじて自由に見ることが出来て、自分の考えをコメント・寄稿できるのは民主社会の成熟の点からも素晴らしいことであり更に発展して欲しいと思います。

 その点で、このブログが「交流・参加型」を目指していて、最近も真摯で熱い討論が見られてとても楽しかったです。
 一人でも多くの人に参加してもらい、バトルと共通理解の場になればと期待しています。また、興味深いブログに出会ったら紹介してください。
  
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証拠写真

2006年04月10日 09時34分03秒 | Weblog
20世紀は世界各地で戦争がありました。
昭和12年、某国が隣国の首都に攻め入りました。
この時、事件が起こったのです。
戦後、首都に事件の記念館が建設され、
罪のない人が多数殺されたと、証拠写真が展示されました。

数十年が経ちました。
攻め込んだ国の学者が反論しました。
証拠写真を検討したら、みな、ヤラセ写真でした。
従って我々は、事件はなかったと結論付けましたと。

また数十年が経ちました。
攻撃された国の学者から反論がありました。
貴国の軍隊がわが首都に入場行進する写真を検討しました。
その結果、ヤラセと判定されました。
従って、我々は、貴国との間に戦争はなかったと判断するものです。

                
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ささやかな思想遍歴  遅足

2006年04月09日 10時29分16秒 | Weblog
倭人さんが48時間ストを打ったと聞いて、大変、興味を引かれました。

この50年、時代とともに、私の思想も少しづつ変化してきました。
特に戦後50年を記念し制作した番組、
「一記者の見た東京裁判」は、面白い体験でした。

取材を進めていくうつに、私の前提となっている考えが、
ほとんど東京裁判での歴史観によっていることが自覚出来たからです。
それが占領軍の思想統制によって作られた
枠組みの中でのものということも。

ひとことで言えば戦後民主主義の思想ですね。

それを乗り越えようとして番組を作っていたのだと
今となっては感じる時があります。
時代からは逃れられない。
番組も時代に突き動かされて作っていたと。

中国戦線で戦死した叔父は憲法をどう判断するんだろうか?
これはまさしく想像力の問題です。
再び、外国に一兵士として出征したいとは思っていないと思います・・・

未来は想像力のなかにあります。

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掌編小説 「日本精神エレジー」   文科系

2006年04月07日 18時10分42秒 | 文芸作品
「貴方、またー? 伊都国から邪馬台国への道筋だとか、倭の五王だとか」
連れ合いのこんな苦情も聞き流して、定年退職後五年ほどの彼、大和朝廷の淵源調べに余念がない。目下の大変な趣味なのだ。梅の花びらが風に流れてくる、広縁の日だまりの中で、いっぱいに資料を広げている。
「そんな暇があったら、買い物ぐらいしてきてよ。外食ばっかりするくせにそんなことばっかりやってて」
「まぁそう言うな。俺やお前のルーツ探しなんだよ。農耕民族らしくもうちょっとおっとり構えて、和を持って尊しとなすというようにお願いしたいもんですな」

この男の趣味、一寸前まではもう少し下った時代が対象だった。源氏系統の家系図調べに血道を上げていたのだ。初老期に入った男などがよくやるいわゆる先祖調べというやつである。そんな頃のある時には、夫婦でこんな会話が交わされていたものだった。
男「 源氏は質実剛健でいい。平氏はどうもなよなよしていて、いかん」
対してつれあいさん、「質実剛健って、粗野とも言えるでしょう。なよなよしてるって、私たちと違って繊細で上品ということかも知れない。一郎のが貴方よりはるかに清潔だから、貴方も清潔にしてないと、孫に嫌われるわよ」
こんな夫に業を煮やした奥さん、ある日、下調べを首尾良く終えて、一計を案じた。
「一郎の奥さんの家系を教えてもらったんだけど、どうも平氏らしいわよ」
男「いやいやDNAは男で伝わるから、全く問題はない。『世界にも得難い天皇制』は男で繋がっとるんだ。何にも知らん奴だな」
妻「どうせ先祖のあっちこっちで、源氏も平氏もごちゃごちゃに決まってるわよ。孫たちには一郎のが大事だってことにも、昔みたいにはならないしさ」
こんな日、一応の反論を男は試みてはみたものの、彼の『研究』がいつしか大和朝廷関連へと移って行ったという出来事があったのだった。

