行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

オリンピックはリオデジャネイロで

2009-04-21 23:31:04 | Weblog
IOCの評価委員会が東京オリンピックへの評価をして離日した。私はこれまでの東京オリンピック、大阪万博の2大イベントは日本の発展と日本人の眼を世界に向けたことに寄与し、結果的に世界第二の経済大国につながったと評価している。中国での北京オリンピックはあまりにも愛国的に利用しようとする色彩が強く批判された面があるが、中国人の眼を世界に向けたこととインフラの重要性(特に環境)を認識させ、今後のバランスある発展に寄与したと思う。オリンピックはかつての日本も含め、新興国で開催することが意義があると思う。
従って今回は発展するブラジルで開催することが最も世界経済のためにもベストだ。ブラジルは30年も前から21世紀の大国と言われ続けてきたが、なかなか軌道に乗れなかった。近年、労働者出身のルラ大統領の社会政策でBRICsの中でも資源、農業大国として発展を続けており、間違いなく21世紀の大国になるだろう。南米で初めて行われるオリンピックはそれを加勢させ、周辺国にも良い影響を与えることになる。ブラジルでは日系移民が重要な役割をしてきたことは認識されているし、日本国内でも貴重な労働力となっている。
一方、日本は少子・高齢社会に突入、その対策がむしろ望まれ、オリンピックどころではない。保育所待機児童は4万人に達していて、女性の就業を妨げており、東京は特にひどい。群馬県での不法建築老人ホーム「たまゆら」の火事では11人の老人が焼死し、内7人は都が斡旋した方だ。都内では施設が足りず老人が入居できないで待機中の老人は把握できてないくらいだ。政治の貧困が招いた事故でこれに対する知事の見解は今のところ聞いていない。
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