教育基本法の改定問題。
今朝の中日新聞に「国家の品格」の著者
藤原正彦さんのインタビュー記事がありました。
一部を引用します。
Q 自民・公明が「愛国心」をめぐって膨大な時間を
費やしました。
A 愛国心なんて今すぐ廃語にすべき言葉です。
この言葉は明治以降の失敗の最大の原因でしょ。
愛国心という言葉には、二つの相反する異質なものが
混じっている。
一つはナショナリズム。これは国益主義で、
他国はどうでもいいという考え方。
二つ目はパトリオティズム。つまり祖国愛。
これはすべての人間が当たり前に持っていないといけない。
でも、戦後の日本は両方を捨てた。
それで今頃になって、手垢のついた愛国心という言葉を
使おうとしている。
Q どういう表現がいいのでしょうか?
A 「自国の文化・伝統・情緒・自然をこよなく愛する」これで
いいんです。
大学時代に(昭和30年代後半)、フランスから帰国した
フランス文学の若い助教授が、この祖国愛について
話していたのを思い出しました。
「チボー家の人々」の兄弟、それぞれの立場で祖国を愛する
行動をとっていたんですね。
まあ、昨今の愛国心の議論が、祖国愛と愛国心を
意図的にか、知らず知らずか、ごちゃごちゃにしているのを
もう、数十年前に、先生は批判していたんだ。
ボクって進歩がないなあ!
落石
今朝の中日新聞に「国家の品格」の著者
藤原正彦さんのインタビュー記事がありました。
一部を引用します。
Q 自民・公明が「愛国心」をめぐって膨大な時間を
費やしました。
A 愛国心なんて今すぐ廃語にすべき言葉です。
この言葉は明治以降の失敗の最大の原因でしょ。
愛国心という言葉には、二つの相反する異質なものが
混じっている。
一つはナショナリズム。これは国益主義で、
他国はどうでもいいという考え方。
二つ目はパトリオティズム。つまり祖国愛。
これはすべての人間が当たり前に持っていないといけない。
でも、戦後の日本は両方を捨てた。
それで今頃になって、手垢のついた愛国心という言葉を
使おうとしている。
Q どういう表現がいいのでしょうか?
A 「自国の文化・伝統・情緒・自然をこよなく愛する」これで
いいんです。
大学時代に(昭和30年代後半)、フランスから帰国した
フランス文学の若い助教授が、この祖国愛について
話していたのを思い出しました。
「チボー家の人々」の兄弟、それぞれの立場で祖国を愛する
行動をとっていたんですね。
まあ、昨今の愛国心の議論が、祖国愛と愛国心を
意図的にか、知らず知らずか、ごちゃごちゃにしているのを
もう、数十年前に、先生は批判していたんだ。
ボクって進歩がないなあ!
落石