広縁に桜の花びらが流れてくるころのある日曜日、この夫婦の会話はこんな風に変わった。
「馬鹿ねー、南方系でも、北方系でも、どうせ先祖は同じだわよ」
「お前こそ、馬鹿言え。ポリネシアとモンゴルは全く違うぞ。小錦と朝青龍のようなもんだ。小錦のがおっとりしとるかな。朝青龍はやっぱり騎馬民族だな。ちょっと猛々しい所がある。やっぱり、伝統と習慣というやつなんだな」
「おっとりしたモンゴルさんも、ポリネシアさんで猛々しい方もいらっしゃるでしょう。猛々しいとか、おっとりしたとかが何を指すのかも難しいし、きちんと定義してもそれと違う面も一緒に持ってるという人もいっぱいいるわよ。二重人格なんてのもあるしさ」
ところでこの日は仲裁者がいた。長男の一郎である。読んでいた新聞を脇にずらして、おだやかに口を挟む。
一郎「母さんが正しいと思うな。そもそもなんで、南方、北方と分けた時点から始めるの」
男「自分にどんな『伝統や習慣』が植え付けられてるかはやっぱり大事だろう。自分探しというやつだ」
一郎「世界の現世人類すべての先祖は、同じアフリカの一人の女性だという学説が有力みたいだよ。ミトコンドリアDNAの分析なんだけど、仮にルーシーという名前がつけられてる。二十万年から十二万年ほど前にサハラ以南の東アフリカで生まれた人らしい。まーアダムのお相手イヴとかイザナギの奥さんイザナミみたいなもんかな。自分探しやるなら、そこぐらいから初めて欲しいな」
男「えーっつ、たった一人の女? そのルーシー、さんって、一体どんな人だったのかね?」
一郎「二本脚で歩いて、手を使ってみんなで一緒に働いてて、そこから言語を持つことができて、ちょっと心のようなものがあったと、まぁそんなところかな」
男、「心のようなもんってどんなもんよ?」
一郎「昔のことをちょっと思い出して、ぼんやりとかも知れないけどそれを振り返ることができて、それを将来に生かすのね。ネアンデルタール人とは別種だけど、生きていた時代が重なっているネアンデルタール人のように、仲間が死んだら悲しくって、葬式もやったかも知れない。家族愛もあっただろうね。右手が子どもの以下に萎縮したままで四十歳まで生きたネアンデルタール人の化石もイラクから出たからね。こういう人が当時の平均年齢より長く生きられた。家族愛があったという証拠になるんだってさ」
妻「源氏だとか平氏だとか、農耕民族対狩猟民族だとか、南方系と北方系だとか、男はホントに自分の敵を探し出してきてはケンカするのが好きなんだから。ルーシーさんが泣くわよホントに!」
男「そんな話は女が世間を知らんから言うことだ。『一歩家を出れば、男には七人の敵』、この厳しい国際情勢じゃ、誰が味方で誰が敵かをきちんと見極めんと、孫たちが生き残ってはいけんのだ。そもそも俺はなー、遺言を残すつもりで勉強しとるのに、女が横からごちゃごちゃ言うな。親心も分からん奴だ!」

