行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

与謝野氏の発言「平成の脱税王」の重さ

2010-02-13 22:28:29 | Weblog
本日はバンクーバーオリンピックが華やかに開催されたというのに日本の国会では驚くべき恥ずかしいやり取りが昨日12日午前の衆院予算委員会でなされた。
その顛末は、鳩山由紀夫首相が自身の偽装献金問題を自民党の与謝野馨元財務相から追及され、色をなして反論する場面であった。
 質問に立った与謝野氏は首相の実弟である自民党の鳩山邦夫元総務相から「首相は実母からの資金提供を知っていた」と聞いた話を披露し、首相を「平成の脱税王だ」などと厳しく批判した。

 これに対し、首相は「『子分に配るカネをくれ』などと母に言ったりするはずがない」などと明確に否定。一方、鳩山邦夫氏は同日午前、記者団に「母から電話で『お兄さんは子分を養うのにお金が必要だと言っているが、あなたは必要じゃないの』と言われたことがある」と語った。

これが世界のメディアで流れると思うとやりきれない。それにしてもテレビ放送を意識してか、与謝野さんの一言「平成の脱税王」は極めて重大で深刻だ。先進各国では脱税は最も忌み嫌う犯罪で、政治家がやれば政治生命は絶たれ、経済人がやれば経済界から追放だ。イタリアでは税務警察を設けているほどだ。

日本の首相が国会でテレビ放送を通して国民の前で言われたわけだから、鳩山首相は与謝野さんの政治生命を絶つぐらいの覚悟で名誉毀損で与謝野さんを訴えるべきだ。見逃したとすると自ら脱税を認めたことになり、議員を辞職すべきだ。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする