今日は私が相談役を務める国際労働財団でネパールの現状と今後の事業展開などの報告を聞いてきた。現地のカトマンズ同財団出張事務所からの報告やNPOからの情報では、かなり悲惨な状態で、緊急に資金援助を先ずする手続きに入った。寄付集めをするには、先ず公益財団は内閣府に定款変更を届けなければならず。来週の理事会で定款変更をはかるという手続きも必要となる。
ネパールの情況
カトマンズは支援が行き届き、物資は出回っているが、地方は道路事情のために支援物資が行き届かない。地方にトラックで運ぶと途中で、止められ、支援物資は抜き取られる。多くは略奪ではなく話し合いの上で取られるので、身の危険はない。食糧がないので仕方なしと割り切るしかない。
外国からの支援物資は空港の処理能力に限界があり、供給が制限されている。カトマンズ空港は平常でも、貨物処理が遅く、私が出張した時でも、携行荷物が出て来るのに1時間以上は掛かったくらいだ。仕方なく日本からの支援は現金を持ち込み物資をカトマンズで調達している。
家の倒壊は多く、震災孤児が多数出て、両親だ親戚だと言って子供をさらっていく犯罪が起き始めている。これは何としても防がなくてはならない。これからモンスーン季節で雨が多くなり、洪水の危険もあり、テント生活は一日でも早く切り上げる必要がある。日本政府も仮設住宅の建設などアジア最貧国を支援して貰いたい。
7月には国際労働財団の子供の教育事業や職業訓練事業を開始できるようにスタッフを派遣することにした。
ネパールの同財団の事業については何回かこのブログで触れているのでブログ内検索で確認して下さい。