それから一ヶ月ほどたったある日曜日、一郎がふらりと訪ねてきた。いそいそと出された茶などを三人で啜りながら、意を決した感じで話を切り出す。二人っきりの兄妹のもう一方の話を始めた。
「ハナコに頼まれたんだけどさー、付き合ってる男性がいてさー、結婚したいんだって。大学時代の同級生なんだけど、ブラジルからの留学生だった人。どう思う?」
男「ブ、ブラジルっ!! 二世か三世かっ!?!」
一郎「いや、日系じゃないみたい」
男「そ、そんなのっつ、まったーくだめだ、許せるはずがない!」
一郎「やっぱりねー。ハナコは諦めないと言ってたよ。絶縁ってことになるのかな」
妻「そんなこと言わずに、一度会ってみましょうよ。あちらの人にもいい人も多いにちがいないし」
男「アメリカから独立しとるとも言えんようなあんな国民、負け犬根性に決まっとる。留学生ならアメリカかぶれかも知れん。美意識も倫理観もこっちと合うわけがないっ!!」
妻「あっちは黒人とかインディオ系とかメスティーソとかいろいろいらっしゃるでしょう?どういう方?」
一郎「全くポルトガル系みたいだよ。すると父さんの嫌いな、白人、狩猟民族ということだし。やっぱり、まぁ難しいのかなぁ」
妻「私は本人さえ良い人なら、気にしないようにできると思うけど」
一郎「難しいもんだねぇ。二本脚で歩く人類は皆兄弟とは行かんもんかな。日本精神なんて、二本脚精神に宗旨替えすればいいんだよ。言いたくはないけど、天皇大好きもどうかと思ってたんだ」
男「馬鹿もんっ!!日本に生まれた恩恵だけ受けといて、勝手なことを言うな。天皇制否定もおかしい。神道への冒涜にもなるはずだ。マホメットを冒涜したデンマークの新聞は悪いに決まっとる!」
一郎「ドイツのウェルト紙だったかな『西洋では風刺が許されていて、冒涜する権利もある』と言った新聞。これは犯罪とはいえない道徳の問題と言ってるということね。ましてや税金使った一つの制度としての天皇制を否定するのは、誰にでも言えなきゃおかしいよ。国権の主権者が政治思想を表明するという自由の問題ね」
妻「私はその方にお会いしたいわ。今日の所はハナコにそう言っといて。会いもしないなんて、やっぱりルーシーさんが泣くわよねぇ」 
男「お前がそいつに会うことも、全く許さーん! 全くどいつもこいつも、世界を知らんわ、親心が分からんわ、世の中一体どうなっとるんだ!!」
と、男は一升瓶を持ち出してコップになみなみと注ぐと、ぐいっと一杯一気に飲み干すのだった。
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議論の土台

2006年04月06日 19時30分30秒 | Weblog
1次資料とは、その事件に遭遇した人の証言。物証。
新聞記事は、基本的に2次資料。記者が直接、取材したものでも。
記者の主観が入るから。
東京裁判の記録。公式記録も2次資料です。
それを引用した記事は3次資料。
それだけ編集者の主観が入るからです。
孫引きは、資料に値しないともされます。

私と倭人さんの話は、どちらが基本資料に近いのでしょうか?
資料の扱いは、どうでしょうか?



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実証的方法とは?

2006年04月06日 09時03分41秒 | Weblog
ある出来事があって評価が分かれている時、
実証的な論証とは、どういうものでしょうか?

南京事件の「あった・なかった」の対立は不毛ですね。

父の友人が50年後に証言した事実は重いと思いますが、
じつに慎重です。
民間人の死体を見たとのみです。
これが実証的な態度です。

見てもいないことを、本から引用して、
それらしく断定して言うのは、実証的でしょうか?
論者が引用する資料が、どれだけ第一次資料に
基づいているのか?それが議論の土台です。

             遅足
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南京事件について

2006年04月05日 11時27分49秒 | Weblog
南京事件はなかったんでしょうか?
これは、かなり重要な点だと思いますが。
じつは、南京を取材したことがあるので、
ないとしたら、是非、実証して下さい。

                遅足
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