たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

春のプリンス・エドワード島への旅_帰国

2017年11月03日 20時00分16秒 | プリンスエドワード島への旅
朝のシャーロットタウン空港で搭乗を待ちました。



「タイツリ草

 ブリージングハート:ピンク色のハート型の花

 わすれなぐさ:水色の小さな花

 バターカップス:黄色の小さい花

 マロニエ:白い花がついた木

 ルピナス

 ライラック:紫と白の二種類あった

 タンポポの綿毛

 ダイコンの花:白と紫の小さな花

 6月のプリンス・エドワード島は春、色々な花が咲きほこって、色々な緑と青空、色んな形の雲、7月よりもさらに美しかった。冬が長くて過酷な分、なお輝いているのだろう。始めて島を訪れたアンの気持ちに触れられたかな・・・。

 現実にはアンもギルバートもダイアナもどこにもいない。でもモンゴメリさんの住居跡、愛した風景、風の音、海の鳴く声・・・、モンゴメリさんが歩いたのと同じ赤土の道を教会まで歩くとそこにはまだ息づかいがきこえてくるような、足元からエネルギーが湧き上がってくるような、そんなスピリチュアルを感じた。プリンス・エドワード島を離れる時は涙が出そうだった。またいつか、きっと行ける。トロントの空港では、入国審査のあと荷物を受け取る所にそのまま進めばよかったのだが、ウロウロと一瞬してしまったし、ターンテーブルの場所の番号も見間違えた。英語がききとれない。全く出てこない。12時間の飛行で眠れていないし、足はむくむし、やはりきつかった。一人はもう無理かもしれないなあ・・・。
滞在中も2‐3時間毎に目がさめて、睡眠不足のまま出かけてずーっと睡眠不足・・・。
きつかったー。バファリンで頭痛を抑えてがんばった。ビショビショの汗もでてくる。
それでも心のエネルギーチャージ。

明日からまたねじれに満ちた世界に戻るのかと思うと気持ちがひきつってくる。またすぐに脳みそがキュッキュッとなってしまうだろう。なんだかわっと叫び出したいような気持ちに、ずーっと日本にいるとなってしまうだろう。そんな時は心の風景を思い出せばいい。
また逃げ出せばいい。次はいつかわからないが、日本はなんだか気持ち悪くって仕方ないが、また鎧を着て、自分を信じて、一生懸命歩いていくしかない。がんばれ、わたし・・・。

2010年6月13日(日) まもなく夜10時・・・。」


 色々なことがありすぎて記憶が定かではありませんが、わたしこの手帳日記を自分の部屋で書いたんでしょうね。12日(土)の夕方帰国。頭の中も体のリズムもプリンス・エドワード島の時間なのに、帰国したら急に12時間時計が早くなってしまい、時差ボケ満載のまま、休み明けの月曜日は鎧を着てねじれに満ちた大会社という世界へと果敢に立ち向かっていきました。もう一人はフルタイムがいるべきところをわけわからん無責任アルバイトしかおらず、二人分労働の真最中でした。

 こうして読み返していると、大会社で働くことが、実質何年も継続していたのに3か月ごとの細切れ更新というハケンで働くことが、精神的に限界にきていると自分のなかでとうに気づきながら働き続けた苦しさと、島でのどこまでかぎりなく穏やかな幸せに満ちた時間、どちらも自分のなかに鮮やかによみがえってきます。ねじれに満ちた世界との闘いは、わたしと同じ年齢の独身オジサンが上に立つようになり、歳くってきたわたしがうざくなって使い勝手のいい若い女の子と取り替えたくて、お望みほど若い女の子はこなかったですがかんたんにお取り替えできて、そのやり方は合法で終わりを告げることとなりましたとさ。苦しかったけど、その給料があったから旅に出られたのは事実。残業も半端なかったので給料は増えました。(その分住民税の請求額も半端なかったですけどね)。父も母も見送り、妹と三人お墓にいれてあげたあと、2012年10月、三度目のプリンス・エドワード島への旅に出ることができました。

 もうすぐまたスタートしようとする仕事は、去年の仕事よりは時給にすると200円高いけれど大会社で働いたことによる収入にはとうてい及びません。あんな部屋にこれ以上いるのは体に悪いし、四度目のプリンス・エドワード島への旅はやっぱりきびしいなあ。それでも年齢と社会全体の流れを考えると、運とタイミングで国家資格を生かせることとなっただけ救いがあるわけで、今与えられた役割に粛々と立ち向かうしかありません。自分を信じてこのまま進んでいくしかありません。課題満載のまま進んでいくしかありません。「幸せになっていいんだよ」、わたし・・・。

ヴィクトリア村の可愛らしい灯台。



コンフェデレーションブリッジと青空と海と赤土と緑。



移動中の車窓からの風景。雲がぐんぐん流れていきます。




ポイント・プリムの灯台。




オーウェル・コーナー歴史村の学校にあったスレート(石板)。



お花畑ツアーから、ルピナスの花が咲き始めていました。



見づらく申し訳ないですが、コメントもまだですが、チャンネルの写真がようやくまとまってきたのでよろしかったらご覧ください。