世には「マニュアル世代」「マニュアル人間」が蔓延っています。
自分の頭で考え、試行錯誤しながら前に進んでいくことに進歩と成長がある筈なのに、そういう努力と苦労は避けて、安直な方法に走る。そういうタイプです。
マニュアルを求めること自体は悪いことではありません。
それを手に入れることで効率的な行動が可能になることも少なくありません。
問題は、目先の方法論だけで物事を進めて行って、そしてライト感覚な達成感で終わってそれでよしとしてしまう思考です。
そういう人が失敗する理由の多くは、そこで見つけた(気になった)マニュアルの法則を絶対のものとしてしまい、そこに何の疑問も抱かないという行動パターンにあります。
疑問を抱かないのですから、何の工夫もしないわけで、これではただ上っ面をマニュアルでなぞっているだけですよね。
そういえば、「愚か者はすぐに何かについて法則を見出した気になって、それがそのまま行動の指針になってしまう」というような賢人の言葉を本で読んだことがあります。
マニュアルに頼るということは、そういう危険を常に背負うリスクでもあるということを覚えておいた方がよいのかもしれませんね。