たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

月組『桜嵐記』『Dream Chaser』-東京宝塚劇場千穐楽ライブ配信(2)

2021年08月19日 01時02分11秒 | 宝塚
月組『桜嵐記』『Dream Chaser』-東京宝塚劇場千穐楽ライブ配信
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/e71afc9728fe1350a70a70290f959271


 2021年8月15日(日)13時30分~、東京宝塚劇場千穐楽をライブ配信で視聴しました。忘れないうちに断片的に備忘録の続き。



『桜嵐記』、

 高師直を演じた紫門ゆりやさん、怪演と言われているそうですが芝居のうまさに配信でも脱帽でした。カーテンコールの真っ白な男役スーツの王子様とのギャップよ。ぽっぷあっぷタイムで、漢(かん)と書いておとこと読む。好色と戦は切っても切り離せない、男役冥利に尽きる役と。弟の高師泰@連つかさくんもうまかった。成長を感じました。兄弟共々千穐楽までこくて南朝に対して容赦なかった。

 楠木正儀の晩年を演じた光月るうさん、配信だからわかった、弁内侍に40年前の思い出を語るその視線の先に、若くして命を落とした兄、楠木正行がみえるようでした。老年になった弁内侍を演じた夏月都さんの心の中には正行との束の間の大切な時間が今も灯り続けているようにみえました。昔語りをする二人、なんとも言えない間に40年という時間がたしかに流れていました。

 春を迎えた吉野で南朝の女房たちが満開の桜をめでる場面、亡き後醍醐天皇の妻、河野廉子@楓ゆきさん一人笑っていない、硬い表情をしているというところ、配信の画面で確認できました。

 楠木正行と出会ったことで氷のようだった心が柔らかく解けていこうとしている弁内侍が「逃れられない宿命を静かに受けいれようと歌う」場面、銀橋をわたりながら歌う弁内侍@美園さくらちゃんの歌声が素敵でした。残念ながら公演プログラムには歌詞が掲載されていないので「ル・サンク」で確認したいところ。




『Dream Chaser』、

舞台装置も衣装もシンプルなダンス力で魅せるショー、選曲が素敵です。

スパニッシュの場面、曲は「冷静と情熱のあいだ」とナウオンステージでちなつさん(鳳月杏さん)、

https://www.youtube.com/watch?v=L1Cbxg1Na_8

この場面に出ていた暁千星さんが、直後のミロンガ(タンゴの舞踏会)にすぐ出てきて銀橋で歌いはじめたの、ものすごい早変わり。大変ですね。

フィナーレのデュエットダンス、

 劇場で観劇したとき、楠木正行と弁内侍が心の中で会話を交わしながら静かにおどっているようにみえました。デュエットダンスは心の会話と言われているそうですが、たまきち最後のリフトはあるものの、さくらちゃんの幸せそうな表情とドレスさばきの美しさが引き立つしっとりとした振付、曲が素敵すぎます。

 ナウオンステージで、たまきち「派手なことをするだけがデュエットダンスではない、振り数が少ない中で雰囲気でみせていくのがデュエットダンスの醍醐味」、さくらちゃん「珠城さんと共有する時間をお客様におみせすることにすごく重きをおいている、毎回違った気持ちになって踊っている、心を大切に毎回挑みたい」と。

 曲は「愛しみのワルツ」、「愛」と書いて「かなしみ」と読むと。

https://www.youtube.com/watch?v=SJ8Z2gGrF70


 デュエットダンスのあと、たまきちが上級生男役さん一人一人と踊る場面。月城かなと、光月るう、紫門ゆりや、千海華蘭、鳳月杏、輝月ゆうま、暁千星(敬称略)が登場。大千穐楽のこの日も光月るう組長がデュエットダンスですでに汗が流れているたまきちの額をハンカチでふいていましたね。素敵でした。

曲は「追憶(The Way We Were)」
https://www.youtube.com/watch?v=OLl2HD3enKE

 94期は月組からいなくなるんですね。カーテンコールでたまきちが涙しそうになった場面。「月組はこれで94期がいなくなってしまいますが他の組で活躍している94期をよろしくお願いします」と。同期からのお花渡しは、在京している同期ということなのでしょう、香咲蘭さんには麻央侑希さん、たまきち(珠城りょうさん)には早乙女わかばちゃんが登場。わかばちゃん、同期からトップスターがでた喜びをオンデマンド配信で視聴した番組で語っていたし、『Bandito(バンディート) -義賊 サルヴァトーレ・ジュリアーノ-』でたまきちの相手役をつとめたから、ファンにもご本人たちにも嬉しい人選。

 緞帳前で「珠城さん、大好きです」というさくらちゃん渾身の告白に、たまきちが素っ気なかったのは照れもありましたかね、そんな照れくさいこと正面向かって言わせなくなかったのに言われてしまったみたいな・・・。涙はなく、こんなトップコンビの終わり方もあるのだなと。

 備忘録、忘れないうちにもう少し書けるといいかな。
 
 








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